第4章

Egg Dance

第2節 堂々巡り・・・

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パーティーは、それぞれ1060点の経験値をもらった。

アポトリス 「おっ!やったあ。シーフレベルが上がった」(やっとTRPGに参加してきた)
GM 「そうか。アポトリスってシーフレベル低いんだ」
アポトリス 「だって、今でやっと2レベルだもん」
GM 「くっくっくっ・・・(それでもフィリナより2レベルも低いでやんの)」
ダグラス 「まだあと1500点ほど欲しいな」
レイバー 「ねぇ、ところで公都まで来たんでしょ!?」
ダグラス (こいつも・・・)「まあな」
レイバー 「で、いたの大公さん」
ダグラス 「いねえ、いねえ!(聞いてろ!このスカポンタン!!)」
レイバー 「ではもっと北へ行こう。それしかない」
ダグラス 「だからもう北の森までついたの!」
レイバー 「じゃあ早く入ろう。スタスタスタッと!」
ダグラス (だからさっきから行こう行こうって言ってるじゃねえか!!!)
ハイエスタット 「で、森の様子は?」
GM 「ただの普通の森って感じ。のどかな風景やね」
ダグラス 「(地図を指し)もしかして大公さん、ここに行ったんじゃないかな」
ハイエスタット 「(地図を見て)何それ?『何の地?』」
ダグラス 「『炎の地』。ここ怪しいよ。地図を見ると、みょーに赤々と光っちゃってるからよ」
GM 「その辺一帯は、溶岩地帯として有名だよ」
ハイエスタット 「それよりどっかの街で、もっと情報集めをしなきゃいけないんじゃないんですか」
ダグラス 「そうだなあ~。よし、じゃあこの『トレントの村』へ行くか。ここから一番近いから」

ダグラス達はトレントの村で大公のことを聞いてみるが、やはり情報は入らなかった。
ハイエスタット 「やっぱりもう一度公都へ戻ったら?」
バルガルギルズ 「戻っても意味なかったじゃないか。だからフレイム・・・何だっけ、その宝剣の名前?」
GM 「ファイヤーブリンガー」
バルガルギルズ 「それなら、その『炎の地』があやしい。宝剣の名前からして関係がありそう」
ダグラス 「じゃあ行ってみっか」
GM 「『炎の地』へ行くのね」
ダグラス 「もしかしたら剣に支配されてっかもしれねえなあー、大公さん。・・・情けない・・・。本当に情けないなそうだったら」
GM 「えーっとね、『炎の地』近辺まで来るとね、熱いね、この辺は。確かにすんげー熱いやね」
ダグラス 「汗ダラダラ?」
GM 「汗ダラダラ。で、溶岩の中の方ではね、硫黄とかが噴き出したり、時々赤い炎が『ぼあっ』と飛び出したりしててね、入って行くのはとても危険そうだね」
ダグラス 「まさかとは思うが、大公さんこの中に入ってったのかなァ。『ファイヤーブリンガー』だったっけ? その剣持ってると、炎から守られるとかいうんじゃないだろうな。そうだったらお手上げだぞ」
GM 「守りの効果はないらしい」
ダグラス 「う~ん、そうか・・・。あのゴブリンは、もっと大公さんの様子わからなかったのかなぁ。いつもと違って、どこか異常だったとか・・・」
GM 「と言うと?」
ダグラス 「見た感じヨ、見た感じ。呪われているとか目が光ったとかさ(笑)」
GM 「目が光ったあ!?」
ダグラス 「いやあ、よくあるじゃん。TVアニメとかマンガとかさ。何かを手にした瞬間、目がキッと鋭くなって、目ん玉が消えて赤く光るとか」
GM 「ゴブリンじゃそんな事わからないんじゃない?それにもう別れたから、くわしい事を知るのは無理だよ」
ハイエスタット 「一度公都に戻ってないかなあ、大公さん」

再び公都に戻ってきたパーティーは、大臣達と面会した。
ダグラス 「では大臣達に側近として聞いてみよう。『この後どうなったのでしょう。北へ行ったということですが、その情報提供者がゴブリンですので、どうも信憑性に欠けるんですよ』」
GM 「そんな事大臣達がわかるわけないだろう。彼らは知らんと答える。『今まで何をやっていたのだ!! さっさと捜しにいかんか!!』というところ」
ダグラス 「あ~、やっぱりダメか。じゃあ城を出よう」
ハイエスタット 「もしかして、敵国に捕まって捕虜になっちゃったとか?」
バルガルギルズ 「そんな大ボケかますワケないだろう。ハイエスタットじゃあるまいし」
ハイエスタット 「どういう意味だよっ。・・・あとはファイヤーブリンガー持って、敵国に身売りとか・・・」
バルガルギルズ 「大公様が身売りしてどーすんだよ!」

この後ダグラス達は、公都から北のウォータータウンに向かって旅立った。
バルガルギルズ 「しかし・・・ひじょーに効率が悪い(笑)」

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