第1章

The Dragon in The Sword

第九節 剣の中の竜

前へ 目次へ 次へ
アルセストが伝説の魔剣<フレイムマスター>を手にした途端、突如洞窟全体が崩れ始めるのだった!

あせるアルセスト達は、洞窟から一目散に逃げ出すが…はたして無事脱出できるのか!?

マナレス 「じゃあ逃げた!逃げたよ、ダッシュで!」
GM 「じゃあ人工的に作られた迷宮から逃げ出すと。しかし地震の揺れはさらに激しくなってくる」
マナレス 「なにぃ~『おのれベルヴェイグゥ~!!』とか叫んじゃお」
ダグラス 「んな事言ってる場合じゃないだろ!走れ、走れ~!」
マナレス 「走りながら思うんだけどさ、洞窟の出口に"ド~ン!"と立ってるってパターンじゃないかな。『ワーハッハッハッ!ご苦労、さあ剣を渡してもらおうか』とかいって(笑)」
ダグラス 「『取ってきてくれてありがとう』ってパターンか」
マナレス 「あぁ~嫌な予感が~!!と思いながらも走る」
GM 「じゃあ迷宮の出口までやってこれた。で、地震のせいで岩壁は崩れているんで、何とか滝壷のある洞窟まで脱出できたよ」
アルセスト 「洞窟の方は地震の影響は出てないのか?」
GM 「いや、影響大あり。地震のせいで滝が崩れて洪水になってる。で、どうする?川流れてく?」
ダグラス 「あ~川流れてくか。その方が見つかりにくそうだし…どっちがいい!? 見つかって取られるのと、溺れながら流れてって気付くと無くなってるのと(笑)」
サライ 「『気づくと無い』方かな(笑)」
マナレス 「ちょっと待て~!見つかる方だろう。別にベルヴェイグに見つかったからって、取られるわけじゃないんだから」
アルセスト 「そんな事予想してど~すんだよ!! とりあえず逃げるしかない!」
スティーブ 「(一人冷静に)じゃあ六人全員に≪ウォーターブリージング≫(水中呼吸の魔法)」
マナレス 「あ、スティーブぅ~、やっぱ頼りになるよ~。まるでマンガキャラみたいだよ(笑)」
ダグラス 「すごいいいところでいい魔法かけてくれるよ~。って事で『よっしゃ~!飛び込め~!!』」
GM 「んじゃあ洞窟内をジャーッと流れてく」
マナレス 「ちょっとしたジェットコースターみたいだね」
GM 「で、水洗便所のように激流に流されて、何とか洞窟から脱出できた。どうやら大亀裂の川中に吐き出されたようだね」
マナレス 「(即座に)上を見上げる!」
GM 「するとね、みんなのご期待通りに上空に人影が…」
マナレス 「き、来たよ~、やっぱ予想通りの展開だよ~(笑)」
ダグラス 「マジかよ~!? やるしかないのか?…とりあえず刀の鯉口を切る」
GM 「で、その人影はね、全身真赤な鎧をまとった赤毛の男だ。『まさかお前達のような者が<フレイムマスター>を手にするとはな』と言ってニヤッと笑ってるね」
マナレス 「うわ~直だよ、直で悪役だよ~(一同笑)。やっぱモンスター・レベル10!?」
ダグラス 「いや~10は軽く越えてるでしょう(笑)」
サライ 「これはちょっと勝てそうもないね。素直に剣を渡しちゃえば? どうせ取られちゃうんだろうし」
アルセスト 「ふざけんな! 奴が竜なら逃げるわけにはいかないんじゃいっ!!」
マナレス 「いや~、竜じゃないかもしれないじゃん。キマイラとかさ(一同笑)」
アルセスト 「…じゃあわかっちゃいるけど一応聞いとこう。『貴様一体何者だ!ってゆーかベルヴェイグかっ!!?』(笑)」
GM 「するとね、その赤毛の男は『まだ機は熟していない…その剣はひとまずお前達にあずけておこう』と言うと、空高く飛び去って行ったよ」
マナレス 「…またかよ。もういいよ、そのパターンは(笑)」
ダグラス 「まぁ悪役としての常套手段だな。お前のシナリオって、その手のお約束パターン多いよな」
サライ 「てゆーか、ありがち(笑)」
GM 「……(コイツら勝手な事言いやがって~!)」
アルセスト 「どうでもいいけどさぁ、ひとまずって事は後で取り返しに来るって事だろ~!?」
サライ 「それは街に帰ってから考えればいいんじゃない。とりあえず目の前の危機は回避したって事で」
GM 「じゃあこれでみんなは、ガダン・アルス率いる<暗黒教団>と<謎の男>の両方に狙われる事になったわけだね」
アルセスト 「これもすべてラフィーネのおかげだな(怒)」
GM(ラフィーネ) 「『えぇ~!?そんなぁ~!?』」
ダグラス 「…で、ここで一区切りだな。(アルセストに)なんか最後に一言だけ決めて終われよ」
アルセスト 「(ため息と共に)もう疲れました」(一同笑)
ダグラス 「それは俺のセリフだ~!!!」

とゆーわけで<フレイムマスター>を偶然手にいれてしまった冒険者達。この先彼らを待ち受けるものは?はたして彼らの運命やいかに!?

前へ 目次へ 次へ