第3章
Burning Sword!

第三節 巨大なる敵

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GM 「とりあえず、三日かけて<フォレストの村>まで戻ってきた。で、預けていた馬車を返してもらって、<ウォータータウン>だな」
マナレス 「そ~だね。<ウォータータウン>経由で、こう…<炎の地>へ(と地図を指でなぞる)」
GM 「ところが<ウォータータウン>につく前に、君達はすごい物を見つけてしまうんだな」
マナレス 「それってなによ?」
GM 「どうやらルリメラとウォータータウンの間に戦いがあったらしい。街道沿いに10名ほどの傭兵の死体と共に、でっかいクレーターが…」
一同 「……(絶句)」
マナレス 「よし帰ろう!すぐ帰ろう!今帰ろう! やはりオレらにはスケールがでかすぎる!!」
アルセスト 「いやダメだ!ここで逃げたら男じゃないっ!!」
マナレス 「いや、僕は男じゃなくていいから。てゆうかオスだからさ(笑)」
サライ 「相変わらず情けないねぇ~。でもクレーターって、≪メテオストライク≫(隕石落下の魔法)でしょ?だとしたらウチらじゃ全くかなわないね…」

それでもなんとか<ウォータータウン>についたアルセスト達。しかしすでにそこでは異変が起こっていたのである!
GM 「じゃあ<ウォータータウン>に着いた。で、街の入口の門前にストーンゴーレム(生きた石像)が立ってる」
アルセスト 「何でだよ!? ちょっと待てや!」
ダグラス 「俺ちなみにウォータータウンの生まれなんだけど、最初からストーンゴーレムに門番させてるような街なの?」
GM 「いや、全然違う」
マナレス 「ど~ゆう事?」
アルセスト 「多分、既に魔物の巣窟…そして住民は全滅…(笑)」
マナレス 「おいおいおい。妄想入ってるよ(笑)」
ダグラス 「あるいはウォータータウンが事前に気づいて、自衛のために置いてあるのかもしれない」
アルセスト 「あの~、私ドラクエⅠのメルキドのゴーレムを思い出してしまったんですが(笑)」
マナレス 「それがみんなの脳裏によぎっても、言わないのがスジだろう。で、ゴーレムの前まで来たの?…行くしかないよね」
GM 「門番がいるよ」
ダグラス 「このストーンゴーレムは一体どうしたんだ?」
GM 「『とりあえず、昨日何か有ったらしくて、街のお偉いさんが置いていったんだよ』。じゃあねぇ…噂によると悪い魔法使いがやってきて…(笑)」
マナレス 「ま、まんまだな(笑)」
GM 「この街の支配権を三日後にとりにくる、と言い残してどこかへ行ってしまったらしい。でこれはヤバいという事で、自衛の為に魔法使いを雇ってゴーレムを置かせたらしい」
アルセスト 「本当かそれ。普通笑い事だろう(笑)」
マナレス 「ほんと~に、まんまじゃないか、これ(笑)」
アルセスト 「(!)街のお偉いさんと会って、資金繰りをなんとかしてもらうってのは?」
マナレス 「おおう、いい考えだ。悪知恵は働くリーダーだなぁ(一同笑)」
サライ 「セコい事に関しては天下一品ね」
アルセスト 「バカ言うな。それが戦局を左右するんだよ」
ダグラス 「ってことは、その冒険者とか傭兵とか集めて自警団作ったりとかは無いの?」
GM 「まあ昨日来たばっかだからそんなに集められないけど、昨日の時点でウォータータウンにいた冒険者達にはとりあえず集まってもらっているらしいよ。一応街の領主の館でやってるらしい」
アルセスト 「俺達もそこへ行こう。事の真相を知っているのは、俺らだけだから」
GM 「すると領主の館の前にもゴーレムが置いてある」
マナレス 「俺達って、有名なんじゃないの?ここら辺ではちがうの?」
GM 「ここら辺でも結構…うん名前出せば『あ~あ~あ~!』って感じかな」
マナレス 「じゃ簡単じゃん『我々は<竜を追う者>だ!』」
アルセスト 「ちょっと待てや、その<竜を追う者>ってなんだ?」
マナレス 「今とっさに考えたチーム名(笑)」
アルセスト 「それなら素直に<ドラゴンスレイヤーズ>じゃだめなのか?」
マナレス 「それじゃ僕の立場は?って殺してどうする?(笑)」
ダグラス 「そんなんどっちでもいいだろう!とりあえず<竜を追う者>で」
GM 「じゃぁそれを聞くと、『おお~、有名な冒険者じゃないか』っていって屋敷の中に通されたよ」
アルセスト 「『俺達は怪しい者じゃない。実はかくかくしかじかこーゆーワケで…』」
ダグラス 「とゆーことで雇って頂きたい」
マナレス 「ちょっと意見していいですか? 雇われるって事は<ウォータータウン>を防衛するって形になるんじゃないんですか? <炎の地>へ乗り込んだ方が手っ取り早いような気が…」
ダグラス 「いや、だって魔法使いは確実に二日後ここへ来るってゆーのがわかってんじゃん」
アルセスト 「ここから<炎の地>まで二日で行けないでしょ?」
GM 「行ける行ける」
マナレス 「ちょっと待て。キンツェムに聞くんだけど『ヤツのねらいは何ですか?』だいたい見当はつくけど…」
GM 「<フレイムマスター>の復活だろうね」
マナレス 「で、今から自分達が<炎の地>へ行ったとして、そーするとまだパワーアップはしてない時点なの?」
GM 「うん昨日ここへ来たって事は、今行っている最中か、まだ始めてはいないかだね」
アルセスト 「つまり俺達は二日後に戻ってくるのを待つよりも、行って<フレイムマスター>の復活を阻止しなくちゃいけないのか」
マナレス 「そーゆー事にならないか?だってルリメラが街に戻ってくる頃には『パワーアップ完了~もう無敵状態だ~』って事だろ(笑)」
ダグラス 「じゃぁここで一つ確認しておきたいんだけど、俺達の第一目標は<フレイムマスター>の復活を阻止して、魔剣を取り戻すって事でいいんだな」
アルセスト 「そう。んであわよくば、遺恨を残さぬためにルリメラごとぶった斬る! まぁどっちにしてもだ、ここで領主とかけあって、馬を借りるなりなんなりして、早く行く方法があるかもしれないじゃん」
マナレス 「じゃあ、リーダーにまかせるよ。ただそれが聞きたかっただけだから」
アルセスト 「じゃあ領主にしゃべるよ。『実はその悪い魔法使いってゆーのは…ルリメラという名で…』ワーッとわかないの?」
GM 「わくよ『むぅぅぅ~』」
アルセスト 「俺達はそいつを追っている。で、そいつは実は<炎の地>に<フレイムマスター>を…」
一同 「……(瞬間息を飲む)」
マナレス 「ちょっと待て! このどぶドワーフ!!」
GM 「…そこまで言っちゃっていいのか?」
アルセスト 「いいんだよっ! 俺達が行って帰ってこなきゃ、この街全滅させられるんだから、同じ事だろう!」
ダグラス 「何がど~同じなんだよっ!!?(怒)」
GM 「支配権要求してるのに全滅させてど~すんだ?」
アルセスト 「どっちにしても同じだろ?奴隷化されるか何かで。精神分裂症だからきっとハーレムを作って…そーゆーヤツだ、きっと!(怒)とにかく言うんだよ…喋ってもいいよね?」
ダグラス 「口滑らした後で聞くな、バカタレ!」
サライ 「…知~らないっと」
GM 「むこうは口をアングリさせてるよ」
マナレス 「スケールでかすぎたからな」
アルセスト 「で、つまり<炎の地>で<フレイムマスター>を復活させようとしているワケだ」
マナレス 「言っちゃったよ~」
一同 「(一斉に舌打ち)」
アルセスト 「ここは言った方がいいよ、ストレートに。『で、俺達はそれを追っている。で、どっちにしても、俺達が行ってそれを阻止しないとあんたらは、やられちゃうか殺されちゃう可能性が高いワケだ』」
GM(領主) 「ま、まあな」
サライ 「(ボソっと)何か私たちってすごい悪人だよねぇ~(嘆)。どさくさにまぎれて、なんて事を口走っているのかしら、リーダーは(一同爆笑)」
マナレス 「サライ! 大きな正義のためには、こんなささいな事なんかど~でもいいんだよ、な?(笑)」
アルセスト 「で、俺達がヤツを倒しに行くのに協力して欲しい」
GM(領主) 「う~ん、なるほど~」
マナレス 「(小声で)これだよ、これ!(とお金のゼスチャーをする)」
ダグラス 「お前がいちばん小悪党じゃねーかよ、おい!」
マナレス 「いやまあ、一応盗賊だからさ(笑)」
GM(領主) 「う~む…じゃあ馬を工面しよう」
マナレス 「ありがとう。で、後は<炎の地>へ行くんすか、リーダー?」
アルセスト 「行っていいのか?…ちょっと待て、商人達に混乱を巻き起こさないように…」
マナレス 「(さえぎる様に)もう巻き起こしてるんだよ、お前!!!」
ダグラス 「お前がその元凶じゃねぇか!」
GM 「お前が口滑らした時点で、大混乱だよ(笑)」
マナレス 「これ、別に話のスジには関係ないんだけど…これで仮にね、ルリメラ倒した後、<フレイムマスター>の処理はどーする? 他国が情報を握ってさ『<フレイムマスター>が復活か、それは好都合だ…ニヤリ』、とかさ」
アルセスト 「俺達が持てばいいんだよ!(弱気)」
マナレス 「ど~なるんだぁぁぁ!?」
サライ 「封印すればいいじゃない、また」
マナレス 「キンツェムにでも預けりゃいいか。そーゆー事で決まった」
アルセスト 「でさあ、馬の他に魔晶石もいっぱい工面できないの?」
マナレス 「あ!それはいいこと言う~」
GM 「魔晶石ぃぃぃ~?商人だから金取るよ?(笑)」
アルセスト 「あの~俺たちは地球…?地球じゃねーや(笑)」
マナレス 「ルガーナっスよ、ルガーナの未来っスよ。ウォータータウンの未来もかかってるんスよ(必死)」
GM(領主) 「う~~~~~ん(悩んでいるらしい)」
ダグラス 「いいよ、あんたらが俺達を信用できないって事も分かるしね。ただ俺達が戦いに敗れてこの街がルリメラに支配されたとしても、俺達に責任転換するのはお角違いだからな」
GM 「それは、もう、そうだね」
アルセスト 「あぁ~、なんか『ブラッ○・ジャック』みたいな展開だ。『自分の生命より金を惜しんどけ!このヤロウ!!』と捨てゼリフを吐いて出ていく」
マナレス 「まあ、とりあえず<炎の地>に出向くしかないよ」
ダグラス 「そうそうそう。今だってやれる事全部やったんだから!」
アルセスト 「で、ここでさ<ウォータータウン>の子供達とか見ちゃうんだよ(笑)」
ダグラス 「『この子供達を死なせるわけにはいかない!』ってか?(笑)」
アルセスト 「そうそうそう。おまけに村娘の熱い眼差しなんかも受けちゃったりして…(笑)」
サライ 「だから!(怒)あなたの愛しのプリウェンちゃんは何処へ行ったのよ?」
アルセスト 「あっ!?…しばらく忘れてた(一同笑)。よし、突き進むそ!」

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