第4章 神竜 VS 破壊神

第3節 大きな収穫?

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GM 「それでは翌朝になりました」
ギャバン 「それじゃあ、図書館に向かいますか」
GM 「図書館に着きました、なかなか大きな建物ですね。さすがに権力に物を言わせて集めたといわれるだけあります」
ギャバン 「調べる専門の、えー、フォレス君も来てるんですよね、まあ頭脳労働は彼に頼り切る事はしないですけど」
GM 「もちろん来てますよ。それでヨセリルさんに貰った紹介状で入れてもらうことが出来ました」
マーティス 「全員は入れるの?」
GM 「入れます、閲覧も自由にどうぞ」
ギャバン 「中の様子は、見渡す限り本、本、本って感じですか?」
GM 「そうですね。まあ、百科事典みたいな分厚い本が体育館くらいのフロアにどーんと並べられてるって感じでしょうか」
ギャバン 「うわあ、気が遠くなりそうですね」
ツィックラー 「あれ?、こんな所に、ナイトセイバー君向けの『正義の書』とかあるぞ」
(一同笑)
GM 「するとナイトセイバーがさっそく飛びついたよ。『なにぃ!(本を読み始める)おお正義だ~』(笑)」

結局、膨大な書物を前になんとなくそれっぽい本をかき集めて来てセージを持ったフォレスやツィックラーが調べるという方法で調査を開始、一日中調べたもののまだまだ本は沢山残っている結局その日は成果なく終わる・・・・
ギャバン 「はあ、冒険するよりも疲れました」
マーティス 「なんだか全然関係ない本を見ていた気がする。犯罪史とか(笑)」
ギャバン 「やめてください。はぁ~(ため息)」

調査はなかなか進展せずに、二日三日と過ぎていく・・・・・そしてようやく四日目
GM 「ビジュレイの伝承を見つけた、と小声でフォレスが」
ギャバン 「聞こえないですよ」
ツィックラー 「君うるさい」
ギャバン 「あああ、すいません、ビジュレイの伝承を見つけたんですか」
GM 「フォレスは相変わらず、ぼそぼそっと喋りますが、パロメオがちゃんと伝えてくれます」
ギャバン 「分かりました。それで肝心の内容の方は?」
GM 「どうやら神々の戦いの頃の伝承らしい、まだ神々がルガーナの民たちと戦っていた頃の話だが、例の炎竜ビジュレイには戦神ウォールの振るう【フレイムマスター】の炎すら通用しなかったようだ、ただ破壊神アルゲイアスだけがビジュレイを傷つける事が出来たらしいとフォレス」
ギャバン 「それ以外は?」
GM 「特に無いようです、本に書かれていたことを直接言いますと、神々がまだルガーナの民の味方になる前の戦いのことが書かれている部分の一節ですが、「炎竜は戦神の炎をも凌駕し神々を焼き尽くす。」というのと「破壊神の血潮は全ての人を破壊神の怒りは全ての竜を屈服させる。」というくだりから彼が意訳してああいったという事です」
ギャバン 「破壊神ですか・・・・」
GM 「この文章からすると間違いなく「火」は効かないでしょうとパロメオ経由フォレス君」
ギャバン 「フレイムマスターですら駄目なんですもんね」
GM 「で、もう一つの文書からすると、破壊神だけが何らかの影響を与える事が出来たんだろうとパロメオ経由フォレス君」
マーティス 「それはあれか、破壊神の力を借りろという事か?」
ギャバン 「冗談じゃないですよ!!」
マーティス 「明日からは、破壊神のことも調べたほうが良いのかな」
ギャバン 「はあ、いやな予感がしますよ、胃が痛くなってきた・・・・」
マーティス 「その文面からするとビジュレイは神よりも強かったという事か?」
GM 「どう解釈するかだけどね」
ツィックラー 「とりあえず、貴重な情報源だから、その線からも調べてみよう」

そして、さらに破壊神のことも加えて調査を開始する、数日調査を行うが、結局、破壊神が「炎と雷」の力の象徴であるという事と「正神殿」という神殿の話が出てきた
ツィックラー 「正神殿って?」
GM 「えーとですね。古代帝国以前にルガーナの民に味方してくれた8人の神、今でも残っている8大神信仰の元ですね。正神殿って言うのはその8大神を祭った最初の神殿で、神ごとに作られたものですね、それでまあその当時にもひねくれていた奴らというものはいたもんで、敵対していた4人の魔神たちを祭った神殿もあるらしいです。それも「正神殿」と呼ばれています」
ギャバン 「場所はわかるんですか?」
GM 「魔神たちの正神殿の場所はわかっていません、8大神の中でも、解っている、というか現在も神殿として機能しているのは3つ、フォールニアの首都テーベにある生神ティナスの正神殿、ダルフの湖の北にある大地母神ビアスの正神殿、そしてルガーナの最高峰ミストラスの頂上にある太陽神ティリオンの正神殿、ティリオンの正神殿はまあ、山の頂上なんで常に人が居るわけではないですが山のふもとに分院があってそこが管理している」
ギャバン 「という事は、その破壊神の正神殿を見つければいいんですかね?」
マーティス 「何か手がかりはあるかもな」
ツィックラー 「アルゲイアスの教団とかなら何か知ってるかもしれないね」
ギャバン 「でも、教団の場所は分からないんですよね?」
GM 「まあ、基本的に破壊心を崇めている教団だからね。大抵は地下教会とかに隠れてます」
ギャバン 「困りましたねぇ・・・」

結局、これ以上の成果をあげられないと考えた一行はフォレスとナイトセイバーをディファールの図書館に残して、もう一つ紹介されているナルティシアの魔道師協会へ向かう
GM 「よっしゃー、最高記録だぜ!!と船員達」
ギャバン 「なんか、違う・・・・」
ツィックラー 「まあ、とりあえず、行ってみましょう」
GM 「ようこそ、魔道師協会へ。ふふふふふふふ」
ギャバン 「へ?。そんなのりなんですか、ここ?もっとくぐもったしゃがれた声でこう」
GM 「受付は女性ですから」
ツィックラー 「でも、ふふふふふはちょっと・・・」
ギャバン 「まあ、いいです。わたくし達はこれこれこういう者ででと紹介状を渡すよ」
GM 「どうぞー、って案内してくれた、王立図書館に比べると随分狭いけど、並んでる本がなんだかこうおどろおどろしい感じがしたりとか」
ツィックラー 「おや、こんな所に『外道の書』が(笑)」
ギャバン 「外道の書とか言うな」
マーティス 「(嬉々と)集めるぞ~」
(一同爆笑)
GM 「まあ、王立図書館は百科事典みたいなのがほとんどだったけどこっちは魔道書とかそんな感じの本ばかりですね」
ギャバン 「アルゲイアスとビジュレイの事について調べましょう」
マーティス 「まず、ビジュレイからか」
GM 「それなら、その史書官の人が水晶球に手を掲げて【ビジュレイ】と言うとその水晶球がボーっと光る、で、史書さんが『アの3番の所です』とか教えてくれた。棚の場所だね」
マーティス 「すげえ便利だ(笑)」
ギャバン 「じゃあ、いっしょにアルゲイアスも」
GM 「イの9番です」

まず、ビジュレイから調べだす一行、その日の夕方には早くも「指輪」の記述を見つける
GM 「えー、すごく具体的なことが書かれています、【炎・水・氷完全防御】【精神点50点(一日につき3割回復)】」
マーティス 「・・・・・・すごい具体的だな」
ギャバン 「とりあえず、これで解った事は火と水と氷では破壊できない事がわかりますね」
GM 「で、アイテム効果として【烈火】(火線で一人を攻撃魔力30打撃点30消費5)、【爆裂】(所持者中心の爆発魔力25打撃点20半径5m消費5)、【対炎】(所持者中心に半径5m以内に炎が存在出来なくなる消費10分に1)、【対冷】(対炎の逆)以上の特殊効果が使えるようです」
ギャバン 「はあ、なるほどー、これ強いですよね」
GM 「パロメオ曰く、『はあ、すげーなこりゃ』」
ギャバン 「あまりにも具体的過ぎて言葉を失ってしまいますね(笑)」
マーティス 「今すぐ、この技能は使えるのか?」
GM 「『さあ?使ってみた事がないんだろ?お前ら』とパロメオ」
マーティス 「効果がわかっても使い方が解らないからな」
ツィックラー 「発動の仕方は解らなかった?」
GM 「着けてみれば解るんじゃねえか?とパロメオ」
ツィックラー 「着けた」
ギャバン 「早っ!さっそく着けちゃいましたよ」
マーティス 「とりあえず、使っても害がなさそうな『炎がなくなる』って奴をやってみれば?」
GM 「指輪を着けると、いまさっき言ってたような事が出来そうな感じがします、どうすれば良いのかもなんとなく解ります」
ギャバン 「解るんだ、このアイテムを使いこなせれば無敵だね。ところでツィックラー君、ちゃんと指輪外せるの?」
ツィックラー 「試しに外してみる」
GM 「あっけなく外れました」
ギャバン 「こんなアイテム、冒険者だったら、みんな欲しがるものですね」
ツィックラー 「そういえば、いっしょに見つけたアイテムも似たような効果をもってたしね」
ギャバン 「そうですね、それ以外の事ってわからなかったですか?」
GM 「解りませんでしたね」
ギャバン 「じゃあ、もうちょっと調べたほうが良いんですかね」
ツィックラー 「指輪の具体的な性能はわかったけど」
ギャバン 「肝心の壊し方が解らないんじゃあ・・・」
ツィックラー 「うん、まあ、無理に壊す必要も無いかもしれないけど」
ギャバン 「まあ、一応我々は壊すために色々とやってるんですから」

翌日、一行は、破壊神アルゲイアスのことを調べる
GM 「アルゲイアスの教団が現在も存在しているっていう事がわかりましたね」
ギャバン 「光の神の信者としては許せません!」
ツィックラー 「他に何か役に立つ事は書いてある?」
GM 「儀式のこととかしか書いてないです、神殿の場所とかは解りませんね」
マーティス 「ちなみに宗教戦争とかやってるの?」
GM 「アルゲイアスの教団は表立った組織では無いんで、そういった噂とかは聞いた事ないですね。まあ裏のほうではどこかと抗争してるかもしれませんけどね」
マーティス 「目と耳では教団についての調査はしていないのか?」
GM 「えー、それはパロメオさんに聞いてます?」
マーティス 「そう」
GM 「ん~、俺は宗教担当じゃないからなぁ」
マーティス 「部署が違う?」
GM 「そう」
ギャバン 「そういう部署ってあるんですか?」
GM 「宗教専門で動いている連中がいるぞ、奴らなら何か掴んでるかも知れないな」
ギャバン 「なら戻れば何か情報が貰えそうですね」
ツィックラー 「後は何を調べれば良いかな?」
マーティス 「そうだな、破壊神は『炎と雷』の力の象徴なんだよな、だったら『雷』に関する事を調べてみよう、呪文とか施設とか無いかな」
ツィックラー 「なるほどじゃあ明日はそれを調べてみよう」

という訳で、翌日は「雷」を調べる一行であった
GM 「『雷の回廊』と呼ばれる遺跡が破壊神の正神殿にあるという事がわかりました」
ギャバン 「正神殿ですか?それが解らないんですよね」
マーティス 「それなら教団と接触できれば、情報が入るかもな」

結局、調べた情報からすると指輪を破壊するには『雷』が必要と判断した一行は破壊神の正神殿にあるという『雷の回廊』の場所を調べるため、教団の情報を手に入れるべく『目と耳』の諜報部隊を頼る事にした。そしてパーティは、『目と耳』の本拠地であるフォールニアのテーベに戻る事になった。

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