第1章 過去からの遺産

第1節 冒険者への旅立ち

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GM 「じゃあとりあえず自己紹介って事でどうぞ」
プレイヤーA 「名前はナイトセイバーといいます。本名ではなくて通り名で~す。シーフやってま~す。え~キャラ的にはあっかるい人間目指したいなあと思ってます(笑)」
プレイヤーB 「はい、ツィックラー君ですね。ハーフエルフでございます。年齢は17で学者の生まれソーサラーです。で、まあなるべく好青年を目指しているということで」
プレイヤーC 「なんか、あやしい雰囲気が・・・・」
ツィックラー 「なるべくトバないようにしますんで・・・・・魂が」
ナイトセイバー 「すでに『アヤしい発言』が出てるじゃね~かよ(笑)」
プレイヤーC 「・・・・ギャバンです」(一同忍び笑い)
ギャバン 「宇宙刑事(デカ)ではありません!!」
(一同笑)
ギャバン (気を取り直して)「ファイター・プリーストです。黒人系(地黒)です。
で今回はNPCですけどそのキャラの家でバトラー(執事)やってたって事で。なんでちょっと融通の利かないタイプです」
GM 「じゃあ、え~今回はNPCですが、『深窓のご令嬢』ミアータ・ユーノスです。
呪い師の生まれなんですが必要以上に大きい家で、お目付け役がいます。で修行のたびに出てきたのですが何故かそのお目付け役が付いて来てます」
ギャバン 「え~、はい。旦那様の言いつけです」(一同笑)
ミアータ 「で技能はシャーマンとセージとファイターとレンジャーを持っている普通の女の子です」
ギャバン 「普通じゃないでしょ~」
プレイヤーD 「じゃあ最後は俺だな、名前はマーティス。でまあチンピラというかギャングというか。まあそんな感じのちょっと”切れた男”です」
ナイトセイバー 「え?『切れた男』?『切れる男』じゃなくて?」
マーティス 「そう、ちょっとやばい感じ。で、目的は成り上がり」
ギャバン 「名声とか栄誉とかだね」
マーティス 「あ~・・・・・・『権力と金』かな?」
(一同笑)
GM 「では、始めます。舞台はフォールニアの首都テーベ。年代は王国期490年。ファイヤーブリンガーから10年、フレイムマスターから15・6年くらい後のです。
で君たちは駆け出しの冒険者。今は情報の集まる宿屋&酒場、まあ冒険者の店みたいなところで、たむろしているところです。」
ナイトセイバー 「それで、パーティはようやくメンバーもそろったことだし、そろそろ冒険のネタでもないかなと言った所だな」
ギャバン 「ま~、どうですかね。何事もないのが一番なんですけどね(しみじみ)」
ツィックラー 「じゃあ、来るなよ、こんな所に(一刀両断)」
ギャバン 「私は仕方がなく、お嬢様のお目付け役として来ているんです(力説)」
ミアータ 「ん~、こなくてもいいんだけどねぇ」
ギャバン (ミアータを指差しつつ) 「うっさい、黙りなさい。
大体、何が悲しくて46歳にもなって冒険に出なければならないのですか!!まったく考えられませんよ」
(一同笑)
ツィックラー 「僕は力を貸せるところは貸しますけど、基本的には同行するだけですから。(しれっと)」
ナイトセイバー 「結構、クールな考え方だね」
ツィックラー 「いや、だって僕はまだ実力ないですから」
一同 「お~」
ミアータ 「謙虚だねぇ」
マーティス 「じゃあ、報酬の分け前も『謙虚』って事でどうだ?」
(一同笑)
GM 「まあ、そんな感じで雑談してるとだ、酒場の扉がバーンと開いて「うちのジョンちゃんが帰ってこないざます~」って貴族の夫人風のおばさんが入ってきた」
ツィックラー 「なんで貴族の御夫人がこんな所に依頼を?」
GM 「貴族の夫人『風』だから(笑)」
ツィックラー 「そうか、そういうのもいるんだ。じゃあメモしておこう」
ナイトセイバー 「なにをメモってるんだろ・・・?」
ツィックラー 「メモするのが癖なんだよ。何が役に立つかわからないから、何でもかんでも」
GM 「まあ、話してるとおばさんは店のマスターのほうに『帰ってこないざます。帰ってこないざます。帰ってこないざます』と話してる」
ギャバン 「彼女の粗暴な振る舞いはともかく、夫人が困っている以上、どうだね話を聞いてみては」
マーティス 「そうだな。払いもよさそうだし」
(一同笑)
GM 「でもってマスターが皆さんを呼んでるよ」
ナイトセイバー 「では話を聞きに行きますか」
GM 「おばさんの方はかなり錯乱してるんで、酒場のマスターが話してくれる。『彼女の息子さんのジョン君11歳が昨日テーベの郊外にある農村にある友人の家に遊びに行って帰ってこない。で、探して無事につれて帰ってきてほしいとの事だ。つれて帰ってきたら全部で3000出す』と」
ツィックラー 「引き受けても良いんじゃない?」
GM 「マスターも『まあたいした仕事じゃあないだろう。お前らにもちょうど良いんじゃないか?』と言っている」
マーティス 「(ちょっと考えて)・・・もうちょっと足元見ても良いんじゃないか?(笑)」
ツィックラー 「じゃあ、こういうことだね『マーティス君はもうちょっとふんだくれるんじゃないかと思った。もしくは誘拐でもしようかと思った』とメモしておく」
(一同笑)
ギャバン 「(ツィックラーを指差し)そこ!不必要なことをメモしない!!ったく。で、おばさんはその友人の家まで行ったんでしょ?一応」
ナイトセイバー 「そうか、その友人は帰ってるの?」
GM 「いや、帰ってない。今ごろその友人宅でも騒いでるはずだよ、このおばさんは自分の息子がいないと騒ぎ立ててるだけだけどね」
ギャバン 「じゃあ、その友達もいなくなってるんですね」
GM 「そうみたいだね」

遊びに出たまま、行方不明となったジョンくんとそのお友達。お気楽に子供たちの捜索を引き受けた一行は、まずは情報だと言わんばかりに、ジョンくんのお友達のうちがある農村へ向かった。その途中・・・
ナイトセイバー 「ちなみにこのパーティのリーダーは誰なの?」
ギャバン 「若者よ(とナイトセーバーの肩を叩く)」
ナイトセイバー 「いやいやいや、俺はほら正義で忙しいから(笑)リーダーまでやってらんないんだよ」
ギャバン 「・・・・・なんですって?」
ナイトセイバー 「だ・か・ら。正義を執行するのに忙しいの。・・・・・あれ?言ってなかったっけ?俺、正義の盗賊やってるってこと(笑)」
ギャバン 「またやっかいな設定を・・・(笑)」
ツィックラー 「とゆーことはマーティスがリーダー?」
マーティス 「(至極真面目に)俺の取り分が増えるなら良いぞ(笑)」
ギャバン 「彼はいけない。彼にやらしちゃいけない(必死)」
ミアータ 「(いきなり手を挙げて)はぁ~い」
ギャバン 「あなたはもってのほかですよ!!」
ナイトセイバー 「それはそれで面白いんじゃないか?ありだと思うけど。」
ギャバン 「う~ん・・・・。じゃあ、貴女がやってみますか?お嬢様。その代わり責任重大ですよ!!」
ミアータ 「え~、私の責任はギャバンの責任だよ(笑)」
ギャバン 「それは違う!!断じて違う!!!」(一同笑)

そんなこんなで、リーダーを決めつつも、パーティは農村へ到着。

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