第5章

Swear to Sword

第3節 炎の地下迷宮

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GM 「するとね、何処からともなく、とて~も低い声が聞こえてくるよ」
アポトリス 「重低音?」
GM 「そう。それは人の声のように聞こえる。でね、『ネストールに仕えし者達よ、『ファイヤーブリンガー』を手にしたくば目の前の入口より入り、私の所まで来るがよい』と来たもんだ」
アポトリス 「じゃあ行こう。溶岩に入れるんじゃないの?」
GM 「・・・で、そうすると目の前の溶岩が、ポッカリ口を開けている」
ダグラス 「んではレッツラゴーと行くか~」
ハイエスタット 「ラが入ってますね~」
レイバー 「え? いきなり入ってワナだったらどうすんの?」
バルガルギルズ 「じゃあ他に手立てあんのか?」
ダグラス 「毒食わば皿まで。虎穴に入らずんば虎児を得ず。ことわざならいくらでもあるぞ」
レイバー 「・・・じゃあ警戒しながら入ろう」
GM 「わかった。きちんと整備された通路が北に続いてるよ」
レイバー 「北へ行く」(今回もレイバーがマッピングをすることになった)
GM 「少し行くと、大きな部屋に出た。でもって、部屋の手前の出入り口付近に木が立ってて、真ん中辺りで東西に川が横切っている。んで、奥の方には滝が流れている」
アポトリス 「じゃあ飲んでみよう」
GM 「オイオイ(笑)。・・・でね、皆さんが川の近くに行くと、なんとなく温かい、というか熱い」
アポトリス 「温泉じゃん。卵を入れるとか。あっ、グリフォンの卵を入れようかなァ(笑)。ちょっと手で触ってみる」
GM 「ん・・・手が溶けた」
アポトリス 「うそ・・・・・・!?」
レイバー 「はぁ?」
GM 「よく見ると溶岩だ。触った人にはわかった。(やっぱり溶けたら可哀相だから・・・)アポトリスの手には火がついた」
アポトリス (あわてて) 「滝の水で冷やす!」
GM 「水の感触がない」
バルガルギルズ 「幻覚だな!?」
アポトリス 「じゃあ叩いて消す!!」
GM 「ダメージは10ポイント。冒険者レベル分だけダメージは吸収出来るよ」
アポトリス 「うお~っ!! 6ポイントも食らったよ~。こうなりゃ滝に突っ込む!! でも今度は壁にぶつかったりして(笑)」
GM 「奥には通路が続いていて、少し進むと部屋に出たよ」

この時、レイバーのプレイヤーにとって悪夢のような出来事が待ち受けていたのだ。それはハイエスタットとレイバーのささいな会話から始まった。
ハイエスタット 「どうでもいいけどさ、のりまっちゃん(レイバーのプレイヤー)の従姉妹(♀)って本当に可愛いの?」
レイバー 「うん。けっこう可愛いよ」
一同 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ハイエスタット 「え~、マジで本当?じゃあ今度写真見せてよ」
レイバー 「写真~?あったかなぁ。じゃあ今度探しとくよ」
アポトリス 「おい、紹介しろよ、のりまつ~」
レイバー 「無理だよ。だって九州だもん」
アポトリス 「えぇ~じゃあさ、お前んとこのアニメ部の部長は?」
レイバー 「え? んなもんブ―」

(という所で録音したテープのA面が終わる)―続いてB面へ―
ダグラス (ささやき声で)「入ったぜ、入った。『部長がブス』だって所は」
アポトリス 「(うなずきながら)『部長がブスだって口が裂けても言えない』って所は入ったと思う」
バルガルギルズ 「うんうん、オレも思う」
ダグラス 「マジでブス?他の部員も?」
レイバー 「う~ん、ブスじゃないのも中にはいるよ」
ダグラス 「同学年の奴は?」
レイバー (偉そうに)「う~ん、あんまりいないね。大抵標準以下だから。なぁ~んちゃって(笑)」
ハイエスタット 「あの~。カセットテープ動いてるんですけど・・・」
GM 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
レイバー (一気に青ざめ)「えぇ~っ!!!!?? やばいっ!! 今のなしだからね!なしだからね!!」(一同爆笑)
ハイエスタット (叫ぶように)「さっき大ブスとか言ってたんですよ~!!!!」
レイバー 「えぇ~っ!!? ブスとは言ったけど・・・大ブ・・・とかも言ってないよ・・・・・・」(一同大爆笑)
レイバー (慌てふためき)「やめようよ、この話。ね、やめよう。殺される!! 白い目がコワイ。もっ、もしかしてこの部分載せるの!?」
一同 「載せるしかねーだろ」

レイバーの悲鳴をよそに、シナリオは進行していく・・・・・・

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