第3章
Burning Sword!

第一節 大クレーターをめざせ!

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GM 「じゃあ、始めよう」
アルセスト 「前回はどーなったんだっけ?」
ダグラス 「あれだろ?このラフィーネのおバカさんがガダン・アルスとかいうオッサンに拉致されたわけだ。で、<フレイムマスター>と交換だぁとか言って…」
アルセスト 「貞操の危機だったの? どーでもいいけど(一同笑)」
サライ 「あなたは黙ってて!!(怒)」
アルセスト 「いやほら、サライはたしか、(マナレスを指差し)この腐れドラゴンにやられちゃったんじゃなかったっけ?(笑)」
サライ 「はぁっ?」
マナレス 「ちょっと待て、ちょっと待て!…あのなぁ、一応ドラゴンにも選ぶ権利はあると思うぞ(笑)。(サライのプレイヤーがマナレスのキャラシートを机の上からポイと捨てた)…ああぁ~、サライ~やめて~(泣)」
GM 「あ、そーゆー関係だったのか(笑)」
アルセスト 「それで<フレイムマスター>を取り戻すために、<神竜キンツェム>と協力したってゆーところまでか。で、俺達はこれからどこへ行けばいいんだ?」
ダグラス 「まぁ最終的には最終ボスのルリメラのいる<大クレーター>の塔へと向かう予定だが、とりあえず<ムーンヘッド>に着いて、作戦を立てようという事になってるんだよ」
マナレス 「でさ、でさ、キンツェムは協力してくれるってゆーけど、例えばその魔法使いに対抗するための特別なアイテムとかはないの?」
GM(キンツェム) 「『まあ捜せばいくらでもでてくるけど…ただ時間がないでしょ!?』」
マナレス 「うっ!! やっぱないか?」
アルセスト 「そこでマナレスが言うんじゃん。『俺じゃあっ!!!』って(笑)」
マナレス 「ああ、俺がいざとなったら呪いを解いて、ドバーンと少年ジャ○プみたいに(笑)」
ダグラス 「いわゆる最終兵器ってヤツだな」
GM 「とりあえずムーンヘッドに着いたのが夕方だから、買い物して今日はどこかに泊まって、次の日出発かな」
マナレス 「まあ結局は現状で行かなければならないのか…」

ムーンヘッドで一夜を明かす事にした一行は、とりあえずダグラスの昔馴染みの酒場に泊る事にした。
GM 「でまあ、宿屋に行くと。この酒場兼宿屋はダグラスが知ってる店だね」
ダグラス 「ああ、以前とゆーか傭兵時代に常宿としていた店か」
GM 「そうそう。で、そこの親父が『おお~!ダグラス、久しぶりじゃないか!』と、肩をパンパン叩いて迎え入れてくれる。『ナリトの方で随分活躍してるって話じゃねぇか』」
ダグラス 「『噂は聞いてたか』と握手する」
GM 「『部屋なら空いてるぜ』」
アルセスト 「じゃあ今夜は飲み放題食べ放題って事だな(笑)」
ダグラス 「こいつら少しは遠慮というものを知れ!」
GM 「でまあ、みんなで食事をすると。するとその親父が『ダグラス、こんな所に何の用だい? ナリトの方で仕事してたんじゃねぇのか?』」
ダグラス 「『ちょっとワケありでね。まあその辺は聞かないでくれ』」
アルセスト 「その横から俺が言ちゃおう。『かくかくしかじかなんだよぉ。なんせこのドラゴンスレイヤー(予定)の俺がいるからさぁ、うひょひょひょひょ(笑)』」
ダグラス 「この男…すでに酔いにまかせてって状態だな…(笑)」
サライ 「じゃあその後ろから私、またお酒かけちゃお~」
マナレス 「また酔っぱらいが酒かけてるよぉ~(一同笑)」
ダグラス 「まあ、酔ってるヤツの説明聞いたところで分からんだろうから、喋っちゃった以上はちゃんと話すよ。『実はさ…』って」
GM 「『う~ん、そうか。大変な事やってんだなあ。まあでも今日の飯代と宿代ぐらいはまけてやるよ。話じゃ全然もうかってないようだからな』」
マナレス 「じゃあまあ僕はメシをくったら二階に上がって寝るよ」
GM 「で、皆が部屋に引っ込もうとすると、キンツェムが話があると言ってみんなを集めたよ。で、対ルリメラ戦以外では基本的には戦わないって」
アルセスト 「なぜ!?」
GM 「悪人とはいえ人間なワケだから、あんまり殺したくはないんだそ~だ」
サライ 「う~ん、やっぱどこぞの腐れドラゴンとは大違いね(笑)」
マナレス 「うるさいなぁ、いちいち。じゃあ、あんたのポリシーはそーゆー事で、ルリメラとの戦いではガンバってくれ」
GM 「『うん』で、それ以外には特に話はないって事で。とりあえず言っておかないと、戦闘になった時に、『戦ってくれ~』とかいってくるヤツがいそうだから(笑)」
ダグラス 「そうだね。例えば超他力本願なリーダーとかな」
アルセスト 「他力本願ってなんだよ。適材適所でみんなを使っていると言ってくれ!」
GM 「じゃあね…え~とスティーブ、テレパシーでキンツェムが『ちょっとつきあって』と言ってるよ。で他のみんなにはわからないから」
スティーブ 「OK」
ダグラス 「うわ~、逆ナンパ状態?(笑)」
サライ 「だから何でそんな話になるわけ?」
マナレス 「いや~うらやましいな、スティーブ」
スティーブ 「じゃあとりあえず行く」
マナレス 「(小声で)スティーブが喋ってるよ(驚)」
スティーブ 「いや『行く』と言っただけで喋ってはいない(笑)。歩いて行くだけだよ」
アルセスト 「なんか、それ見とがめられないのか?トイレ行くとかいって」
GM 「…じゃあ、まあ、そーゆーチェックやらせてやるよ」

結果、気づいたのはダグラスだけだった。
GM 「ダグラスが夜風を浴びていると、キンツェムとスティーブが宿の外へ出て行ったのに気づいた」
アルセスト 「ダグラスもニカッて笑って、『お楽しみかい?』とか(笑)」
ダグラス 「最低だなこいつ…じゃあ、そういった意味を含めて黙って見過ごす(笑)」

GM
「…まあ、いいや。でキンツェムは人気のない所へ行くと、話し始める。彼女の話だともうかなり長い年月生きてきたんで、体の回復能力が非常に低くなっているという事だ。だから途中でムダな労力を使いたくないんだそーだ」

スティーブ
「なるほど」

GM
「『おまけにルリメラが、<フレイムマスター>を使いこなせるようになっていたら、私の力でもかなわないかもしれない』とも言ってる。『これ、私にとっても命がけなのよ。だから、これが世間に知られるようになるとヤバいから、口の堅いスティーブだけに教えておくわ』」

スティーブ
「わかった」

GM
「で、彼女は自分のしていた指輪を抜くと、スティーブに渡したよ。『私がもしルリメラとの戦いで敗れたら、これを使って。あなたたちを一瞬で安全な所へテレポートしてくれるわ』」

アルセスト 「ちょっと待て、それは俺達の力だけではルリメラは倒せないという事なのか?」
GM 「まあ、そうだね。君達の今の力じゃ、<フレイムマスター>を取り戻さない限り、ルリメラにはかなわないだろうね。おまけによほど高い精神抵抗値がない限り、フレイムマスターは扱えないワケだし」
アルセスト 「う~ん、クソ~」
スティーブ 「とにかく指輪は預っておく」
GM 「じゃ、そーゆー事でよろしく。で戻ってきたよ。それもダグラスは気づいただろうね」
マナレス 「(間髪入れず)早かったな」
アルセスト 「ハハハハッ!ウヒョヒョヒョヒョウヒョヒョヒョッ!(一人大爆笑)さ、最低っ!!」
マナレス 「さすがドラゴン、早いよ」
ダグラス 「何がだ?何がだ!? 話が下品な方向へつっ走ってるぞ(笑)…とりあえず『何の話をしてきたんだ?話したくなけりゃいいけど』と二人に聞く」
スティーブ 「………」
GM 「…じゃあ、そのまま無言だね。んで、翌朝だ」
マナレス 「よし朝だ、とゆー事で出発しようかね」

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