第4章 神竜 VS 破壊神

第5節 潜入?交渉?

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GM 「翌朝になりまして、砂漠のふちを通って山のほうへ向かいました」
ギャバン 「道案内のチコリン君、そろそろ見えるんですか?」
GM 「まだまだ、あと3日は掛かるって」
ナイトセイバー 「なげえなぁ」
ギャバン 「ここが正念場ですからね」
GM 「まあ、その日は夕方頃まで馬を歩かせまして、右手が砂漠、左手が山、で今通ってるところがその間の荒野って所です」
ナイトセイバー 「やべ、なんかすごい綺麗な眺望なんじゃないか『コンドルが飛んでゆく♪』みたいだ(笑)」
ギャバン 「これが普通の旅行でしたらねえ」
ツィックラー 「普通の旅行でこんなところ行かないでしょう」
GM 「いや、山からの吹き降ろしの風が強くて、砂埃とかも凄くて、あまり風景とか眺めてる余裕はありません」
ツィックラー 「ごふごふ」
ナイトセイバー 「みんなターバンとか巻いてるのかな」
GM 「そんな感じです。少なくともマスク代わりに布を顔に巻いてないと辛いね」
ナイトセイバー 「これは思ったより大変そうだ」
GM 「まあ、そんな感じで何とか進んで行くと、やがて夜がきました」
ギャバン 「じゃあ、今日は夜営ですかね?」

二人ずつの夜番を立てて砂漠と山を望む荒野で第一日目の夜営をしました
GM 「まあ、夜中に狼と思われる遠吠が聞こえたくらいで何も起こらず朝になりました。そんなとこで出発しました、本日も風が強くて砂埃が凄いですな」
ツィックラー 「口の中が砂だらけだ」
ナイトセイバー 「だからターバン巻くんだって」
GM 「その日も一日同じような景色が続きますな」
ナイトセイバー 「なんだよー、なんか起きないかなぁ」
ギャバン 「相変わらずですね、あなた」
GM 「まあ、その日も昨日と同じような景色の中、旅を続けまして、そのまま夕方になりました」
ギャバン 「はあ、まだ着かないんですね」
GM 「チコリン曰く『明日の昼にはつきますよ』」
ギャバン 「ようやくですね」
ツィックラー 「まあ、とりあえず野営ですね」
GM 「何事も無く朝になりました」
ギャバン 「じゃあ、次の日ですね。いよいよですね」
マーティス 「朝食はちゃんと味わって食いな、最後の飯になるかもしれないからな(笑)」
ギャバン 「余計な事言わないでください!!縁起でもない」
GM 「その日のお昼前くらいですね、山裾にそれらしい建物が見えてきました。高さは無いけど広さは相当のもののように見えます」
ギャバン 「あれがその教団ですね。調査は大体済んでるんですか?」
GM 「中までは解りません」
ギャバン 「じゃあ、調べなきゃいけませんかね?」
マーティス 「中に人が居るんなら無理だろう」
ナイトセイバー 「最初は交渉じゃなかったのか?」
ギャバン 「ああ、そういえばそうでしたね。すっかり敵地に乗り込むつもりで居ましたよ(笑)」
ナイトセイバー 「まあ、交渉だったら俺行かないから~」
ギャバン 「うわ、やる気なし」
ナイトセイバー 「だって、敵だもん(断定)」
マーティス 「それじゃあ、行く気のある奴だけ行けばいいな」
ギャバン 「お嬢様は行くんですか?」
GM 「もちろん」
ギャバン 「はぁ、しょうがないです。私も行きますよ」
GM 「パロメオ曰く『交渉部隊と裏からの偵察部隊に別れないか?』と」
ギャバン 「なるほど、良い事いうじゃないですか。じゃあ、そっちにナイトセイバーが」
ナイトセイバー 「OK、わかった。あとは盗賊連中かな」
GM 「それじゃあ、チコリンとパロメオだね」
ギャバン 「ツィックラー君は指輪が心配なんで待っててもらいたいんですけどね」
ツィックラー 「じゃあ、フォレスと馬番をしているよ」
ギャバン 「たのみます」
ツィックラー 「でもあれだよね。こっち(留守番している組)が襲われたらどうしようもなくなるよね(笑)」
ギャバン 「余計な事言わなくていいです!!なんでこう不吉な事ばかり言うんですか!?」
ナイトセイバー 「まあ、ほら弾け易くていいんじゃない(笑)」
ギャバン 「はあ、もういいです。マーティス君、交渉役頼みますよ」
マーティス 「ああ」
ナイトセイバー 「悪VS悪」(一同笑)
GM 「それでは、昼前に教団の建物の近くまで来ました」
ギャバン 「じゃあ、ここらで別れたほうが良いんですかね」
マーティス 「そうだな」
ナイトセイバー 「俺たちは裏だよな」
ギャバン 「そうですね。あとツィックラー君、馬をよろしく」
ツィックラー 「了解」
GM 「それじゃあまあ、裏の三人は後回しにして、建物の前まで来ました。高さが2mくらいの普通の壁に囲まれた一階建てだけど巨大な建物ですね。門がありましてそこには門番らしい人が二人居るわけです。で彼らが『何者ですか~?』と」
ギャバン 「マーティス君どうぞ」
GM 「門番は『何者ですか~~!?』と繰り返してくる(笑)」
ギャバン 「まるでRPGの町人のようだ(笑)」
マーティス 「バレッジに話がある」
GM 「そうすると、二人で何かごそごそ相談している。そのうち一人が中に入っていきました。しばらくすると出てきまして『ど・ど・どうぞ』と通してくれる」
ギャバン 「あら、あっさり入れましたね」
マーティス 「じゃあ、入ろう」
GM 「中は質素なつくりですね。事情を知らなければここが破壊神の教団なんて思わないでしょうね」
ギャバン 「そうですね。わたしもっと禍々しいイメージを持ってましたよ」
GM 「正面の入り口を入りまして、そこそこ広いロビーですね。奥に受付がありましてお姉さんがいますな」
ギャバン 「受付嬢!?」
GM 「『いらっしゃいませ』って頭を下げてます」
ギャバン 「なんだかイメージが違いますよ」
ナイトセイバー 「ああ、ギャバン的には『はっはっは待っていたよ諸君』みたいな」
ギャバン 「そう、もっと禍々しい感じで生贄何体もあるみたいな」
GM 「それでは、受付嬢のお姉さんが『そちらの右手の扉から応接室へどうぞ』と説明してくれた」
マーティス 「て・丁寧だ!」
ギャバン 「マーティス君と顔を合わせちゃいますね、イメージ違いすぎる」
マーティス 「下手な宗教団体より好感が持てるかも(笑)」
(一同笑)
GM 「そんな感じで、応接室に案内されました。かなり広めの、えー会食するような大きなテーブルのある部屋ですね。それで『暫くお待ちくださいって』誰もいなくなりました」
ギャバン 「(小声で)マーティス君、どう思います?」
マーティス 「そうだな、意外と言うか」
ギャバン 「なんだか、叩き甲斐が無いというか、きっと今ごろナイトセイバー君も同じ事を感じてるんじゃないですかね」
GM 「じゃあ、一方その頃、裏に回った三人ですが、パロメオ曰く『裏口とかあるか調べてみるか』」
ナイトセイバー 「じゃあ、裏に回ってみるか」
GM 「壁沿いに裏まで来ますと、そうですねぇ。いわゆる普通の裏口って感じの扉があります」
ナイトセイバー 「どうしょうかな。かぎかかってるかなぁ?」
GM 「かかってません」
ナイトセイバー 「無用心だな、ああ、砂漠のど真ん中じゃあ用心する必要も無いのか」
ツィックラー 「すげーオープンな教団」
ナイトセイバー 「とりあえず扉をあけて中を覗いてみるよ」
GM 「中は、裏庭になってますね。その先にでかい建物がありますね」
ナイトセイバー 「扉とか入り口はあるの?」
GM 「建物には二つほど扉があります。で、その片方の横にはゴミを入れてそうなバケツがあったりします。まあ厨房なんじゃないかという予想は出来るね」
ナイトセイバー 「『どうする?』ってチコリンとパロメオに聞いてみる。このまま調査を続けるのか?」
GM 「『とりあえず、ぎりぎりまでは調査してみよう』とパロメオ、まあ建物には窓とかもあるんで中は覗けたりします」
ナイトセイバー 「覗いてみるか」
GM 「ゴミ箱とかあった方は、予想通り厨房ですね。時間が昼前なので忙しそうに働いてます」
ナイトセイバー 「ちょっと、ゴミを漁ってみようかな。どんな食生活してるのか見てみたい」
GM 「そうですねえ、野菜の切れ端とか肉の脂身とか、かなりぎりぎりまで使ってます」
ナイトセイバー 「貧乏だこいつら」
(一同笑)
ナイトセイバー 「まあ砂漠のど真ん中だしな、」
マーティス 「自給自足なんだろう」
ナイトセイバー 「あとはもういっちょの扉ににじり寄る」
GM 「聞き耳ですか?」
ナイトセイバー 「そうだな。10」
GM 「なにも聞こえません」
ナイトセイバー 「誰もいないのか?そんなこと無いか」
GM 「『俺も何も聞こえなかったぞ』と、パロメオ」
ナイトセイバー 「どうするかなぁ」
GM 「ちなみにこちらの扉の周りには窓とかはありません」
ナイトセイバー 「ほかに入り込めそうなところはなさそう?」
GM 「なさそうですねぇ。」
ナイトセイバー 「うーん、忍び込むとか、なぐりこみとかは、今は交渉中だから下手にできないしな~、いいや、まあこの辺に潜んでおいて何かあったらすぐに突入できるようにしておこう。ちなみに厨房じゃないほうの扉って鍵はかかってたの?」
GM 「ああ、掛かってませんでした」
ナイトセイバー 「了解です」
GM 「それじゃあ、応接室のほうに場面を移しまして、奥の扉ががちゃっと開きました。そして渋系なおじさんと中肉中背の若目の男が二人入ってきました」
ギャバン 「いたって簡素な感じなんですね」
GM 「そうだね。派手なところはないですね」
ギャバン 「邪悪さとか感じません?」
GM 「君にわかるかなあ、プリーストLVと知力ボーナスで振って見て」
ギャバン 「11」
GM 「そうだねえ、只者でない神の加護を感じるね。まあ彼の背後に黒い影が見えるって感じでしょうか?」
ギャバン 「やっぱり、幾らさりげなくしていてもやはり破壊神の司祭なんですね。気を引き締めておきます」
GM 「ようこそ、我が教団へ。とまあ渋い声で言ってます。そしてギャバンをみてニヤっと笑ってますな」
ギャバン 「ばれてる~、バレバレだぁ、まあいいや黙ってます」
GM 「私に用があるという事だがなにかな?」
マーティス 「あなたがバレッジさんですか?」
GM 「そうだが」
マーティス 「こちらも名乗っておこう、でぶっちゃけて話そう、実は破壊神の力を借りて破壊したいものがある」
GM 「ほう、それは一体何かな?と興味深げな目で見てる」
ギャバン 「まあ、いうしかないですね」
マーティス 「破壊神に敵対したものの遺産といっておこう」
GM 「なるほど・・・・・具体的にはどうしたいのかな?」
マーティス 「雷の回廊で破壊できるか試してみたい」
GM 「眉がピクっと動いた」
ギャバン 「どこでその情報を?って感じかな(笑)」
GM 「なるほど」
ギャバン 「それで場所を教えてほしいんですが・・・・」
GM 「こちらへの見返りは?」
ギャバン 「そうか、やっぱりそう来るか・・・」
マーティス 「破壊神を倒したといわれている指輪を破壊したくは無いかな?」
GM 「ふーむ」
マーティス 「それだけで十分ではないだろうか」
GM 「なるほど、あの指輪か・・・」
ギャバン 「知ってるんですか!?」
GM 「(マーティスに向かって)なかなか面白い奴だな。お前は」
マーティス 「時間が必要ならまた日を置いてくるが」
GM 「そうだねえ、何かちょっと考えてから、残念ながら回廊の場所を教える事は出来ない。だが調べたいというなら書庫を開放するが?」
マーティス 「では調べさせてもらおう」
GM 「わかった、では書庫を開放しよう。だがここで調べた事などは他言無用だ。いいな。と結構な迫力(笑)」
ギャバン 「こわ、さすが破壊神の司祭・・・」
マーティス 「わかった。約束しよう」
ギャバン 「すぐに調べるんですか?それともフォレスとか連れてきたほうがいいでしょうか?」
マーティス 「そうだな、彼らは居たほうが良いな」
ギャバン 「そうですね」
マーティス 「仲間が近くのキャンプに居るのでそれを連れてくる」
GM 「そうか、ではこちらは客間を用意して待っていよう」
ギャバン 「じゃあ、そういう事でいったん出るんですね、いやー、久しぶりに長い交渉だった(笑)」
ツィックラー 「いろんな含みがあったよね。でもこれ文章にすると短いんだろうなぁ(笑)」

実際の交渉はかなり長かったです(笑)
ギャバン 「そういう訳で、ツィックラー君の所に戻って状況を教えましょう」
ツィックラー 「ん、いいんじゃないか」
ギャバン 「はや。そうだね、指輪は外しといてくださいね。あとはナイトセイバー君たちと合流するだけかな」
ナイトセイバー 「じゃあ、戻ってきたという事で、ところでぐるっとまわってきたって事で良いのかな?」
GM 「いいよ」
ナイトセイバー 「アンデットとかの気配はしなかった?」
GM 「しませんでした。ちなみに回ってきたという事で、建物の様子ですが、四角い建物で南側の中央に正面玄関があって、さっきの厨房の扉とかは北西付近ですね。北側には厨房以外に窓はついてませんでした。で東側には等間隔に窓がついてましてそこから見たところ廊下になってました。西側にもやっぱり窓があります。こっちは部屋みたいですね。2段ベットが二つ並んでたりするそれほど広くない部屋なんで下っ端の部屋みたいですね」
ナイトセイバー 「何メーター×何メーターくらいの大きさ?」
GM 「えー、奥行きが60mくらいで横が100mくらいかな」
ナイトセイバー 「でか」
GM 「まあ、平屋だけどね」
マーティス 「自給自足をするにはそのくらいの施設が必要かもな」
ギャバン 「無の砂漠の真ん中にあるようなものですからね」
ナイトセイバー 「まあいいや。それで事情は話したんでしょ」
ギャバン 「話しますよ。書庫を開放してもらえるそうです」
ナイトセイバー 「いいんじゃない、調べさせてもらえば」
ギャバン 「うーん、そうすると馬番にチコリンに残っててもらって、後の人が行くっていうので良いですかね」
ナイトセイバー 「そうだな。じゃあ、行きますか」

そんなこんなで再び教団の内部へ。そして客間へ通される
GM 「えー、客間です。かなり大きめの部屋で6人で泊まっても十分余裕がある部屋ですね。調度品なんかも質の良さそうなものが置かれてます」
ギャバン 「で、問題の書庫を御貸し頂けるということなんですが」
GM 「じゃあ、ご案内いたします。って受付の人に案内してもらった。外から見ていたナイトセイバーとパロメオには解るんですけど窓とかが無かったあたりの部屋ですね」
ギャバン 「調べましょう、なんかチェックするんですか?」
GM 「もちろん、セージチェックでもしてくれい。技能のない人は素人チェックだがな」
ツィックラー 「9」
ギャバン 「5」
マーティス 「10」
ナイトセイバー 「9」
GM 「ああ、フォレスが6ゾロだ。なにやらこの教団の成り立ちが書かれた本を見つけました。でその中の記述に『正神殿の上に教団本部を建てた』ということらしいです」
ギャバン 「びんごー、ここじゃないですか」
GM 「それともう一つ別の本ですが、この間見つけたビジュレイの絵がラベルになっているワインなんですが、【雷よけ】の効果があるものらしいです」
ギャバン 「雷よけ?飲むとですか?」
GM 「そう」
ツィックラー 「そんな効果があったのか(笑)」
マーティス 「つまりに最後はこれを飲んで突っ込んでいけって事だな(笑)」
GM 「まあ、そんなことを調べていると、扉が開きまして司祭さんがやってきまして『調べ物のほうはどうかな?』と」
ギャバン 「ええ、どんぴしゃです」
ツィックラー 「ここ」
マーティス 「という訳で地下への通路を教えてもらいたいが」
GM 「そうか、見つけたか。地下への階段はこの書庫の隣にある。言って置くが下で見たものは他言無用だぞ。お前達の破壊しようとしているものが、我らにとっても破壊したいものであるから協力はしているが本来なら余所者を入れて良いような場所ではないのだからな」
マーティス 「肝に銘じておこう」
ナイトセイバー 「なんか悪人同士分かり合ってるのか!?(笑)」

とうとう、破壊神の正神殿の場所を見つけた一行。次回ついに彼らの運命が決まる!!

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