第3章 亡者の戦慄

第3節 悪霊の館

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謎の組織から狙われているパーティ一行はお嬢様を囮にして、潜入調査を試みます。
捕まった振りをして、謎の組織に連れて行かれるお嬢様。残りのメンバーは追跡を始めます。途中何度か見失いそうになりますが、なんとか無事に目的地らしき場所まで到着します
GM 「それで結構歩きました。夜もだいぶ遅くなってきた所で村らしき集落が見えてきました」
ミアータ 「ここはどこだろ?この村を知ってるかな?」
GM 「セージチェックかな。ダイス振ってみて」
ミアータ 「・・・9」
GM 「ちょっと分かりません。で、謎の集団はそのまま、村の中に連れていかれました。んで、いかにも怪しい感じがする、大きなの屋敷の中へ入っていきます。」
ミアータ 「みんなはちゃんと付いてきてるよね?」
ナイトセイバー 「おう!まかせとけ!」
GM 「それで(ミアータ以外は分からないけど)ミアータは部屋に入れられて監禁されました」
ミアータ 「んー、じゃあ誰もいなくなったところでロープを解いておこう、いつでも行動できるように」
マーティス 「さてと、うちらは情報を集めるか」
ナイトセイバー 「俺はとりあえず、村民の会話を【聞き耳】したいねえ・・・(コロコロ)低いな。9」
GM 「なにか論争しているのが聞こえたが、内容は分からなかった」
ナイトセイバー 「これはあれだな、この村の村長の娘あたりが生贄に選ばれてしまったのだが、その身代わりにお嬢を、などとか・・・(邪笑)」
GM 「それいいね~」
ギャバン 「ツィックラー君まで!!」
GM 「何を言う。これはゲームマスターとしての発言だ!」
(一同笑)
ギャバン 「とりあえず、私が偵察してきますよ、なにせ幽霊なんで、すーっと通り抜けて・・・」
GM 「ああ、えーとですね。幽霊として中途半端な存在なので壁抜けとか出来ませんので」
ギャバン 「はっ?(壁に向かいかけて固まっている)」
ミアータ 「不便な幽霊(一刀両断)」
ギャバン 「じゃあ、ドア開けて入りますよ」
GM 「ギャバンが歩き回って調べるんだね」

この後ギャバンは屋敷を調べて回ります。幽霊なので、見つかる心配はありません。その結果、屋敷の大体の間取りとか、お嬢様がいそうな部屋とか、他に起きてるのは5人っていう事もわかります。
GM 「廊下を歩いていると会話する声が聞こえてくるけど、立ち聞きする?」
ギャバン 「もちろんです」
GM 「『本来の目的を忘れたのか!?お前達』って怒鳴り声が聞こえてきます」
ギャバン 「”目的”ってなんでしょうか?」
GM 「さぁ?(と言ってとぼける)」
ギャバン 「とりあえず分かった事をみんなに報告しに戻りますよ」
ナイトセイバー 「どうやって報告する?」
ギャバン 「ツィックラーのメモ書きを使って報告します。では実体化しますよ(と言ってサイコロを振る)・・・ダイス目は10です」
GM 「間取りまでは書けたね」
ギャバン 「さて、これから我々はどうしましょうか?」
ナイトセイバー 「そうだな・・・『お嬢を返してもらうぜうりゃー』って強引に突っ込んでも大丈夫な気がするんだけど」
ギャバン 「相手は5人ですからね」
マーティス 「まだ何か裏がありそうだ・・・もうちょっと、偵察してもらいたいんだけど」
ナイトセイバー 「じゃあ、行って来るか」
ギャバン 「私もいっしょに行きましょう。何かフォローが出来るかもしれない。・・・幽霊だけど(笑)」
GM 「相談しているとだね、ポツポツと明かりが消えていく、就寝の時間らしい」
ナイトセイバー 「ほっほっほ~♪、本領発揮だぁ」
ギャバン 「盗賊の時間帯ですね」
ナイトセイバー 「さてと、正面玄関の鍵は開いてます?」
GM 「開いてる、警備はかなりずさんですな、玄関を見て気付いたんだけど、どうやら村長の家っぽいね」
ナイトセイバー 「では、さっそくおじゃまします。とりあえず、見取り図を頼りに、人がいそうなほうへ忍び足で移動しよう」
GM 「侵入するとかなり奥の方に、ぼんやりと光が見えるけど、どうします?」
ナイトセイバー 「じゃあ、そっちの方に移動する」
GM 「明かりが灯っている部屋にたどり着いた。部屋の中からは何か音がしているんだけど、何の音だか分かるか【聞き耳】チェックしてみて」
ナイトセイバー 「うわ、ひく・・8、やっぱ盗賊向いてないのか?俺」
GM 「部屋の中からカリカリと音がしている」
ナイトセイバー 「カリカリ?何か書いてるのか?ちょっと開けてみる・・・・」
GM 「では、ちょっとチェックしてみて・・・器用度+盗賊LVで」
ナイトセイバー 「・・・ダイス目死んでるなぁ、4だってよ」
GM 「その目だとドア開ける時に思いっきり音がした、もちろん相手は気がついた『・・・誰だ!?』」
ナイトセイバー 「うぐっ、身動きとらない・・・・(笑)」
GM 「それじゃあ、つかつかと足音がこっちに来ている」
ナイトセイバー 「その足音にあわせて、つかつかと下がる(笑)」
GM 「すると扉が開いた」
ギャバン 「扉が開いたんですね?じゃあ私は、その隙に中に入ります」
ナイトセイバー 「おっ、幽霊になってから、初めて役にたったかも(笑)」
ギャバン 「『初めて』はよけいですよ。それで中の様子はどんな感じですか?」
GM 「どうやら手紙を書いていたようだね。で、ナイトセイバーの方だけど、闇に紛れたんで相手は見失ったようだ。まあ素人だし」
ギャバン 「私は手紙の内容を見ますよ」
GM 「『娘はあずかったお前ら指輪よこせ』って書いてある」
ナイトセイバー 「わかりやすいな、こいつら」(一同笑)
ギャバン 「前回に狙ってきた連中とは関係あるんでしょうか?」
GM 「見た目というか、なんとなく関係なさそうだけど」
ミアータ 「すごい、いろんなところから狙われてる」
ギャバン 「こいつらの目的も、単純に指輪が目的ですかね?」
GM 「しばらくすると、席を立っていた男が戻ってきたよ」
ギャバン 「それじゃあ、私もドアを閉められる前に戻って、メモでこの事を伝えましょう、おお6ゾロ、文面までばっちり」
ナイトセイバー 「これで、大体情報はわかったかな」
ギャバン 「ここまできてなんですけど、私の肉体とは何も関係ないのでは・・・・」
ナイトセイバー 「うーん、俺もそう思った。まあいいや、とりあえず、その情報を持って戻って説明しよう」
ギャバン 「これからどうします?」
ナイトセイバー 「もうドバーンって突っ込んで『お嬢返しやがれ、ついでにお前らの真意を吐きやがれ』って強行突入でも良いような気がしてきた」
マーティス 「そうだな。これ以上は泳がしておく意味もないだろうし」
ギャバン 「賛成です。とっととお嬢様を助けましょう」
マーティス 「まずはナイトセイバーとギャバンが潜入して、お嬢ちゃんを助け出した後で、全員で強行突入した方が良いんじゃないか?」
ギャバン 「そうですね、一応捕らわれの身ですから、何かあったらこまりますし」
ナイトセイバー 「じゃあ、早速行っちゃうおうか、俺とギャバンで再度潜入する」
マーティス 「他の連中は何かあったら直ぐ駆けつけられる屋敷のそばで待機だな」
ギャバン 「お嬢様の捕まっていそうな部屋は見当ついてますか?」
GM 「だいたい分かるよ、館の外から見れば鉄格子がはまった部屋があるからね」
ナイトセイバー 「じゃあ、見取り図を頼りにその部屋をめざす!」
GM 「何事も無く部屋の前まで到着しました」
ナイトセイバー 「鍵かかってるよな」
GM 「その点は大丈夫。監禁用なんで、外側から閂(かんぬき)が掛かっているだけです。したがって外側からは難なく開けられます」
ナイトセイバー 「さっそく開けるぜ!お嬢、助けに来たぜ~、って寝てるし~(笑)」(一同笑)
ミアータ 「むにゃ、むにゃ・・・・Zzzzz(笑)」
GM 「かなり幸せそうだ」
ギャバン 「お嬢様~(涙)」
ナイトセイバー 「ほい、っと担いでとっとと外へ出よう」
ギャバン 「・・・?起こさないんですか?」
ナイトセイバー 「起こすと騒ぎ起こしそうだし(笑)」
ギャバン 「う~ん、お嬢様のことを良くわかってらっしゃる(笑)」
ナイトセイバー 「『お嬢様はいただいた 怪盗ナイトセイバー』って置手紙を(笑)」
ギャバン 「そこで正体バラしてどうするんですか!!」(一同笑)
ナイトセイバー 「まあ、それはさておき、さっさと外に出ます」

さてさて、ようやく敵の正体とお嬢様を拉致った理由が見えてきました。いったん屋敷の外で合流し、全員で突入の作戦を立てます。
ナイトセイバー 「んじゃお嬢を起こして乗り込むか」
GM 「じゃあ、ずかずか侵入するわけだね」
マーティス 「闇討ちができるならやりたいんだが。ボスらしき人物の部屋も察しが付いてるんだよな?」
GM 「一通り偵察してるからね。はっきりした場所はわからないけど、だいたいの方向ぐらいなら見当が付いているよ」
ナイトセイバー 「さっき手紙書いてた男は違うん?」
GM 「ただの下っ端の書記って感じだね。彼のいた部屋は簡素だったし、服装も良い物ではなかったしね。その辺は雰囲気で掴んだって事でいいよ」
ナイトセイバー 「なるほど、じゃあそれならそっちの方向へ行こう」
GM 「ボスが居そうな場所は屋敷の一番奥の方だね。館の中には見張りも居ないし起きている人も居ないんで、無事に目的の部屋まで付きました。で、その部屋は広い書庫になっています」
ナイトセイバー 「調べてみるか一応。なんか手がかりあるかも知れんし」

敵陣ど真ん中で、特に警戒心も無く書庫を漁り始める一行であった・・・。なんかどうにかしたいんですけど、緊張感がまったく無いこの流れを(笑)
GM 「調べてみるとですね。えー、関連しそうな本が2つ程見つかります」
ミアータ 「さっそく見てみよう!」
GM 「一つ目ですが『古の炎竜によって封印された洞窟がある』と書かれています。で、『古の炎竜』って所なんですが、例のビジュレイの事を指しているのではないかと思われます」
ナイトセイバー 「えらいところで、どんでもない繋がりが(笑)」
ミアータ 「あの人たちは、この本を見て、指輪をほしがったのかな?」
ナイトセイバー 「ああっ、なるほどねえ。そう言われると、この本が結構貴重な情報源になるような気がしてきた」
GM 「それで、この本を調べて見ると、他にも色々な事が書いてあります。なんと封印された洞窟の場所まで記してあります。しかし、なにせ昔の地図なので、肝心の場所がよくわかりません。まあ今の地図と照らし合わせながら探せば解るかな?場所を調べたい人は、レンジャーLV+知力ボーナスでチェックしてみて」
ミアータ 「レンジャー!チェックする!!(コロコロ)9・・・これはヨセリルさんに調べてもらおう(笑)」
ギャバン 「お嬢様、解らなかったんですね・・・(溜息)」
ツィ 「ふっふっふっ、僕は解りましたよ。」
ナイトセイバー 「おおっ!!」
ギャバン 「(うんうんと頷きつつ)伊達に好青年を目指しているわけじゃないですね」
ツィ 「ぶっちゃけてしまうと・・・・この辺です(地図でこの村の辺りを指差す)」
GM 「で、もう一冊の方も説明します。こちらは『古代の竜と魔神の戦い』を記した英雄物語で、話の内容は・・・いまいちうさんくさいですが、『古の炎竜が魔神をどこかの洞窟に封印した』って記述があります。それと、記述の載っているページには小さな絵が挟まれています。その絵は最近に修復されたような跡があるんですが、描かれているモノは、この間のヴィジュレイの洞窟で見た壁画にそっくりですね」
ミアータ 「もしかして、その封印した洞窟って一致するとか?」
GM 「全く別の本なんで、同じ洞窟の事をさしているのかは、解りません」
ナイトセイバー 「うーん、そうか(ニヤリ)。・・・・面白くなってきたぞ、と。」
ギャバン 「面白くないですよ、面白くないです。けっして面白くありません!」
ミアータ 「この二つの本をあわせて考えると、その封印された洞窟の中にはその魔神がいて~♪」
ナイトセイバー 「でもってこの指輪があれば、復活が可能!!おおっ、俺たち悪のパーティ一直線!!(笑)」
GM 「盛り上がってる所に悪いんだけど、本読んだ人チェックしてみて」
ミアータ 「・・・11だけど」
GM 「最初の本のほうだけど、封印とは記述してあるけど、『悪いものを封印した』って言う表現とはちょっと違う感じがするね」
ミアータ 「そうか~、そうするとやっぱり別なのかな?」
GM 「この本から得られる確実な情報は、『このあたりに古の炎竜が洞窟を作ってそこに何かを封じた』って事と、『ルガーナのどこかに古の炎竜に封印された魔神が存在する』という事だけだね。」
ナイトセイバー 「じゃあ、まずはここのボスのたくらみを潰すってとこだな」
ミアータ 「で、その後でその洞窟を探索すると」
ナイトセイバー 「邪悪な魔神が現れる!」
ミアータ 「それを私たちが退治する!!」
ナイトセイバー 「おーおーおー、そうだよ、そう。さすがお嬢!」
ギャバン 「いや、ちょっと待ってください、私の体はどうなるんですか!?」
ミアータ 「あー・・・・すっかり忘れてた」
ギャバン 「忘れないでくださいよ!!」
ミアータ 「とりあえず、洞窟はどこにあるんだろう。」
ギャバン 「わたくしの肉体はどうなったんですか!!」
ミアータ 「きっとその洞窟にあるんだよ(笑)」
ギャバン 「ぜっっっったいにないです!!」
GM 「その洞窟への入り口の事なんだけど、本の調査で夢中になっている時は気づかなかったんだけど、この部屋は、どこからか空気が流れ来るのがわかる」
ナイトセイバー 「空気の流れか。隠し扉でもあるのかな?、・・・・えーと探索してみる。(コロコロ)14」
GM 「見つけました。部屋の奥の壁に回転扉があります」
ミアータ 「さっそく覗いてみる」
GM 「中は通路になっていて、数メートル先から岩肌が剥きだしの洞窟になっております」
ミアータ 「おー、ここが例の洞窟かな?」
ナイトセイバー 「よし、入ってみようぜ」

ギャバンの肉体をそっちのけで、洞窟の探索開始するパーティ一同この先、はたして大丈夫だろうか?

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