第1章

The Dragon in The Sword

第六節 光の虹のその下で…

前へ 目次へ 次へ
単調な洞窟を進む一行は、別れ道にも迷わずに川沿を進んでいくのだった。
GM 「川の中を歩いてゆくと、また広場みたいな岸が見えてきた。その先に川に対して垂直に、細い通路がのびているね」
マナレス 「いくしかないっすね」
GM 「するとね、この道は登り坂になっている。でも長いよ」
ダグラス 「あ、上から何か転がってくるとか(笑)。巨大な球状の岩が」
マナレス 「ま、まさかね!?(といいつつGMを見る)」
GM 「えーとじゃあ、かなり登って行くとね、その先から『ドドドドド』という水の轟音が聞こえてくる」
マナレス 「滝だね?ドラゴンの直感」
ダグラス 「わかんないんじゃん、こっちに流れてくる水の音かもよ」
マナレス 「その時は…はばたくさ(笑)」
ダグラス 「ああ、も~いい!…その時は流れちゃえ!(なげやり)」
サライ 「な、流れちゃえって…」
ダグラス 「も~いいよ!ど~にでもなれ! このメンバーといるよりは死んだ方がましだ!!!」(一同笑)
マナレス 「ダ、ダグラス、それが長年一緒に冒険してきた者の言う事か?(笑)」
ダグラス 「長年一緒にやってきたからこそ言ってるんだよ!」
アルセスト 「オレとお前は友達じゃないかあああっ!!(とダグラスの肩をつかむ)」(一同笑)
ダグラス 「…こーなったら一蓮托生って気がする…」
GM 「えーと…じゃあね、しばらく登るとかなり大きな空洞に出た。ここはどうやら行きどまりらしいと。で、巨大な滝が流れ落ちていて、その空洞全体が滝壷になっている感じだね。もちろん滝のすぐ脇だから、水飛沫がかかってくる」
アルセスト 「へ~、でかいじゃん。すると水飛沫もすごいんだね?」
サライ 「あ~、も~いやだぁぁぁビチョビチョぉぉぉ~(笑)」
マナレス 「あ~、なるほど。お、お色気が…(笑)」
アルセスト 「プリウェンちゃ~ぁぁぁん。フキフキフキ…((マジ)」
マナレス 「だ、だめだ~(笑)」
アルセスト 「(正気に戻って)…さて、滝の裏に回り込むと通路が有るってパターンかな。まあ、お手軽だな…そ~する(一同笑)」
GM 「そ~するとね、ただの岩壁があるだけで通路はなかった(笑)」
ダグラス 「残念だったなあ。お手軽な所ではなかったらしい(笑)」
サライ 「(さもバカにした言い方で)や~い、バカバカ」
ダグラス 「あと考えられるのは…」
アルセスト 「滝登れ!!」
マナレス 「そんな、あんた…(笑)」
アルセスト 「≪浮遊≫の呪文で確かめてこれないのか、サライ?」
サライ 「何レベルだっけ…(しばらくルールブックをめくる)…あ、あった。なんだ3点も精神力使うじゃない。あ~、きっついなあ。(コロコロ…)はっはっは(成功)」
アルセスト 「『しかたないわね、もう』って感じか?」
サライ 「そう、全くふがいない男達」
スティーブ 「じゃあ松明を一本渡して、一本自分で持っとく」
マナレス 「サライ昇ってったの?」
サライ 「昇ってったよ」

マナレス
「下着見えないかな」

(一同失笑)

ダグラス
「…すげー下品だ、コイツ!久々に出たよ!!」

マナレス
「まあ、ドラゴンであるこのオレがね、ハーフエルフに欲情するわけはないんだけどね(笑)」

サライ
「下品っ!!(怒) で何かある?」

GM 「え~っとねぇ、地上から20mぐらいの所に割れ目があって、そこから滝が流れ出ている。まあそこに入るのは無理だね。かなり狭いし流れが早すぎるから」
マナレス 「う~ん、無理かぁ。じゃあこれからどうしようか? なんか山の手線に乗って一回りしてるんだけど、我々は(一同笑)」
ダグラス 「いい例えだなそれは(笑)」
サライ 「やはり滝壷の中かな」

滝壷の中を調べる一同…だが何も発見できずに完全に手詰まりになった。
一同 「う~ん…(考え込む)」
サライ 「まさか魔法で入口を隠ぺいしてるとゆー事はないでしょうね?」
ダグラス 「あ、なるほどね…≪センスマジック≫だ。とりあえずこの広場を≪魔法感知≫で手当りしだい調べていけばいいじゃん」
アルセスト 「それなら滝の裏側からかな。ちょっとやってみ」
サライ 「はい、しました」
GM 「う~ん、確かに魔力的なものはあるね。滝の側の壁全体に(と言いつつ、絵で説明する)」
マナレス 「おお、じゃあ壁チェックやってみよう。(コロコロ…)で、16なんだけど…なかった?」
GM 「なんにもないよ」
ダグラス 「それおかしいぞ。ここに入口があるのは確かなわけだろ!?」
アルセスト 「(!)実は夜になると道が開けるとかじゃないの、もしかして!? ほら、予言書の一節に"闇のうんたらかんたら"ってあったじゃん」
ダグラス 「あ~なるほど。例えば水量とか!」
サライ 「少なくとも時間は関係ありそ~な気がする」
スティーブ 「GM、もう一度予言の復唱を」
GM 「めんどくさいなぁ、ちゃんとメモっといてよ。…え~と、《遥かなる時の彼方、ルガーナを切り裂くものが現われし後のこと。生命の生まれし深き闇の中、光の神いただきに立ち、光の矢を放つとき、光の弓が現われ、大いなる道開かれん。古き闇の果てに<世を制す宝>あり》」
スティーブ 「…光ってのが連呼されてるし、それが重要なんじゃないか?」
ダグラス 「(!)ほほーう、太陽の位置かなぁ~?もしかして」
サライ 「『~光の神いただきに立ち』ってのが、正午の事かもね」
マナレス 「あ!そうだよね~、それありえるよね~。よしみんな、とりあえず昼まで待ってみよ~ぜ」
GM 「正午まで一時間くらいだね」
アルセスト 「じゃぁ飯でも食って待つか」
GM 「じゃあ昼飯を喰った」
マナレス 「(期待に目を輝かせて)よしくった」
GM 「(たった一言)うん」
一同 「……(がく然となる)」
マナレス 「♪GM~じ~えむ~(笑)」
GM 「歌を歌うな(笑)。…えっとね、そうするとちょうど正午くらいに、突然薄暗い洞窟内に天井から一筋の光が入ってきた」

マナレス
「やっぱりだ~」

ダグラス
「天井のドームが開く"グワー"とかいって」

GM
「違う、光は一筋だって。でね、川の真ん中あたりに光が落ちた」

アルセスト
「今だっ!!飛び込めっ!!!」

GM
「(無視)でしばらくすると、だんだん滝壷の方に移動していく」

ダグラス
「やっぱり太陽の位置なんでしょ!?」

GM
「そうだよ。でしばらく見てるとね、洞窟内が明るくなり、光の筋が滝の水しぶきに当たって虹が出来たよ」

アルセスト 「『お~、キレイだねぇ、プリウェンちゃん(』(うっとり)」
ダグラス 「うわ、コワ。う~わコワ」
GM 「で、この辺りの壁(地図参照)がスッ…と消えだした」
ダグラス 「何で虹が出ると壁が…?」
マナレス 「いやこれはその…人知をこえたとゆーヤツだ」
ダグラス 「人知をこえた?竜知もこえたのか?」
マナレス 「いや、竜知はこえてない(一同笑)」
ダグラス 「知ってたんなら、さっさとしゃべれよ(笑)」
マナレス 「今やっと思い出したんだよ」
アルセスト 「ああ、今やっとね(笑)」
GM 「じゃあ、しばらくしゃべっていると、虹が消えて扉が閉まりかける(一同爆笑)」
ダグラス 「洒落になってね~(悲鳴)」
アルセスト 「速攻で入るよ。入った入った入った!(必死)」
マナレス 「よし、みんなで渡った!さあ行こう」
GM 「はい。どうやらここは洞窟ではなく、人工的な迷宮のようになっているね」
アルセスト 「お、お、お、お~う」
サライ 「……う~ん、でもあの予言の『光の弓』とかってなんだったんでしょ?」
アルセスト 「まあ、それはあれか?そのまま光の矢とゆー事で、"虹"の事を指すのか?」
ダグラス 「ああ、虹が光の弓の"つる"にあたるわけだろ」
マナレス 「ああ、そ~か。なるほど~(納得)」
ダグラス 「で入ってきた光の筋が"矢"になるわけだ?」
GM 「で、迷宮内は真っ暗だったんだけど、君達が入るとスーと明るくなっていく。どうやら魔法的なものらしいけど」
マナレス 「お~(感心している)で、とりあえず行きましょうか」

前へ 目次へ 次へ