第5章

Swear to Sword

第7節 謎を残して・・・

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公都に戻って来たパーティーは、ネストール大公に剣を返した。
GM 「『よくぞ剣を取り戻してくれた、ダグラス達よ』と大公さんは言ったよ」
ダグラス 「いえいえ、どーも」
レイバー 「大公さんに炎の地での一件を話すよ。それから『例の赤い男は素直に剣を返してくれたんですが、最後に気になることを・・・・・・』」
バルガルギルズ 「それを言うのはリーダーの役目だろ」
レイバー 「じゃあリーダー、笑い声までしっかり再現して」
ダグラス 「『ワッハッハッ~!』」

(一同爆笑)
GM 「・・・・・・。『ところでダグラスよ。私はアブグアル王の命で、一週間後には騎兵300騎を連れて出兵しなければならぬ。当然お前にも一緒に来てもらうことになるだろう』」
ダグラス 「えぇ~っ、行くんすかぁ~っ!?(笑)」
レイバー 「ねえ、せめて最後ぐらいかっこよく決めてよ」
ダグラス 「いや、そうじゃなくてさ、あの竜野郎を追わなくていいのかなと」
アポトリス 「今戦ってもブレスの炎でいちころじゃん(笑)。GMが行けっつってんだから行けばいいんじゃない!?」
GM 「その通り。大公さんも戦争が終わってからは、ダグラス君にその男を追ってもらわなければならんだろうと言っている」
ダグラス 「わかったよ。じゃあ、『ぜひこの私も連れていって下さい。この剣にかけて勝利を導いてみせます!』」
ハイエスタット 「さすがリーダー」
GM 「『頼もしいな、ダグラスよ』と、大公さんは言ったよ」
アポトリス 「で、これで全て終わっちゃったんでしょ・・・・・・」
GM 「そう。このキャンペーンはこれで終わりだよ」
ハイエスタット 「この後、僕達はどうするの?」
レイバー 「もちろんあの竜を探し出すに決まってるじゃないか。たとえ事実がハッキリしなくても、あんな危ない奴ほっとけないよ」
ハイエスタット 「じゃあ、リーダーとは別れ別れだね」
アポトリス 「戦死なんかするんじゃねぇぞ~(笑)」
ダグラス 「余計なお世話だよっ(笑)」
バルガルギルズ 「オレは、もっと戦闘がしたかったぞ~っ!(笑)」
アポトリス 「ハイハイ」
ダグラス 「で、キャンペーンも終わった事だし、飯でも食いに行くかぁ」
GM 「おいおい、いつ終りにするなんて言ったよ。大公さんは『ダグラスの仲間達よ、今回の活躍は見事であった』といったよ」
レイバー 「はあ、まあ・・・・・・」
GM 「『そこでだ。お前達の力を見込んで頼むのだが、ダグラスと共にこの戦役に参加してもらえないだろうか』と言った。で、皆さんどうする?」
バルガルギルズ 「フッ、フッ、フッ~!!(笑)」
GM 「じゃあ、決まりだね」
ハイエスタット 「えぇ~、僕は平和主義者なのに~」
アポトリス 「こいつはほっといて、オレは甘いものくれるんなら行くよ(笑)」
レイバー 「じゃあ竜はどうすんの?」
アポトリス 「ミッションこなして、レベルアップしてから倒しゃあいいじゃん(笑)」
ハイエスタット 「それをいっちゃあ、身も蓋もないじゃないですか(笑)」
レイバー 「じゃあ結局、またリーダーの顔をおがむわけかぁ~(笑)」
ダグラス 「無理に来なくてもいいぜ、別に。いたっていなくたって変わんねぇんだからよ(笑)」(レイバー以外爆笑)
ハイエスタット 「じゃあ、結局みんな行くんですね。でもなるべくなら人の死は見たくないなぁ」
バルガルギルズ 「そんなわけねえだろ。このオレがいるかぎり!」
GM 「じゃあ皆さん行くんだね。もちろんそれにはフィリナもついていくよ」
ダグラス 「んじゃあ、みんなでレッツラゴーと行くかぁ~っ!」

かくして彼らの冒険は、多くの謎を残したまま幕を閉じた。火蓋を切っておとされた戦乱の中へと向かうネストール大公の元には、ダグラス達一行の勇姿も見られた。彼らの永遠のリーダーであるダグラスの手には「ファイヤーブリンガー」が燦然(さんぜん)と輝いていたのだった―。

はたして、赤毛の男の目的は何であったのだろうか?また、あの男の残した言葉の意味は・・・?
すべての謎が明かされるには、新たなる冒険を待たなければならなかった・・・。

≪FIRE BRINGER 完≫
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