第1章

The Dragon in The Sword

第八節 世を制す宝

前へ 目次へ 次へ
なんとかキマイラを退治したアルセスト達。キマイラが守っていたグレートソード調べることにするのだが…すっごいイヤ~な予感を感じる一同であった…。
GM 「さてどーする?」
ダグラス 「とりあえず、グレートソードがなんであるか見に行こう」
サライ 「ラフィーネ、鑑定してちょうだい」
アルセスト 「ま、危ないから一応つかんでな。ガシッとグレートソードを。まがまがしい変な紋章とか入ってないよねえ?」
GM 「素人目にもかなり強力なアイテムだとゆ~ことはわかる」
ダグラス 「多分オレらには持てないってゆーパターンかな?」
マナレス 「(ぼそっと)<フレイムマスター>じゃないだろうな…」
GM 「(コロコロ…)おっ、鑑定出来た。ラフィーネ冷や汗かいてるよ」
ダグラス 「なにぃ!? どーしたんだ!?」
GM 「『こ、これ…もしかしたら<フレイムマスター>かもしれない…』」
マナレス 「あ~、やっぱ<フレイムマスター>だ~。予感が当たったぁ~(一同笑)」
サライ 「<フレイムマスター>って、<戦神ウォール>が創った魔剣じゃなかったっけ!?確か<邪竜ベルヴェイグ>と一緒に行方不明になってたとか言ってなかった?」
ダグラス 「じゃあこれが例の古文書にかいてあったモノじゃない?」
GM 「うん、多分これこそが<世を制す宝>…で、もちろんラフィーネは『持ってきましょーよ、これ』と目を輝かせている」
アルセスト 「ちと待てや…おいメガネ!…(裏声で)その剣でプリウェンちゃんは生き返るのかね~?」
GM 「『え?いや、それは…生き返りません…』」
アルセスト 「(微笑みながら)ほほ~う、それはそれは…って、きさまぁぁ~!それでいいと思っとんのかボケェ~!!! 死ねっ!!!(怒)」
GM 「『ぎゃぁぁぁ~!!!(悲鳴)』」
アルセスト 「だいたいあのクソじじい(皇帝の幽霊の事)、<世を制す宝>は<フレイムマスター>じゃないっつってたやんけっ!!(怒)」
サライ 「(嬉しそうに)や~い、だまされてやんの(笑)。まあ予想できなかったワケじゃないけどね」
ダグラス 「多分俺らが<フレイムマスター>だって知ったら、びびって逃げると思ったんじゃん。…で、どうする?」
マナレス 「あのさぁ、一番いやなパターン言ってあげようか。このあと突如現れたベルヴェイグに殺されて持ってかれる(一同笑)」
アルセスト 「いや過ぎる(笑)」
マナレス 「いやな予感かなり"大"だよ~」
アルセスト 「それはいいんだけどさあ。この魔剣は例のごとく、意志を支配されるとかあるの?」
GM 「もちろんあるさ。"伝説の武器"には必要不可欠なオプションではないか(笑)。『でも鞘からさえ抜かなければ、大丈夫ですよ~』つってる」
ダグラス 「いや、これは恐いからさあ…」
サライ 「ノータッチにします?」
マナレス 「どんな能力か分かる?」
GM 「伝説レベルなら分かるけど、非常識なほど強いとだけいっておこう」
ダグラス 「ほんとかよ~。いやすぎる~(悲鳴)。要するに、この剣を持って自由自在に操れるのはヴェルウェイグだとか、それに匹敵するくらいのモンスターじゃないとできないって事?」
GM 「まあ…人間で使った者はとりあえずいないらしい」
アルセスト 「あ、やっぱこ~ゆ~のはドラゴンにまかせるよ(笑)」
マナレス 「フッ、まあな」
アルセスト 「たとえ支配されても君なら殺しやすそうだし」(一同笑)
ダグラス 「(冷静に)そ~だね。でもさあ…。やっぱ持ってくのやめにしない?マジに恐いって。おまけにこれ持ってったら、いろんな奴から狙われそうだし」
マナレス 「いや、まて。『我々はすでに、運命の歯車を変える事は出来ないのだよ…』と遠い目をして(笑)」
ダグラス 「それは違うぞ、何かが違うぞ」
マナレス 「『我々はヤーンの手によって、世界の歯車となったのだ(笑)』」
アルセスト 「しょうがない、じゃあ持って帰ろう。どっちにしてもこの剣を狙ってる奴がいる以上、ここに置いとくわけにはいかないしな」
サライ 「私もそれに賛成だね」
ダグラス 「あ~あ、世界の歯車動かしちゃった。オレ知~らね~」
GM 「じゃあ、誰がとるの?」
アルセスト 「オレがとるよ」
GM 「うん、こいつはかなり重たいね」
アルセスト 「じゃあ帰るか。あ、そうそう。このあと<フレイムマスター>の件で何か起こったら、責任は(ラフィーネを指しつつ)お前ね(笑)」
GM 「『そ、そんな(涙)』」
ダグラス 「いや、だってオレ達は"依頼"された冒険者だし(笑)」
マナレス 「で帰ろう」
GM 「すると、何やら地の底の方から、かなり低い笑い声のようなものが聞こえてきた(笑)」
ダグラス 「おい、おい、おい!(笑)」
マナレス 「そ、それはベルヴェイグなのか~!?」
GM 「で、2~3回グラグラッと揺れたかと思うと、洞窟全体が激しい大地震に襲われる。で全員敏捷度ボーナスでロールしてくれ。14以下の人は?」
スティーブ 「オレ14」
アルセスト 「同じく」
マナレス 「この二人、何かとコンビを組むなぁ」
GM 「天井から崩れた岩が降ってきた。でスティーブとアルセストはダメージ10発受けといて。ダメージ減少は無しだから」
アルセスト 「…あの~、死にそーなんですけど(笑)。即座に≪回復魔法≫かけていい?」
GM 「その前に脱出した方がいいよ。天井から次々と岩が落ちてくるし」
一同 「でええぇぇぇ!?」

前へ 目次へ 次へ