第2章
The King of The Swords

第二節 <闇司祭>ガダン・アルス現る!


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GM
「で、みんなが酒場を出ると、店の前に黒い神官服を着た太った中年男と、2mぐらいありそうな筋肉男が、ラフィーネを抱えて立ってるよ。
で中年男が君達に向って叫ぶ。
『ワーハッハッハッ! 我が名はガダン・アルス。娘は一時あずかっておくぞ!』」

アルセスト
「あ~、確かガダン・アルスって<暗黒教団の司祭長>だろ!? アルド・ナリスばりの長髪美形じゃなかったのか!?」

GM
「んなこと一言も言ってないぞ。ただの中年親父デブだよ(笑)」

アルセスト
「それ、めっちゃブサイクやん!」


マナレス 「…お前ポジション違うだろ。普通黒幕の手下で『お前にもう用はない』『ヒェ~お許しを~』とかいって、第一話目にしてやられちゃうキャラやん(一同笑)」
サライ 「ようはザコキャラでしょ。じゃぁヤっちまえば!?」
マナレス 「(コワッ!)…こういう場合はやっぱ…『おい、待て!』って、待つわけないよな(笑)」
GM 「いや、その中年男の方がひたと足を止めて待った上に、みんなの方を向いて『この娘を返してほしくば…』」
マナレス 「あああぁ~(笑)。<フレイムマスター>を渡せってかぁ!?」
GM 「『そうだ。それと交換だ』と言ってる」
マナレス 「ええ~!? まいったなぁ…。あ! 今交換するってのはどうだ?」
一同 「……(一瞬の沈黙の後、爆笑)」
マナレス 「なかなか合理的じゃないか」
アルセスト 「ちょ、ちょっと待てや(笑)」
GM 「その二人組の方も、目が点になっている。『お前、お約束というのを知らんのか?』(笑)」
マナレス 「あ、いや、わかった(何が?)。ドラゴンだからちょっと先読みしてるんだよ。わかった、さらってゆけ!(一同笑) 後でじっくり取り返しに行ってやる!(笑)」
アルセスト 「いや待て。今ここでぶった斬ってしまった方が早いぞ。という事で、広範囲魔法を打ち込まれないように、散開しながら寄って行く。『貴様ら、逃げられると思ってかっ!!!』…どうせ<テレポート>かなんか使って逃げるんだろうけど(笑)」
ダグラス 「だからそ~いう先読みすんなって」
GM 「いや、あまいな。『カーリッシュの東の森にて待つ』と言い放つと、石を10個ぐらい投げつけた」
ダグラス 「≪コマンド・ゴーレム≫(ゴーレムを操る魔法)か!?」
GM 「いや、≪ストーンサーバント≫(石人形を作り出す魔法)だ。投げつけられた石は、モコモコと動き出して人型になった。でもって神官達は、スタコラサッサ(死語)と走って逃げだした(笑)」
アルセスト 「は、走って逃げる…(絶句)。もっとカッコいい逃げ方ないのかよ~!」

という事で石人形との戦闘に突入。しかししょせん時間稼ぎのためのザコモンスターなので、あっさり倒されてしまう。しかしガダン・アルス達にはすっかり逃げられてしまうのだった。
アルセスト 「と、ゆーことで戦闘はつつがなく(?)終わったわけだが、俺がここで言いたいのは、ヤツ(ガダン・アルス)が石人形を10体出したとゆー事なんだ。基本消費力12の3レベル魔法を10倍拡大できるという事は、最低でも6レベルソーサラー、精神力20以上の能力が必要なわけだ。計算すると」
ダグラス 「そんなこと計算してるから、戦闘で活躍できねーんだよ!」
マナレス 「つまりやつらは強敵とゆ~事なのか?」
アルセスト 「いや、俺達と同じだからたいした事ないな(マジ)」
GM 「まあ、それが最低ラインだからね。最低でも君達と同レベルだっつ~ワケだ」
マナレス 「で、今からすぐに助けに行く?」
アルセスト 「いや~、一ヶ月後でも待ってるんじゃないのか?(笑)」
GM 「今から急いでも、森まで4~5日はかかるけど…」
ダグラス 「ちなみに俺はキャラクター的には、今すぐ行きたいぞ」
アルセスト 「俺としては、プリウェンちゃんに浮気と思われるのが嫌だから(笑)」
マナレス 「そ~いう問題なのか、これは?」
アルセスト 「そ~いう問題なんだ」
サライ 「まあ、人助けをするのは当然だよね。何だかんだ言っても、私達の問題でもあるし」
ダグラス 「あ、スティーブにも聞いとかないと」
スティーブ 「…(うなずいてる)」
マナレス 「なんかうなずいてるよ~。どっちにうなずいているのか分からないが(笑)」

この後パーティーは、ラフィーネ救出作戦を練るのであった。
ダグラス 「俺がまず先に聞いときたいのは、最終局面にいたった時に、<フレイムマスター>を取るかラフィーネを取るかって事なんだけど」
マナレス 「やっぱそれか~!でも当然剣の方が大事だろ(笑)。やっぱ世界の命運がかかってるわけだし」
サライ 「でもそれは道理に反さない?剣がとられたとしても後から取り返せばいいわけだし、やっぱり人命救助が優先でしょ!?」
アルセスト 「そういう事だぁ!でだ、保険として<フレイムマスター>の偽物を作って持ってくってのはどうだ!?」
マナレス 「いや~、見破られるんじゃないか? それにラフィーネのことだから、尋問されたら<フレイムマスター>の事、ペラペラ喋っちまいそうだし」
アルセスト 「(!) <幻影の魔法>かなんかで出せないのか?」
ダグラス 「なるほど、少なくとも時間稼ぎぐらいにはなるな。じゃぁその作戦で行こう」
マナレス 「はやっ~!っていうか作戦なのか?それって?」

結局一行は<フレイムマスター>に幻影魔法をかけてただの剣にみせ、逆に単なる剣を<フレイムマスター>に見せかけるという作戦をとることにするのだった。しっかしこんな安直な作戦、到底うまくいくとは思えないんですけど…(笑)

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