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めげないアポトリスを先頭に、パーティーは入り組んだ通路をさらに進んでいく。途中にあった数々のワナもくぐり抜け、パーティーはついに三つ目の扉に行き着いたのであった。
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アポトリス |
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「今度こそ、ヘイ、おまたせ~!!!」 |
GM |
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「『ほほう、ようやく来たか』と低い声が聞こえてきた」 |
レイバー |
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「赤毛の男?」 |
GM |
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「そのとおり。例のごとく赤い鎧をまとった、全身炎の塊のような男が立っている。ちなみに『ファイヤーブリンガー』とは別に、腰に真っ赤な大剣を下げている」 |
レイバー |
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「単刀直入に、『ファイヤーブリンガー』を返してもらおうか!」 |
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ダグラス |
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「そうだ!すでにてめぇの正体は、ばれているんだ!えーと、ベル・・・なんだっけ、ほら、あの竜の名前?」 |
ハイエスタット |
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「ベルヴェイグですよ!ベルヴェイグ!」 |
ダグラス |
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「そう、それだ、それ!貴様ハ虫類の分際で、『ファイヤーブリンガー』を悪用するつもりだな、おい!?」 |
GM |
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「すると彼はニヤッと笑って『そんな小物にもう用はない。勝手に持っていくがいい』と言って、宝剣を返してくれたよ(笑)」 |
一同 |
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「あれ?」 |
ダグラス |
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「じゃあ何でさっき奪っていったんだ!? いったい貴様の目的はなんなんだ!!?」 |
GM |
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「『私には私の理由があるのだよ。貴様ら人間共の知った事ではないわ!このブタウジムシめが!!』」 |
バルガルギルズ |
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「ブタウジムシぃ~!?」 |
レイバー |
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「むっ!なんなんだ、人の物盗んどいてその言い草は!?」 |
アポトリス |
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「やめとけよ。こいつ相手に勝てるかよ~」 |
ハイエスタット |
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「赤毛の男は今の僕達ではかなわないでしょうからね。レベルが上がってから再戦するという事で、ここは穏便にいきましょう」 |
ダグラス |
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「渋々引き下がろう」 |
GM |
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「出口はないよ」 |
レイバー |
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「え!? どういうことだ、これは!?」 |
GM |
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「『洞窟は長いからな。入口までテレポートしてやろうというのだよ』」 |
バルガルギルズ |
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「ちょっと待て!最後のボスを目の前にしてこれはどういうことだ!
戦闘はしねぇのか!! そんなこと、神が許してもオレが許さん!!!」 |
アポトリス |
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「だからこいつは強いんだってば」 |
ハイエスタット |
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「そうですよ、どうせ魔法でテレポートさせられちゃうし」 |
GM |
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「しばらくすると、みんな闇に包まれたよ~ん。んでね、皆さんの頭の中にそいつの声が響いてきたよ。『もうすぐ人間達は愚かな戦を始め、自らを破滅の運命へと導くのだ。さすればまた我らの支配に屈することになるのだ。最強の力はこの手にあるのだ~!ワッハッハッ~!』その声が止むと、皆さんは洞窟の入口付近に出たことに気づく」 |
アポトリス |
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「なんか危ない事言っとるぞ~、あのおっさんは」 |
レイバー |
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「気になるなぁ。だいたい何で宝剣を、あんなあっさり返してくれたんだろ?」 |
ダグラス |
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「もしかして偽物なんじゃねぇの、こいつ!?」 |
GM |
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「いや、正真正銘の本物だよ」 |
ハイエスタット |
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「ちょっと思ったんですけど、もしかして『フレイムマスター』とかいう魔剣の封印をとくために、奪ってったんじゃないんですかね?」 |
ダグラス |
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「あぁ、なるほど!そういうことか!」 |
レイバー |
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「え?どういう事よ?」 |
ハイエスタット |
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「ほら、前にGMが言ってたじゃないですか。『ファイヤーブリンガー』は『フレイムマスター』の封印をとくために創られたおまけだとかなんだとか・・・」 |
GM |
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「うん、言ったよ」 |
バルガルギルズ |
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「だとすれば、封印をとくという目的さえ果たせば『ファイヤーブリンガー』は用済みってわけだ」 |
ダグラス |
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「そうだよ、そうに違いない!真っ赤なグレートソード持ってるとか言ってたしな。それが『フレイムマスター』とかいう魔剣だったんじゃねぇか?」 |
ハイエスタット |
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「結局全て推論ですけど、あいつは邪竜ベルヴェイグで、封印された『フレイムマスター』を持っている。そしてその封印をとくために『ファイヤーブリンガー』を奪っていった。そう考えれば全てのつじつまが合いますね」 |
レイバー |
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「でも神様しか持てないんじゃなかったっけ?
その魔剣?」 |
アポトリス |
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「いや、このGMの事だから、竜なら使えるとか言いかねないでしょ」 |
レイバー |
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「それが本当なら、やばいじゃん。かなり強力な魔剣なんでしょ」 |
GM |
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「うん。完全体なら、このルガーナ島全土を焼き尽くすぐらいの力はあると言われている」 |
レイバー |
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「えぇ~!!? それ絶対やばいよ!!! なんとしてでもあいつの野望を阻止しないと!」 |
ダグラス |
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「わかっちゃいるけど、話がでかすぎてオレ達じゃあどうしようもない。とりあえず帰ろうぜ」 |
アポトリス |
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「その前にオレはグリフォンの卵を・・・(笑)」 |
ダグラス |
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「わかった、わかったよ、すっかりわかったからさ。とにかく公都についたら剣を渡す!」 |
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