第1章

The Dragon in The Sword

第二節 古代遺跡の扉をひらけ!

前へ 目次へ 次へ
パーティーはラフィーネの案内で、およそ二日で<トレントの森>にある遺跡についた
GM 「みんなはうっそうと茂った森の奥に、巧妙に隠された入口を発見したよ。確かにこれは見つかりにくそうな感じがする」
マナレス 「うお~、疲れたぁ。この身体がドラゴンでさえあれば(笑)」
GM 「(ため息一つ)…でね、その入口は大体たてよこ4mぐらいの大きな両開きの扉で、まがまがしい模様や文字やらが描かれていて、いかにも怪しげ。で、ラフィーネが開けっ放しにしといたんで、扉はバッチリ開いてる(笑)」
ダグラス 「このアマ~!」
サライ 「バカモノ~、パンパン(と顔をはたく)」
GM(ラフィーネ) 「『ひ~』(笑)」
ダグラス 「じゃあ、とりあえず偵察はいいんだ…ど~せ開いてるんだからよ。松明つけて行こう」
スティーブ 「いや、その前に入口付近に足跡がないか調べてくれ」
マナレス 「あ~そうそう。誰か先に入っちゃってるかもしれないしね…ってことで、サライ頼むぞ」
サライ 「はいはい…(といってダイスを振る)…10しかない」
GM 「それじゃぁ特に怪しいものは、見つからなかったね」
マナレス 「そ~そ~そ~、いいのさ別に。で、松明買ってあんの?」
一同 「………」
マナレス 「誰も買ってないのかぁ!?…いや、買ってるさ! (必死に)買ってあったってことにしよう!!(一同笑)」
GM 「いやダメだ。買ってないんなら、ないよ」
マナレス 「あぁ~、僕がドラゴンなら、ひとふきで充分なんだけどねぇ(笑)」
スティーブ 「(一人冷静に)じゃあ、松明つけとくよ」
GM 「ちゃんと持ってるよこの人は、えらいね~」
マナレス 「えらいな~、(しみじみと)実はやっぱ冷静だよね、スティーブは」
GM 「容姿とは違って?」
マナレス 「う~ん…あ、いや、そんな(笑)。じゃあ、そーゆうことで行こう」
GM 「その前に、隊列を決めてちょ」
ダグラス 「メモ用紙ある? う~ん、どうしよっか…」
GM 「真ん中ダグラスにしてさ、妄想2人に囲まれるってのは(笑)」
ダグラス 「あ~、やめて。それだけは勘弁して(笑)。とりあえず、2人ずつの三列隊形にするか」
アルセスト 「オレと妄想とで前列?」
マナレス 「待て待て!! 違うだろ、妄想はキミだ、キミ!!」
アルセスト 「違う! オレの彼女は生きてるんだ!!!」
ダグラス 「わかったわかった! とりあえず話を聞いてくれ!(必死) ドラゴンと盾の乙女に前列やらせるわけにはいかないから、オレとアルセストで前列っ!! 中列は女の子二人で、後列はスティーブとマナレス。これでどうだ!!!」
マナレス 「女の子二人…タカビーとドジ…」
アルセスト 「なんかハマってるんですけど(笑)」
ダグラス 「お前ら二人もめちゃくちゃハマってるよっ!」
サライ 「じゃあ、私の足音も高飛車にしようか? カツーン、カツーン(笑)」
アルセスト 「そこ、カツンカツンうるさい!(笑)」
マナレス 「という事で行きましょう」
GM 「中に入ると巨大な部屋。で、正面の奥に同じくらいの扉があって、東西にそれより小さ目の扉がある」
マナレス 「マッピング(地図作成)しなくていいの?」
GM 「うん、この辺はラフィーネが知ってるからね。で、彼女が言うには、左の方の部屋で古文書を発見したと。右の部屋には腐って使い物にならないガラクタしかなかったそうだ。そんで正面の扉の向こうにある部屋で、恐怖感に襲われて逃げ出してしまったとゆーことだ」
アルセスト 「ったく、これだからも~。やっぱプリウェンちゃんは違うなぁ~(笑)」
マナレス 「早く、こいつが妄想に入る前に(笑)」
アルセスト 「『プリウェンちゃん、僕を守ってくれるよね』…じゃあ、さっそく開けるか」
GM 「うん、開けた。扉の向こうは大きな部屋になっていて、今いる部屋に比べてかなり薄暗い。で、その奥に二体の巨人像が、通路を守るようにして立っているよ」
マナレス 「う~ん、何だろう。とりあえずみんな入ってみよう」
GM 「じゃぁ、精神抵抗してみてくれ。ちなみに達成値14以下は失敗ね。…で、失敗した人は?」
ダグラス&マナレス 「はい」
GM 「じゃぁダグラスとマナレスは、その部屋に入ったとたん、なんともいや~な予感を感じた」
マナレス 「この長年つちかってきたドラゴンの直感がぁ!」
ダグラス 「傭兵の直感が!」
GM 「で、二人共、もう一度精神抵抗してみてくれ」
ダグラス 「うなじの部分が、チリチリしてるぞ。(ダイスを振る)…13」
マナレス 「(コロコロ…)え?(出目が3!)きゅ、9しかない!?」
GM 「きゅ、9ぅ!??? それじゃぁマナレスは逃げ出した」
マナレス 「え?マジで?…『うわぁ~、怖いぃ~!』」
ダグラス 「どーした、ドラゴン!」
マナレス 「ドラゴンであるこの僕が言ってるんだ!! まずいよここはっ!!」
アルセスト 「という事は、まずくないという事だ(笑)。突き進むぞ!」
ダグラス 「とりあえず、猫のごとく襟首つかんで、引っ張り込んでおこう。『何もねぇんだよ~』」
マナレス 「う~、嫌じゃぁ~! 炎はくぞ~!!」
ダグラス 「はきたきゃはけ~(笑)」
サライ 「(一人冷静に)そういう事で、行くんだって」
GM 「それじゃぁ、さらに進もうとすると、全員がこれ以上進んではいけないという恐怖を感じた」
アルセスト 「ガチャガチャガチャ(笑)。(剣を持つ手が震えている)」
マナレス 「う~ん、僕の予感が当たってしまった。みんなど~する?」
ダグラス 「とりあえず、剣に手をかけておこう」
アルセスト 「どーする? いっせ~のせっで、駆け出そうか?」
ダグラス 「で、くるっと振り返って、ダーッと後ろへ駆け出すんじゃねぇだろ~な、お前?(笑)」
アルセスト 「ギクリ」(一同笑)
サライ 「ま、そんな事したら私の《エネルギーボルト》待ってますから」
ダグラス 「ちなみに通路の奥は、どうなってんの?」
GM 「通路の奥は闇に包まれていて、まったく見えない」
ダグラス 「松明を投げて通路の奥を照らしてみるか…投げた」
GM 「じゃあ、松明はカランと軽い音を立てて、転がってった。その奥はT字路になっていて真正面には巨大な扉がゴゴゴゴッ…って感じでたっている」
マナレス 「や~ばいよ、や~ばいって。やっぱ帰ろうよ」
GM(ラフィーネ) 「『え~っ!? それじゃぁ<世を制す宝>が手に入りませんよ…』」
マナレス 「そうだよ。それじゃぁ僕の呪いも解けないじゃないか」
アルセスト 「このどアホウがぁぁっぁ!!ドラゴンスレイヤーのこのオレに、不可能はなぁぁ~いっ!!! と言って突っ込む!」
GM 「では、その通路を突き進んで、扉の前まで来た。扉には、どうやら鍵がかかっているみたいだけど」
マナレス 「ここはドラゴンであるこの僕に任せなさい」
サライ 「失敗したら『や―い、バカドラゴン』とか言ってやろうかな(笑)」
マナレス 「くそぉぉ~! ドラゴンとシーフ技能は関係ないんだよ!!」
サライ 「じゃ、なんでシーフになったの」
マナレス 「うっ…(絶句)」(一同爆笑)
サライ 「でもさぁ、あれだよね。高貴なドラゴンが、なんでコソ泥なのよ」
マナレス 「それは仕方がないんだ…呪いによってだ!呪いによって!!」
一同 「ふぅ~ん(疑いのまなざし)」
マナレス 「う、疑ってるな!? み、見てろ、ドラゴンの力をぉぉぉ~!!!(ダイスを振る)…っと、10の17!」
GM 「じゃあ、ガチャっと開いたよ」
ダグラス 「よし、中に入ろう」

前へ 目次へ 次へ