第1章 過去からの遺産

第2節 初めてのダンジョン探索

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GM 「じゃあ、農村に付きまして、ジョン君の友人、ペル君の家までやってきました」
ナイトセイバー 「どんどんどん、たのもー。・・・じゃないか(笑)」
GM 「そうするとお母さんらしい女性が出てきたよ」
ナイトセイバー 「(えらく深刻な口調で)いや、この度は大変なことに・・・」
GM 「『大変なことにってぇ~?!どういう事ですか』その女性は錯乱しているよ」
ナイトセイバー 「そうだよなぁ、神官服着てるやつが来て「この度は大変なことに」なんていったらまずいよな(笑)」
ギャバン 「あの、いえね。かくかくしかじかということで事情を聞いてまして。あなたのご子息と、向こうのくそばばあじゃなくて・・・(笑)」
GM 「そういや依頼人の名前言ってなかったな」
ツィックラー 「(ぼそっと)ざますばばあ」
ギャバン 「え~、ザーマスさんの(笑)」
GM 「じゃあその名前でいいや(笑)」
ギャバン 「ザーマスさんのご子息の二人を探すように依頼を受けて来たのですけれども、なにか解ることがあったら聞かせてもらえないかと」
GM 「え~と、そのお母さんの言うことによるとお昼過ぎにいつもよく遊びに行ってる村はずれの丘に向かったそうだ。で夕方になっても帰ってこないんで様子を見に行ったんだけど誰もいない。それでザーマスさんの家に行ってるのかと思って確認しに行ったけどそっちにもいなかった。で『大変ざます大変ざます』ってことになったのが昨日のお話」
ナイトセイバー 「う~ん、こいつやばいぞ~。俺の勘がそう告げている」
ギャバン 「”おおごと”になりそうなのかい?」
ナイトセイバー 「いや。なんとなく、”おおごと”になったほうが楽しいじゃないか(あっさりと言い放つ)」
ギャバン 「うわぁ、非人道的な発言を・・・あなた正義のキャラじゃないのか!?」
ナイトセイバー 「そこで、それを俺ら正義の味方が解決する!!痛快じゃないか(笑)」
ギャバン 「彼は正義というものを何か勘違いしている気がする・・・・」
ツィックラー 「とりあえず、子供たちが居なくなったという丘に、行ってみようかな」

パーティは何か手がかりを求めて、子供達が向かったという丘へ移動する
GM 「村はずれの丘についたよ」
ギャバン 「こういうの(調査)はレンジャー技能でしたっけ?」
ミアータ 「レンジャー!!(びしっと親指を立てる)」
ギャバン 「ああ、お嬢様でしたっけ。ふぅ・・(と天を仰ぐ)」
ミアータ 「なによ、そのため息!!」
ナイトセイバー 「おっさんおっさん、まだ何もやっていないうちからため息つかない(笑)」
ギャバン 「いや、すみません。いつもの癖で・・・・」
ミアータ 「ふ~む、はい(と何かをつまむ)ってねずみの死骸が(笑)」
ギャバン 「そうじゃないでしょう。我々の探しているものは。そんなことでリーダーが勤まると思ってるんですか!!」
ミアータ 「だってないものはないんだもん」
ギャバン 「(・・・)なにNPCのクセにキャラ立ちしてるんですか(笑)」
ミアータ 「え~と(ダイスを振る)・・・・・穴」
ギャバン 「穴がどうしたんですか?」
GM 「どうやら穴を見つけたらしい、どうも最近出来たっぽいね。しかもちょうど子供が二人はまってもおかしくない大きさだ(笑)」
ギャバン 「え、じゃあ覗いてみます」
GM 「中は暗くて何も見えない」
ギャバン 「じゃあ、結構深い穴って事ですね。お嬢様でかしましたぞ。皆さん、子供がはまりそうな穴をお嬢様が発見しました」
ナイトセイバー 「おお、怪しいぞぉ(笑)」
ギャバン 「(ため息混じりに)君は早く何か起きてほしくてたまらないみたいですねぇ」
ナイトセイバー 「やっぱわかる?(笑)」
ツィックラー 「とりあえず、子供が好んで遊びそうな穴ではありそうだねえ」
ナイトセイバー 「じゃあ俺が行くか?」
ツィックラー 「入れる?大きさ的にむりそうだけど」
ナイトセイバー 「入れなければ広げるまでよ」
マーティス 「とりあえず一撃食らわそう」
ナイトセイバー 「ちょっと待って、それやると穴埋まったりしない?」
ツィックラー 「穴が埋まらなくてももし子供がこの下にいたりしたらねぇ」
マーティス 「(一通り意見を聞いた上で)構わず広げる」
(一同笑)
GM 「え~と、武器はウォーハンマーだよね、じゃあガラガラっと崩れて穴が広がった」
ナイトセイバー 「おっ、ってことは中は空洞なんだ」
ツィックラー 「ちょっと待って。ガラガラはまずいだろ(笑)」
マーティス 「(さも当然の如く)広げなきゃ入れないだろ?」
ギャバン 「・・・さっきのツィックラーの話を聞いてなかったんですか?子供が下で生き埋めになってたらまずいでしょう」
マーティス 「ほら、『生きて返せ』とは言ってなかったし」
(一同笑)
ギャバン 「と、とりあえず調べてみてくれナイトセイバー君」
ナイトセイバー 「よっしゃ行くぜ、とりあえずロープが40mあるからそれを腰に縛って上で支えててもらう」
GM 「じゃあ、降りていくと、入って50cmくらいは壁があるけどその後は空洞になってるみたいだ。そこからは空洞になっていて、ぶら下がる感じで降りていくと10mほどで地面についた。まあ上からの明かりしかないんで周りの様子はあまりわからない」
ナイトセイバー 「じゃあどうしようかな。とりあえず、たいまつに火を点けておこう」
ギャバン 「中の様子はどうですか~」
ナイトセイバー 「こんな感じ~♪(とたいまつをかざしてその場で回る)見えねえかなぁ?見えねえかぁ(笑)」
ツィックラー 「じゃあ、我々も降りてみますか」
ギャバン 「では、その辺の木に結びつけて降りてみましょう」
ナイトセイバー 「最悪、ロープが切られたら俺ら地上に戻れないけどね」
ギャバン 「見張りがいるのか」
ナイトセイバー 「でもそうすると全員で行けないだろ?。それは面白くないだろ~」
ギャバン 「(笑)君は面白いか面白くないかで考えてるのかい?」
ツィックラー 「まあ、ロープが切れたら、そうなっただし、良いんじゃない?」
ギャバン 「・・・見張り役を村の人に頼んでみますか?」
マーティス 「それなら迷子の親に頼めば、いいんじゃないの」
GM 「そうだね。そのくらいなら協力してくれるよ」
ギャバン 「じゃあ呼んでこよう、そして我々は下に降りると」

子供達が落ちたと思われる穴を発見したパーティは探索の為に穴の中へと移動する・・・
GM 「無事に全員降りました」
ツィックラー 「たいまつはおいらが持ったほうが良いのかな?」
ナイトセイバー 「そうだね、魔法使いだし、特に武器を持つ必要もないし、ちょうど良いんじゃないの」
GM 「中はかなり広い空間みたいですね。たいまつをかざした程度では周りの様子はつかみきれない」
ギャバン 「・・・洞窟ってこんなに暗かったんですか?」
ナイトセイバー 「おっさん知らなかったのか?」
ギャバン 「いやあ、初めてですからねこういうところは」
ナイトセイバー 「(急に声を潜め)おっさん・・・・、こんな話を知ってるか?」
ギャバン 「なななななななんですか?(汗)」
ミアータ 「(目を爛々と輝かせ)怪談?、怪談??、怪談???(笑)」
ギャバン 「なんですか、こう見えてもわたしプリースト技能2Lvですからねぇ。妖怪とか幽霊とか怖がってる場合じゃあないんですよ。はっはっはっ(と虚勢を張る)」
マーティス 「(ギャバンの後ろを指差し)おい、後ろ」
ギャバン 「うわぁあああ、お嬢様に、”がばぁ”って抱きついたりして」
(一同笑)
ナイトセイバー 「よし、行くぞ!!」
GM 「どっちへ行く?」
ナイトセイバー 「どっちへ行こう?(と全員を振り返る)」
マーティス 「一応足跡を見るとかさ。盗賊だろ?」
ナイトセイバー 「そうか、じゃあ足跡発見でもやってみるか、え~とさいころの目は5でシーフ技能を足すと10」
GM 「えーとね。ある方向に土の跡があります」
ナイトセイバー 「おっ、これだ。多分」
ギャバン 「じゃあ、そちらへ行って見ましょう」
GM 「そのうち左右に壁が見えてきてどうやら通路に出たようだ。自然の洞窟みたいな感じだね。しばらくそんな通路を歩いていくと左右に通路が分れた」
ツィックラー 「足跡は?」
GM 「右のほうに続いている」
ナイトセイバー 「でも、左のほうも楽しそうだ」
ギャバン 「楽しい楽しくないで決めるのはよしたまえ、君」
(一同笑)
ツィックラー 「とりあえず、足跡を追った方が良いんでない?」
ナイトセイバー 「じゃあ左のほうは後から行くと」
ギャバン 「・・・・わざわざ行くんですか?」
ナイトセイバー 「(不思議そうに)行かないのか?」
ギャバン 「出来ることならとっとと用事を済ませて帰りたいんですが・・・」
ミアータ 「だめ、行く」
ナイトセイバー 「ほら、リーダーもそう言ってるし」
ツィックラー 「常識的に考えれば行くよね」
ミアータ 「色々経験しないとさ、早く家に帰れないよ」
ギャバン 「(じぶしぶ)ええ、わかりましたよ。いきますとも」
GM 「じゃあ、とりあえず右手ね。しばらく進むと・・・・・(ダイスを振る)ナイトセイバーと・・・だけか。先のほうからなにやら人の声っぽいのが聞こえる。反響してて良くわからないけどね」
ナイトセイバー 「む、人の声か・・・・」
ギャバン 「なんですって?その声って子供の声でした?」
ナイトセイバー 「うーん、そこまでは判別できなかった」
ギャバン 「じゃあしばらくこのまま進んでみるか」
GM 「じゃあしばらく行くと、今度はY字路に出た。この辺りは岩場になっていて足跡は分からなくなっているけど」
ナイトセイバー 「とりあえず、聞き耳をしよう。12」
GM 「え~左の通路の方から聞こえてくる気がする」
ナイトセイバー 「ん、こっちだ。多分」
ギャバン 「わかりました。左に行きましょう」
GM 「え~しばらく行くと。・・・・(ダイスを振る)え~、ナイトセイバーとマーティスには子供の声と判断できる声を聞いた。あとツィックラーとギャバンにも何か人の声が聞こえた」
ギャバン 「お嬢様は?」
GM 「鼻歌歌ってたから聞こえなかった」
ギャバン 「お嬢様!!TPOを考えてください!!」
ナイトセイバー 「おっさん、まあいいじゃねえか。キャラ立ちしてて(笑)。人間丸く生きていこうよ」
ギャバン 「そこまで丸くはなれません!!お嬢様が独り立ちするまでは」
ツィックラー 「ギャバンは丸くなれなかった(とメモを取る)」
ギャバン 「そこ!くだらないことをメモらない!」
ミアータ 「円形脱毛症なら有るんだけどね(笑)」
ギャバン 「うるさいなぁ。うるさいですよお嬢様。誰のせいだと思っているんです。」
(一同笑)
GM 「もうちょっと進むと、間違いなく子供が二人話している声が聞こえる」
ギャバン 「どうしますか?ここはそのまま行ったほうがいいですか?それとも偵察しますか?」
ナイトセイバー 「偵察に行ったほうが面白そうだな」
ギャバン 「面白くはならないでしょうけど、その意見に賛成です」
ナイトセイバー 「いや、俺がほら子供たちが話してるところに後ろから『わー』っと」
ギャバン 「違う、ナイトセイバー君。我々は彼らを保護しに来たんだからね」
(一同笑)
マーティス 「じゃあ、声をかけてみるか?」
ナイトセイバー 「ただ、声をかけるとびっくりして逃げてしまって泥沼ということも考えられるぞ」
ギャバン 「う~ん、じゃあやっぱりナイトセイバー君一人で偵察しに行ってみてくださいよ」
ナイトセイバー 「ここでわざと1ゾロだして音を立ててみたりして(笑)」
ギャバン 「ナイトセイバー君!!(怒)」
ナイトセイバー 「うそうそ、冗談だよ。まあ、じゃあとりあえず忍び足、13」
GM 「(子供達が気が付くかどうか、さいころを振る)『・・・・なにか音がしたよ』」
ナイトセイバー 「なっ、俺のこの華麗な忍び足が!!(笑)」
ギャバン 「な、ナイトセイバー君!!(焦)」
GM 「子供が『誰かいるの』と言ってるよ、でもう一人の声で『か・怪物かな?』って言ってる」
ギャバン 「いや。え~、う~、か・怪物じゃないよぉ」(妙に低い声で)
(一同笑)
ナイトセイバー 「なんで変な声をかけるんだよ!(笑)」
GM 「じゃあ、子供がどういう反応するかだな」
ギャバン 「やばーい、なんてことだ、私の美声が」
ツィックラー 「醜声に?」
ギャバン 「醜声ではない!醜声なんて言うな。き、君ほんとに・・・」
ナイトセイバー 「好青年なのか?(笑)」
ツィックラー 「失礼な。好青年じゃないから目指してるんじゃないか」
ナイトセイバー 「なるほどね(笑)」
(一同笑)
GM 「一応、大丈夫だったらしい『誰なの~』って声が返ってきた」
ギャバン 「私だと怖がるかもしれないので、お嬢様からお願いします」
ミアータ 「『助けに来たよー』」
ギャバン 「我々はとりあえず姿を表わします。『妖しいものじゃないですよ~』と声を掛けながら、ゆっくりと近づきます」
GM 「じゃあ、子供二人姿を表わした」
ナイトセイバー 「おお、無事だったかガキども」
GM 「『おじさんだれ?』」
ナイトセイバー 「おじさん・・・俺が・・・(どうやらショックを受けているらしい)」
ギャバン 「君たちはええっと・・・ジョンとペルですか?」
GM 「うん、うんとそれぞれうなずいてる」
ギャバン 「とりあえず、お母さんたちが心配してるから家に帰りましょう」
GM 「『帰りたいけど帰れないんだよ~』」
ギャバン 「もちろん、私たちはそのために来たんですよ」
GM 「『やったー、助かった。腹減ったようなんかくれよう(笑)』」
ギャバン 「ぴしっ(と張り手)。ああ、しまったお嬢様と勘違いして(笑)まあ、とりあえず保護して帰りましょう。めでたしめでたしじゃないですか」
ナイトセイバー 「(にやりと笑いつつ)無事に帰れたらな」
(一同笑)

子供達を保護した一行は入り口まで戻ることにする
GM 「特にアクシデントも何もなく最初に降りたところまで戻ってきたよ」
ギャバン : 「それでは地上に上がりましょう」
GM 「無事に生還できたよ。お母さんが『ありがとうございます』と丁寧にお礼を言ってる」
ツィックラー 「でさ。とりあえず、報酬をもらいに行こう」
GM 「じゃあ、とりあえず酒場に戻ってきた。すると例のおばさんが報酬を払ってくれたよ。『ジョンちゃんどこいってたざます。これから塾ざます』(笑)」
マーティス 「なんて厳しい親だ、あれは将来ぐれるな(笑)」
ギャバン 「無事に終わりましたね、いやあ、すごいほのぼのシナリオだった」
ナイトセイバー 「なにいってんだおっさん話はこれからじゃないか」
ギャバン 「なんの事です?」
ナイトセイバー 「まだ探検してない場所があるだろ?」
ミアータ 「盛り上がるのはこれからじゃない」
ギャバン 「あ~、行くんですか。ほんとに。ふぅ・・・」
ミアータ 「こんなことで疲れてるなんてまだまだだね」
ギャバン 「わたし46歳ですよ」
(一同笑)
GM 「子供たちを送り届けて、夜になったけどどうする」
ナイトセイバー 「明日、朝早く行けばいいな、じゃあ今日は英気を養うために早めに寝る」
ミアータ 「寝ちゃうんだ」
ナイトセイバー 「ん?」
ミアータ 「やっぱり宴会しないと」
ナイトセイバー 「若っかいね~、さすがだね~お嬢♪(かなりノリ気)」
ミアータ 「若いよ~♪(超ノリノリ)」
ギャバン 「いけません!!お嬢様!!とピンクのパジャマ姿で説教をします(本人は至って本気)」
ナイトセイバー 「うわ、だせぇ(笑)」
ギャバン 「若い女の子が夜更かしなんてしないで、早く寝なさい!!」
ミアータ 「(超しぶしぶな態度で)・・・はぁ~い」

無事にミッションをこなしたパーティだったが、興味本位でダンジョンを冒険する事になったのでした。

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