第4章

Egg Dance

第3節 グリフォンの財宝

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ウォータータウンに着いたパーティーは、とりあえず酒場へ行って情報を集める事にした。
GM 「皆さんが酒場へ入って来るのを見てね、一人の盗賊らしき男が『ウヒョヒョ、ウヒョヒョ・・・』とか言いながら近づいて来たよ」
ハイエスタット (やっと話が進みそうだ)「どーぞーダグラスさん」
ダグラス 「『おい、なんかおもしれー話ないか?』と聞いてみる」
GM 「『おもしれー話? おもしれー話ねー』とか言って考えてる」
アポトリス 「『おい、なんか甘いもん持ってねェか?』と聞いてみる(笑)」
GM 「『持っとらんワそんなもん!』」
ダグラス 「その男に金貨一枚握らせる」
GM 「うん、するとね『おめーらアディア大公捜してんだろ?』と言いながら笑った」
レイバー 「なぜ知っている? さてはお前ギルドの回し者か?」
GM 「『とんでもねェ。オレは一回見たことがあるんだよ、大公さんを』」
ダグラス 「おい、何で我々が大公を捜しているってわかったんだ?」
GM 「それは、君達が大公さんの人相をそのまま聞きまわっているからだよ。おまけにみんなの中には公国の騎士がいるからね。この男はすぐに嗅ぎ付くことが出来たってワケだ」
レイバー 「まあ、正直なところ情報を教えて欲しい」
GM 「『条件があるな』とか言ってニタニタ笑っている」
レイバー 「くるとは思っていたが・・・金か?」
ダグラス 「それともこの剣のサビにされてぇか!」
GM 「『おっとっとっ、そんなんじゃねぇ』と言って後ろに飛びすさった」
アポトリス 「後ろへまわり込む(笑)」
GM 「『グリフォンの巣から財宝を採って来てもらおうか』」
レイバー 「グリフォン?」
ハイエスタット 「どういう財宝ですかぁ~? エルフはそういうの好きだ」
GM 「『もちろん金さ』」
ハイエスタット 「か、金・・・。他に何かもっとないの? 魔法のかかった杖などの宝物・・・」
GM 「『さぁな。とにかくグリフォンの巣にあるお宝を奪ってくればいい』」
アポトリス 「いくら奪うんだよ?」
GM 「『全部。そのかわり大公に関する情報を提供してやるよ』」
アポトリス 「どこにあんだよ」
GM 「『ここからすぐ近くにある山の中腹さ』」
バルガルギルズ 「お前もついてこい!」
GM 「『やだね。この酒場で待ってるぜ~』と言いながら、近くの椅子に腰を下ろしたよ」
ダグラス 「酒場を出るか」
ハイエスタット 「お金はどこで渡すつもりですか?」
レイバー 「やっぱりあの酒場でしょ」
バルガルギルズ 「で、渡してから殺すと(笑)」
GM (・・・だんだんプリーストから離れていく・・・)「殺しちゃったら情報入んないじゃん」
アポトリス 「情報を聞いたら・・・。で、後はがっぽりこっちのもん(笑)」
レイバー 「・・・・・・ま、いいや。とりあえずグリフォンの巣へ行こう」
GM 「あの男が言った通りにウォータータウン近辺の山へ行ってみると、確かにそれらしき穴があった。ただし入るのが大変、ガケの上に穴があいているんだもん」
ダグラス 「でたな~」
ハイエスタット 「これはもうシーフの出番じゃん」
アポトリス 「登攀(とうはん:壁をよじ登るシーフ技能の能力一つ)で登っていける?」
GM 「どうみても穴まで100mはある。失敗したら落ちて死ぬよ」
アポトリス 「うぅ~、やってみるワ。ところでフィリナもシーフ技能持ってるだろう。お前も登れよな!」
GM 「『うん、わかった』」
アポトリス 「いくよ・・・(ダイスを振って)・・・目が10で・・・15!」
GM 「15? それなら穴から半分くらいの所まで登ってこれた。もう一回振ってちょ」
アポトリス 「でやっ、でやーっと14!」
GM 「まァいいや。穴まで登れたよ」
アポトリス 「(キャラクター・シートを見て)ロープを持ってたよな。100mロープを降ろす」
GM 「100mか。ちょうどぴったりだ。良かったな」
レイバー 「おぉ、これでみんな登っていけるワケだね」
アポトリス 「一人ずつ来てよ。持ちきれないから」
バルガルギルズ 「じゃあオレから行こうか」
アポトリス 「体重の軽い奴からだよ!」
ハイエスタット 「そうだよ。じゃあ私からだ」
アポトリス 「あっ、そうか。とりあえずハイエスタット来て。そのねーちゃんも登って来てるんでしょ?」
GM 「(コロコロ)あっ、登ろうとして石につまずいてこけた(笑)」
アポトリス 「バカな奴」
ハイエスタット 「私から行きましょ。ロープ登っていきますよ」
GM 「その前にねーちゃんが軽々登ってゆく。(コロコロ)よし、穴までついた。でも筋力17か。アポと一緒だな」
アポトリス 「・・・・・・」
ハイエスタット 「これで3人でロープを押さえれば何とかなるでしょう」
バルガルギルズ 「じゃあ行ってもいいな」
GM 「ハイエスタットの次は、誰が登る?」
アポトリス 「バルガルギルズ」
GM 「次は?」
アポトリス 「レイバー」
GM 「で、最後は?」
レイバー 「パーティーリーダー」
アポトリス 「おっとひもが切れた(笑)」
ダグラス 「おい!?」
GM 「切れはしない。で、ちょうどダグラス君が登っているときにね、一匹のグリフォンとおぼしき影が、空の彼方からやって来たよ」(一同爆笑)
ダグラス 「うお~、まじかよ、おい!?笑い話にならんぞ(笑)」
アポトリス 「みんな驚いてロープをはなしたら、ダグラスは『わーっ』とかいって75m地点から落っこちた(笑)」
GM (勝手に話を作らんでくれ)「グリフォンがこちらに近づく前に、ダグラスはなんとか登り切ったよ(笑)」

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