第5章

Swear to Sword

第5節 炎の巨人

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その後アポトリスは次々と仲間を起こし、さらに壁にある隠し扉を見つけた。迷宮内をさらに奥へと進んだパーティーは、ついに巨大な扉の前まで行き着くのだった。
レイバー 「扉を開ける」
GM 「6m幅の通路が続いていて、先が明るくなっているよ」
アポトリス 「忍び足でのぞいてくる」
GM 「すると目の前には一人のバカでかい巨人がいて、アポトリスをにらんでいる」
アポトリス 「『FUCK・YOU!』としながら逃げる。追って来る?」
GM 「いや、追って来ない。ちなみに今いる位置からじゃ矢はとどかない」
バルガルギルズ 「セージ・チェックはできるか?」
GM 「実際見にいかないとできないよ」
バルガルギルズ 「じゃあ見に行く(ダイスを振る)・・・11」
GM 「わからない」
レイバー 「(では本家本元、セージレベル2であるこの僕が)・・・12」
GM 「わからない」
ハイエスタット 「・・・っと15」
GM 「わかったよ。あれはファイヤー・ジャイアントだ!」
レイバー 「・・・・・・」
ハイエスタット 「うーん、やっぱり最後の決め手はハイエスタット君☆」
GM 「ちなみに8レベル・モンスターで、炎による攻撃はきかない。気合入れていかないと死ぬからそのつもりでやるよーに」
ハイエスタット 「えぇ~、やだなぁ話し合いで解決できませんかねぇ」
ダグラス 「出来るわけねぇだろが!」
バルガルギルズ 「フッフッフッ~!!!戦闘だ~!!!!」

「うりゃ~、オレがダグラスだ!今回もこのオレが戦闘シーンを解説するぜ! まずは敏捷度24のハイエスタットの行動だ。あいつは“ファナティシズム”っつう魔法をバルガルギルズにかけたわけだ。“ファナティシズム”っつーのは・・・」
ハイエスタット 「はーい、今回の売れ線ハイエスタット君で~す。“ファナティ シズム”っていうのは精神を高揚(こうよう)させて、勇気を燃え上がらせる魔法です。その結果回避力は下がるものの、攻撃力は上がります。諸刃の剣のような魔法なんですね~。ちなみにバルガルギルスは精神が高まるから・・・」
バルガルギルズ 「うお~っ! チャ~ジっっ!!!!」
ハイエスタット 「・・・いつもと変わってないような・・・・・・」

「うるせえおめーら! リーダーはオレだ!・・・とにかく魔法のせいもあって、燃え上がったバルガルギルズはファイヤージャイアントをめった打ちなわけだ、これが。しかしさすがはファイヤージャイアント、なかなか倒れない」「オレ、ロングボウ・・・」「撃つんだろ、わかったよアポトリス。で、アポトリスの攻撃も効果がなかった。そこで出てくるのが―」
レイバー 「この僕レイバーだ。僕の攻撃がクリティカルして、敵に大ダメージを与える」

「(うぬぬレイバーめ! いいかげん髪切れや、おい) しかし最後の決め手はやはりこのオレ、ダグラスだ。オレの二刀流が、奴にとどめを刺したんだ。な~んと劇的! うーん、さすがに敵の攻撃もなかなのものだったが、所詮オレ達の敵じゃない。オレとレイバーがダメージを受けるだけですんだ。以上で戦闘の解説を終わりにするぜ!」
GM 「さすが、ダグラス君が二刀流でぶっ倒したということで」
ハイエスタット 「二刀流っていいかもしれない・・・」
GM 「北に両開きの扉があるよ」
レイバー 「ちょっと待ってよ。行く前に体力回復して欲しいんだけど」
バルガルギルズ 「しょーがねえな、え~と・・・10ポイント回復ね」

(なんと!バルガルギルズが回復魔法をかけている!)
レイバー 「え?・・・・・・・・・・・・」
ダグラス 「・・・自分で回復しよう・・・」
レイバー 「・・・・・・んで、こいつが門番だってことはその奥に・・・・・・」
ダグラス 「とてつもなく重要なものがいるぞ、と」
レイバー 「扉を開けよう」
アポトリス 「ヘイ、オッサンおまたせ~!(笑)」
GM 「何もない。ただの通路」(一同笑)
ダグラス 「見事にはずしたな」
GM 「一時間くらい歩くとだんだん熱くなってきた。んで、行き止まりで東側に扉がある」
アポトリス 「今度こそ、ヘイ、おまたせ~!」
GM 「無情にも通路が続いている」(一同爆笑)

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