第3章

Forbidden Dungeon

第6節 巨人殺し!

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パーティー達はまだ探索していない部屋へと向かった。

GM 「君達が喰いかすのある部屋まで戻ってくると、西の通路の奥からたくさんの声がする。今度はずいぶんと野太い声だ」
レイバー 「じゃあどうする? また突っ込む?」
バルガルギルズ 「通路の幅は?」
GM 「3m」
バルガルギルズ 「通路におびき出して一匹ずつ!」
ハイエスタット 「おぉ~、さすがですねぇ」
GM 「すばらしい」
ダグラス 「そのかわり接近戦出来んのは、前列の人間だけだぞ」
ハイエスタット 「私なら“ウィル・オー・ウィスプ”が飛んできます」
GM 「ふーん、あっ、そう」
バルガルギルズ 「魔法は後からでいい」
ダグラス 「うーん、でもちょっときついな・・・。そうだ、(地図を指差し)ここの部屋までおびき寄せよう。部屋の入口にオーガーをおびき寄せといて、我々が殴る、蹴る、いたぶる!!(笑)」
GM 「でた。殴る、蹴る、いたぶる(笑)」
レイバー 「・・・それには、まずおびき寄せないと。誰が行くの?」
バルガルギルズ 「誰かが声を張り上げればいいんじゃん!?」
アポトリス 「その前にオレが矢を撃ってオーガーを振り向かせよう。うつよ。いい?・・・えーと18」
GM 「ん、当たったかどうかは別として撃ったのね?」
レイバー 「気づいた?」
GM 「一応気づいたみたいだよ」
レイバー 「じゃあ声を張り上げる!来たね!?」
GM 「うん来たよ。四匹ほどだね」
レイバー 「それじゃあ、エルフさんどうぞ」

「じゃァ~ん!またもやダグラスだ。ふっふっふっ~、ここはオレが大活躍したんだぜぇ~!オレの両手攻撃がオーガーに炸裂!1ラウンドで一匹倒すという離れ技をやってのけた!! オーガー相手にだぜ!! しかし仲間達の声援があったものの、2ラウンド目はダイスで1ゾロを出してしまって、1ラウンドでは倒せなかった。うーん、不覚。
どうでもいいことだが、ハイエスタットがオーガーに“ファイヤー・ボルト”を撃つたびに、抵抗こそはされないものの、ダメージがぜんぜんいかねェ。このくされエルフが!
この戦闘ではめずらしくバルガルギルズがスカしてばっかりで『おかしい!』を連発していた。それから第4、5ラウンドではまたもやオレがクリティカルを連打でだした!! 秘技、ダブル・クリティカル!!! そしてオレ達は見事オーガーを倒したのだ!!
あれっ、レイバーどうしたんだろ・・・? まァいいか」
レイバー 「僕はどこ?」

オーガーを全滅させたパーティーは、再びゴブリン達のもとへ戻って来た。
GM 「ゴブリン達が君達に、お礼を言っているよ」
バルガルギルズ 「ちなみにゴブリン達は、何か悪さをしたことあるのかい?」
GM 「今の大公さんになってからは、やってない」
レイバー 「じゃあ、もう大丈夫だよ」
アポトリス 「じゃあ、もう出よう、帰ろう」
バルガルギルズ 「で、経験値ちょうだい」
ダグラス 「しっかりしてるワ・・・」

では次号予告。ネストール大公の行方は、そして「ファイヤーブリンガー」の行方は・・・。ついに現れる謎の男。謎が謎を呼ぶ、新展開。果たして彼らの運命に待ち受けるものは? 緊迫の次号へと・・・
《TO BE CONTINUED!》
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