第3章
Burning Sword!

第五節 抜けない剣

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とゆーわけでルリメラを目の前にして作戦を練り始めるアルセスト達。ルリメラの持つ<フレイムマスター>を<武器落とし>で奪い返そうと考えるのだが…しかしパーティーのレベルではそれさえ困難、仕方なくというか当初の予定通りルリメラ退治をキンツェムに任せることにするのだった。
アルセスト 「…どっちにしても<ディザーム>(武器落とし)じゃあ落とせない。もし俺らに落とせるとしたら、キンツェムなら簡単にできるでしょ。どっちにしても突っ込んじゃってくださいよ“先生”(笑)」
GM 「じゃあキンツェムが雄叫び…をあげるつ~のも変だなぁ」
ダグラス 「『超絶美少女キンツェム参上~♪』って叫びながら突っ込んで行くんでしょ?あの時のように(笑)」
GM 「じゃあそうしよう(笑)。すると、さすがにルリメラもそれに気づく。『むぅぅぅ? な、何だぁぁ~!?』で、彼女は白兵戦に持ち込めた。向こうはもちろん<フレイムマスター>で応戦してくる」
ダグラス 「じゃあ俺らも早いとこ参戦して、ディザーム(武器落し)だな」
アルセスト 「あの~、二人の剣技のレベルを見て、自分についていけそうかどうか判断する(笑)」
サライ 「考えてる事が姑息だねぇ(笑)」
GM 「う~ん…技術的にはついていけるかな。ただ、武器のレベルが向こうの方が高いから、君の普通の武器じゃあ厳しいかな」
アルセスト 「(しばらく考え込む)ちょ~っと妖刀使いのお出番じゃないんですか?(笑)」
ダグラス 「俺の出番ですか?(笑)」
GM 「まあ、そういった所で後ろの火口の上から、バサッバサッっと何か飛んでくる音がするよ」
マナレス 「おいおいっ!…やな予感…その~それは…ベルヴェイグという竜か…?(笑)」
GM 「いや、バサバサと降りてきたのはワイバーンだよ、ただの」
マナレス 「はいはい、それは我々へのアテ馬か(笑)」
アルセスト 「ところでワイバーンって何レベルなんだよ?」
GM 「それはラフィーネがわかる。モンスター・レベル7で、カプッ、バリバリッ、ペチッの4回攻撃(噛みつきとカギ爪、尻尾による攻撃)。ちなみに尻尾には猛毒があるよ」
ダグラス 「それははっきりいって≪プロテクション≫(防御魔法)が欲しいぞ」

まずダグラスのご希望どおり、サライが戦士連中に≪プロテクション≫(防御魔法)をかける。一方、知能の低い生物なら精神点が低いはずだと踏んだスティーブは、≪シェード≫を連発するがダイス目が低くあまりダメージを与えられないのであった。マナレスは防御に専念して、毒のある尻尾の攻撃を引き受けることに。一方のアルセストとダグラスがワイバーンを攻撃する!しかし4ラウンド後にはあっけない幕切れが待っていた。
ダグラス 「よっしゃ~! クリティカル~!!」
アルセスト 「あ~、まわるまわる~(嘆)」
ダグラス 「…28発!」
GM 「28発ぅ~!!? じゃあワイバーンは真っ二つになった!(笑)」
ダグラス 「『この逆刃刀は人以外のものは容赦無く切り捨てる』ってか(笑)」
アルセスト 「(だから逆刃刀はやめろっつってんだろがっ!!!)(怒)」
マナレス 「またダグラス決めたよ。やっぱダグラスだよ」
アルセスト 「バカ言うなよ。俺はダメージ二回しか受けた事無いんだぞ!今までの戦闘で!」
マナレス 「(そんなことで威張るなよ!)…で、キンツェムの方はどう?」
GM 「かなり苦戦している。まあ二人共今は魔法戦に切り替えた様だから、『ガンッ!ボッ!!ドカーンッ!!!』とか、もう半分『ドラゴ○ボール』状態(笑)。さすがに常人の目には見えないとかそーゆーワケじゃないけど」
一同 「入る余地が無い(笑)」
ダグラス 「てゆーか、観戦モードに入っちゃってるよ」
GM 「でも、両方ともかなりスタミナ切れを起こしているみたいだから。キンツェムが不利なのは見た目でわかるね。でね…」
マナレス 「キンツェムが倒れたっつ~パターンじゃないかなぁ(笑)」
サライ 「横やりが来ちゃうとかってゆーパターンなのかも」
GM 「で、キンツェムが爆発系の魔法をドーンと撃ち込んで、フェイントをかけて斬り込んでいくと。でもルリメラもそれを読んでいて<フレイムマスター>で両方とも弾き返していく。でキンツェムも負けじと弾き返された所で再び爆発系の魔法を連発すると。で両方共魔法の爆発で吹っ飛ぶと」
マナレス 「はげしいのう…(嘆)」
GM 「で、倒れたキンツェムが起きない」
一同 「…(諦めの入った乾いた笑い)」
マナレス 「やっぱそうきたか(笑)」
GM 「で、ルリメラも吹っ飛ばされて壁に激突、そのままグロッキー状態。さらに<フレイムマスター>が回転しつつ君達の目の前に飛んできて“グサッ”と地面に突き刺さった(笑)。さあ、ど~する!?」
マナレス 「(間髪入れず)よし、逃げよう! ここは一時退却というパターンでしょ!? 例の指輪でさぁ」
GM 「いや、でもそれはスティーブ以外は知らない事になってるんだよね」
スティーブ 「じゃあしゃべったよ」
マナレス 「よし、じゃぁ逃げる!使った!」
アルセスト 「ちょっと待てや!キンツェムはどーすんだよっ!?」
サライ 「じゃあ『あなたの死は無駄にはしない』という事で…(笑)」
ダグラス 「それでいいのか、本当に!? とりあえずキンツェムを見るけど…」
GM 「んじゃあキンツェムは『私の事はいいから早く逃げて…』と言ってガクリと倒れた」
一同 「おおぉぉぉ~!」
アルセスト 「来た来た来たぁ~!このパターンだよ、このパターン! 俺が求めていたのはっ!!!」
ダグラス 「おいおい…。しかしここで逃げた場合さぁ、ルリメラが魔剣を復活させちまって無敵状態なワケでしょ!? そしたら俺達じゃぁ永遠に、かなわないんじゃないんですかい?」
GM 「まぁそういう事になるね」
スティーブ 「それはわかってたんだ、指輪を渡された時点で。それじゃぁアルセストに向かって『最後はリーダーであるお前が決めろ!』」
アルセスト 「おおおおお~っ!!!」
スティーブ 「まぁ最悪アルセストが死んだとしても、俺たちは指輪の魔法で脱出できるから…(笑)」
アルセスト 「なにぃ~っ!!?」
マナレス 「で、どうするんだリーダー、逃げるのか!?(逃げたそう)」
アルセスト 「無論答えは一つじゃい!『逃げる事は出来る!しかし神が許しても、俺の魂が許さんのだっ!!!』」
一同 「おおぉ~!」
アルセスト 「抜くぞ!俺が支配されたら殺してくれ(笑)」
ダグラス 「そうする(笑)」
GM 「『ちょっと待ってぇぇぇ~』とラフィーネが声をあげる」
アルセスト 「なんだ、ラフィーネ?」
GM 「『サライさん、アルセストさんに全力で”カウンターマジック”をかけてください。魔法に対しての抵抗力が上がるんだから、もしかしたら効くかもしれません』」
アルセスト&ダグラス 「ぜ、全力でカウンターマジックぅぅ???」
サライ 「でも、”カン・タマ”って、抵抗力+2になるだけでしょ?」
GM 「え……何倍消費しても?」
ダグラス 「そう、それは変わんないの」
GM 「じゃあ、その全力でってのは彼女の言葉のアヤだ(一同笑)」
サライ 「じゃあ、全力で(笑)…(コロコロ)…出した(笑)」
マナレス 「リーダー、一世一代の見せ場だよ。ここでガンバらないと(笑)」
アルセスト 「う~、やっぱ逃げるべきだったかなぁ」
ダグラス 「だったらカッコつけて戦うなんて言うな!」
マナレス 「でも、ここでパシっとカッコつかないのが、RPGだもんなぁ」
GM 「じゃあラフィーネが『大丈夫です。たとえ失敗しても、アルセストさんが燃え尽きて死ぬだけですから』(一同笑)」
アルセスト 「いいじゃね~か、燃えたって!! あ~あ(ダイスが)4ぐらいなんかでないよーに…(コロコロ)…(出目は4!)…15!(一同爆笑)」
GM 「15ぉぉぉ~!? そんなんじゃ初期値だって成功しねぇじゃねーかよ。んじゃあ抜いた途端、アルセストごと“ぐおぉぉ~”って燃えてぶっ倒れた。ダメージ19発受けてくれ。ダメージ減少は魔法と同じだからレベル分だけ」
マナレス 「ルリメラ起きちゃうよ、早くしろよ~(笑)」
アルセスト 「19発であとレベルだけ?…やべーよ、死にそう(笑)」
GM 「うん、じゃあアルセストは<フレイムマスター>を落とした」
アルセスト 「はっ?と気づいて『俺はドラゴンを倒したの?』(笑)」
一同 「……(失笑)」
アルセスト 「ちょっと回復してくれ。そしたらもう一回挑戦するよ」
ダグラス 「OK…(コロコロ)…あ、1ゾロ!? ゴメンなさい(笑)」
マナレス 「ダグラァ~ス!(笑)」
GM 「じゃあ、1ゾロでこのラウンドは無駄になった。ルリメラが『む、むぅぅぅぅ~ん』(笑)」
マナレス 「は、早く早くっ!ギャグじゃないか、これじゃあ(笑)。何でこうパシっと決まらないんだぁ~!」
アルセスト 「あぁぁぁ~(悲)。死ぬかなぁ~」

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