第2章 狙われしモノ

第3節 反撃開始!

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というわけで、 「お嬢様をそんなところに連れて行けない」というギャバンの意見でギャバンとマーティスが盗賊ギルドへ行くことになりましたと。まあヘタにお嬢様や非好青年なんぞを連れて行って、場を混乱させたくない、というのが本音らしいですが(ギャバンの)。
GM 「うらびれた、貧民街みたいなところだね。平屋みたいな同じ家がずらっと並んでるが、目的だと思われる家の前に来たよ」
ギャバン 「めっちゃ、なじみないです。こういうところ」
GM 「なんか、妖しげな浮浪者みたいな人がのったりのったり歩いてたりする」
ギャバン 「マーティス君はこういう場所は慣れてるの?」
マーティス 「フッ、どうかな?(と余裕の笑みを浮かべつつ)」
ギャバン 「その口振りは、慣れてるじゃんか~」
(一同笑)
ギャバン 「じゃあ、その家に入りましょう、ノックをしますコンコン」
GM 「がらっと小窓が開いて、いきなりこう聞かれる『合言葉は?』」
ギャバン 「『愛に死ね』」
GM 「『よし』って開いたよ」
ギャバン 「『失礼します』って入る」
GM 「入るとですね、そんなに広いところではないですが、扉の前まで案内されてた。そして中へ通される、そうすると正面に『受付』書いてあるよ」
ギャバン 「受付なんだ、なんか盗賊っぽく無いんですけど(笑)」
GM 「すると、盗賊風の人が、『いらっしゃいませ~』ってこう手を差し出してきたよ」
ミアータ 「ごふごふごふ。護符は?」
ギャバン 「思い出しましたよ、忘れてました。護符を出だします」
GM(盗賊) 「(護符を見て本物かどうか確かめている)『ん。あってる。で、聞きたいことは?』」
マーティス 「俺たちを狙ってる奴らは誰だ?」
ギャバン 「直だなぁ(笑)」
GM(盗賊) 「『え?おまえらか~?ちょっと待ってろ』って言って奥から人相書きみたいなのを引っ張り出してきて調べてる、それでしばらくたつと『おお、これか。で?こっち(お金サイン)は?』」
ギャバン 「ちらっと見る(マーティスのほうを)」
GM(盗賊) 「『お前らの心付けによっちゃあ、俺たちの舌の回り具合も良くなるってもんだよなぁ』」
ギャバン 「わたくし、全然わかりませんよこんなのは」
マーティス 「とりあえず金を100くらい・・・・出しといて」
ギャバン 「わかりました、身の安全には変えられません、お金を出しますよ」
GM(盗賊) 「(渡された金を数えながら)『狙ってるのは誰かだよね。とりあえず、狙われているのは確かだか~』ってちらってそっちを見る」
ギャバン 「もう100出す、こういうときはユーノス家では出し惜しみしないという家訓があります」
GM(盗賊) 「『そういや、お前ら今日市場のほうで一戦やらかしたみてえだな』」
ギャバン 「ええ、まあ少しばかり(笑)」
GM(盗賊) 「『あいつらの顔、覚えておいたほうが良いぞ』」
ギャバン 「それはまたなんで?」
GM(盗賊) 「『決まってるだろ』」
ミアータ 「復讐だ」
ギャバン 「なるほど、そういうことですか」
GM(盗賊) 「(そうじゃないんだけど・・・)『勘違いしてないかおまえ?』」

【まあ、情報をほとんど出してないので、おばあさんとその仲間たちがパーティーを探しているであろう事などプレイヤーには解らないんですけどね】
マーティス 「奴らの居場所はわかるか?(100出しつつ)」
GM(盗賊) 「『居場所は教えてやろう、隠れ家がここにある。10人程だな』」
ギャバン 「(ぽろっと)相手は盗賊なんですかねぇ?」
GM(盗賊) 「『それはどうかな(ニヤリ)』」
ギャバン 「いや、たぶん隠れ家といった時点で盗賊なんじゃないかな~なんてね(笑)」
GM(盗賊) 「『まあ、そう思うのは自由だけどな。他に聞きたいことは?』」
マーティス 「あんたら盗賊ギルドは、奴らの存在を邪魔だと思ってないのか?」
GM(盗賊) 「『邪魔ねぇ・・・』するとその情報係がマーティスの耳元で『実は連中、賞金首になってる。いろいろあってな』」
マーティス 「なるほど。幾らだ?」
GM(盗賊) 「『生け捕りで2000、死んでても1500』」
マーティス 「そうか(ニヤリ)」

そんなところで情報収集が終わって翌朝・・・・・
ミアータ 「朝は低血圧でボーっとしてる」
ギャバン 「お嬢様、顔を洗ってきなさい、これから昨晩の事を話しますから」
GM 「するとナイトセイバーが起きてきた。『ふあぁ』って欠伸しながら、まだ寝ぼけ眼だけど」
ギャバン 「とりあえず全員そろったようですね、実はかくかくしかじかこういうわけです」
ナイトセイバー 「そっか、そりゃ良かった。眠ぃいい」
ギャバン 「うわっ。すっごい能天気。ってゆーか、盗賊・・・・?」
マーティス 「まあ、そういう訳で、しばらく街に滞在して様子見だな」
ギャバン 「相手の出方を待つんですか?」
マーティス 「アジトが解っている以上、下手に動いて追われるよりも・・・・」
ミアータ 「攻める?」
マーティス 「そのうち攻める。でその前にナイトセイバーに偵察して色々と調べてもらいたいんだが」
ナイトセイバー 「それくらいするぜ、なんでもするよ~(まだ眠たげ)」
ギャバン 「ああ見えてやることはやるからなあ」
ミアータ 「暗殺って手も・・・」
ナイトセイバー 「いやあ、暗殺は駄目~♪」
ギャバン 「お嬢様!!何言ってるんですか!!暗殺なんて滅相もない」
ツィックラー 「暗殺は金とるんじゃないの?」(一同笑)
ナイトセイバー 「(するどいね・・・)さ~て?」
マーティス 「とりあえず、偵察してもらって向こうが昼行動しているのか夜行動しているのかを探ってもらいたい」
ナイトセイバー 「じゃあ、とりあえず一日見張ってればいいわけだな」
マーティス 「そう。で、相手の行動パターンがわかった時点で押し込もう」(一同笑)
GM 「ナイトセイバーは『じゃあ、早速行ってくらぁ、とぉ。』と言ってたったった~っと行っちゃいました」
ギャバン 「こっちはのんびり待ちますか」
ミアータ 「んじゃ寝なおす~」
ギャバン 「二度寝ですか?まあ、今回良いでしょう、旅の疲れも癒えてないし」
GM 「じゃあ昼間は特に何もしない訳ね、すると何事もなく夜になりました。皆さんが飯を食っていますと『あんたらの中に、マーティスって男は居るかい?』って見るからに普通な男が。で『頼まれもんだ』って紙をさしだしてきた」
マーティス 「見てみよう」
GM 「すると『日中、動きなし、多分』とか書いてある」
ギャバン 「このがさつな文はナイトセイバーからですね(笑)。そうすると(襲撃のために)行くとすると日中ですか?わたくしこういうことは不慣れでして、そのまま突っ込むとか・・・」
マーティス 「できれば、油の瓶とかがあったほうが派手で楽しいかな」
(一同笑)
ギャバン 「放火ですか?」
マーティス 「火計と言ってほしいね(笑)油はできれば樽か、壷でほしい」
GM 「樽が一個で、300ってところだね。壷は一個で、60」
マーティス 「ちなみにツィックラーはロック(扉の鍵を掛ける呪文)使える?」
ツィックラー 「1レベルだから使える、なんで?」
マーティス 「いや、逃げ道を塞ぐのに」
(一同笑)
GM 「・・・・まあ、一言言わせて貰うと、辺り一帯が火の海になる可能性もあるよ」
ツィックラー 「どんな場所にアジトがあるのか解らない?」
GM 「それはナイトセイバーから聞いたってことでいいか、昨日の長屋(盗賊ギルド)の端っこのほうにあるあばら家」
ギャバン 「それは、まずいですね。間違いなく火が燃え広がって犯罪者になってしまいますよ」
ツィックラー 「そうだよ、放火は殺人よりも罪が重いんですから」
ミアータ 「じゃあ、犯罪者はマーティスってことで」
(一同笑)

そういうことで、またまた翌日、ナイトセイバーに調査を頼みますが・・・・。なんか都合のいい『アイテム』化してますな。ま、NPCの盗賊なんてこんな程度でしょう。
ナイトセイバー 「また行くのかよ~、俺、徹夜なんだぜ~」
ギャバン 「ナイトセイバー君、正義のためです」
ツィックラー 「正義ならやってやれ」
(一同笑)
ナイトセイバー 「せ、正義、がんばるぞおぉぉぉ」
GM 「『よっしゃ行くぞ~』って言ってから『すまん、せめて昼くらいまで寝かしてくれ』(笑)」
ギャバン 「じゃあまあ、昼過ぎまで待ちましょう」
ナイトセイバー 「それから、もう一つ、夜中も動きなし」
ミアータ 「動かないねぇ、奴ら」
マーティス 「中には人居そうなの?」
ナイトセイバー 「人の居る気配はしなかったぞー、ぱた(っと爆睡モードへ)」
ミアータ 「居ないじゃん」
ギャバン 「居ないですかね?」
マーティス 「もうちょっと様子を見たほうが良いのか?」
GM 「どうします?その日の昼は?」
ギャバン 「逆にディファールへ向かってる最中に、アクションがあるかもしれませんよ?」
ミアータ 「そのうち襲ってくるかもしれないけど・・・不意を襲われるよりも不意に襲ったほうが良いでしょ、それがマーティスの作戦だよ」
マーティス 「・・・炎は使わず普通に襲ってみるか」
ギャバン 「解りました、マーティス君の作戦で行きましょう」

と勢い込んで行ったはいいのですが・・・
GM 「あばら屋の前まできたよ、しかし中からは人の気配はしない」
ミアータ 「じゃあ、ノックしてみよう、こんこん」
ギャバン 「ああ!!お嬢様何を勝手になにをしてるんですか!!」
GM 「中からは特にリアクションは無いよ」
ツィックラー 「開けてみようか?」
GM 「『ガチャ』っとすんなり空いた」
ツィックラー 「鍵かかってないんだ、無用心だな」
GM 「中の様子は普通の家とかわらないね。ぱっと見で判ることは、明らかにこのぼろ家には似つかわしくない新めの家具とかがあるね」
ミアータ 「誰かが住んでたのは間違いないんだ」
ギャバン 「ほんとは良くないんですけど、ちょっと調べてみたほうが良いんですかね?」
ナイトセイバー 「家捜しか!?」
ミアータ 「家捜し~!!」
ツィックラー 「物色だ!!」
ナイトセイバー 「もっとかっこよく、強制捜査とか言おうぜ」
ミアータ 「ガサ入れ?」
ギャバン 「だからですから、お嬢様いつそんな言葉覚えたんですか!?」
GM 「じゃあとりあえず何かを探すわけね?、小一時間探してみたところ、確かに以前には人が住んでいたんだけど、今は居ないと言うこと、後は多分、男と女が複数で同居してたって所かな。それ以外は特に形跡はない。それから知力ボーナス+冒険者レベルでチェックしてみてください」
ミアータ 「低い8」
マーティス 「13」
ギャバン 「10」
ツィックラー 「13」
GM 「えーと、マーティスとツィックラー、多分、普通の住人じゃないなって言うのが解った」
ミアータ 「化け物!?それなら冒険者の出番だね」
ギャバン 「お嬢様!!そうじゃないでしょ」
GM 「ナイトセイバーが言うには『多分盗賊だな』ってとこです」
ミアータ 「きっと、彼らはマーティスの策略を恐れて逃げたんだよ」(一同笑)
ギャバン 「なんて前向きな捕らえ方なんでしょうか・・・」
その日は、ナイトセイバーの懇願により一日休憩することにして翌日には出発してしまおうと決めてしまいました。まあ目標が消えてしまっていますからね。そしてその日の夜
・・・・GM 「え~、その日の夜、明日どうしようかねぇ、って話をしつつ夕食をとっていると、気付くと横に人が立ってます」
ギャバン 「うわ、いつのまに。何ですかあなた?」
ミアータ 「うわ、人だ・・・人間?幽霊?化け物?」
GM 「れっきとした人間だよ(笑)。で『ここいいかな』って席につくと『親父、彼らと同じもん』って勝手に注文してる(笑)」(一同笑)
ツィックラー 「どういう人?」
GM 「ギャバンとマーティスは見覚えがあるだろうねえ。この間ギルドであった人間だ」
ギャバン 「あれ?あなたは」
GM(盗賊) 「しっ、って口に人指し指を当ててる。で『まあ、頼んどいてなんだが、ここの飯うまい?』って聞いてきた」
ギャバン 「まあ、なかなかいけてますよ」
ミアータ 「イノシシのソテーがおいしいよ」
GM(盗賊) 「『ほんと、まじでちょっと食ってみるかな』って言いつつ、すっと紙を出してきた」
ギャバン 「紙ですか?」
GM(盗賊) 「『この間の情報の続きがある、聞く気あるかって書いてある』」
マーティス 「『袖の下』渡せよ」
ギャバン 「100ですか・・・」
GM(盗賊) 「いや、それはいい」
ギャバン 「え?そうなんですか?」
GM(盗賊) 「『まあ、いろいろあってな、(小声で)であんたらさ連中のアジト襲いにいったんだろ、居なかったよな、で俺たちも奴らを探している、そして早急に奴らを始末したい、ところが俺たちは表立って動けない。わかるよなこの先は(ニヤリ)』」
ミアータ 「(親指立てて)びしっ」
ツィックラー 「ちなみに横で議事録を書いています」
GM(盗賊) 「『・・・あなどれん男だ』」
(一同笑)
GM(盗賊) 「『で連中がどんな奴らかというと、もともとギルドの人間だったんだけどライアットって言う男が率いていて、解りやすく言うと{古代帝国を復活させてルガーナをのっとるぞ~}な団体です(笑)』」
ギャバン 「解り安すぎる(笑)」
GM(盗賊) 「『まあ、そうは言っても、下っ端に悪事を働かしてるだけなんだけど』」
ミアータ 「大した悪事はしてないんだね」
ツィックラー 「今日は掲示板に落書きしてやったぞーとか」(一同笑)
GM(盗賊) 「『まあ、そういう寂しい連中ではあるんだけどね(笑)。まあその連中が握っちゃいけない秘密を握られてしまって、それを外にばらされたくないという訳で賞金を掛けてる訳なんだけど同じ穴のムジナでなかなか俺たちには捕まえられなくてな』って言っております」
ギャバン 「なるほど」
GM(盗賊) 「『そんなわけで賞金首として公にするわけにもいかず、ってところにあんたらが訪ねてきてくれたというわけだ。奴らがあんたらを狙っている理由はわからんが、とりあえずあんたらの身辺を探ってはいたと』」
ギャバン 「大体、見当はつきますけどね」
ミアータ 「マーティスが奴らの仲間を一撃のもとに屠ったから復讐だ!」
ギャバン 「違いますよ!!(小声で)おそらく指輪を狙っているんでしょう」
マーティス 「まあ、盗賊退治を引き受けてもいいだろう、奴らはまだこの町にいるのか?」
GM(盗賊) 「『今のところ、ギルドの網には掛かってないね。じゃあ後は頼んだぜ、あ・あと勘定もよろしく(笑)』って言って去っていった」
マーティス 「どうする?奴らは俺らを襲ってくると思うが」
ギャバン 「向こうの出方を待つしかないですね」

打つ手段のない一行は(襲われる事が分かっていながら)仕方がなく待つ羽目にこのパーティはどうなってしまうのでしょうか?

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