第3章

Forbidden Dungeon

第4節 突撃!?

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その後、迷宮内を探索したパーティーは、さらに地下へと降りる階段を発見した。


レイバー 「リーダーどうする?」
ダグラス 「降りる、降りるなら降りる」
GM 「6×7の縦長の部屋に出た。南と東に通路があって、東の方から何やらがやがやと、結構うるさい音がしている」
レイバー 「もしかしたら大公さんじゃない?」
バルガルギルズ 「いや、多分ゴブリンどもだろう」
ダグラス 「じゃあ、殺っちまえぇぃ!」
バルガルギルズ 「でもいきなり突っ込んでいって、人間だったら大ドジだな(笑)」
レイバー 「とりあえずまずは偵察だね。だれ行く?」
ダグラス 「フィリナでいいじゃん」
GM 「じゃあ、フィリナが偵察して来たことによると、一人の男が倒れていて、その周りでゴブリンさんたちが楽しげに、飲めや歌えやと騒いでいるらしいよ」
レイバー 「助けなきゃ」
バルガルギルズ 「ちなみにゴブリンの部屋は広い?とフィリナに聞いてみる」
GM 「『ん~、結構広かったよ』と言っているよ」
バルガルギルズ 「ハルバート振り回せる?」
GM 「ハルバートって、ダンジョンにまで持って来たの!? ・・・まァ、奥まで入ればね」
バルガルギルズ 「オレのハルバートは360㎝だよ」
ダグラス 「360㎝!? めちゃくちゃ長いな」
GM 「そんなん振り回せないよ!下手すりゃ仲間に当たっちゃう」
ハイエスタット 「でもチャージは出来るでしょ?」
GM 「チャージはね。だけどバルガルギルズの360㎝のハルバートは振り回せないってこと」
バルガルギルズ 「で、おすすめは突撃」
ダグラス 「他には? 何か作戦ない?」
アポトリス 「オレ、いきなりロングボウ撃ちまくる」
ダグラス 「でも、下手に撃って倒れてる男の人に当ったら、なんの意味もないぜ」
ハイエスタット 「“チャーム”(バード技能の、相手を魅了する歌)でゴブリン達を魅了します」
ダグラス 「他には?」
ハイエスタット 「だから“チャーム”」
ダグラス 「おめェパーティーの頭脳がそんな事言ってどうすんだよ!」
バルガルギルズ 「ちなみにさ、ゴブリンの数ってどれくらいだった?」
GM 「『20匹ぐらいだったよ』とフィリナは言っとる」
ダグラス 「なにぃっ!? 勝ち目ねェな。20匹だろう」
バルガルギルズ 「たかが20匹だ!」
アポトリス 「何かいひょうをつく攻撃しない?」
レイバー 「いひょうをつく攻撃ねェ。・・・たとえば?」
ダグラス 「裸踊りでもするわけ!?(笑)それはちょっとふざけてるよ」
ハイエスタット 「部屋の中を“シェード(闇の精霊)”で暗くして、混乱したところを殺すとか? でもそれはちょっとひどいですね・・・」
ダグラス 「いい!それいいな、それでいこう!」
ハイエスタット 「でもゴブリンって目が見えるのかなァ?暗闇でも」
GM 「少しは見えるでしょう」
バルガルギルズ 「いいよ、勝てる!(笑)よけいな小細工なんていらない!」
ダグラス 「うん、勝てないこたぁないでしょう。突っ込むか!」
バルガルギルズ 「ちなみにオレは一人でも、勝てる自信あるぞ!」
GM 「さすが・・・」
ハイエスタット 「しかし、殺し合いはエルフの好むものではありませんよ。やっぱりエルフは頭を使わくちゃ」
GM 「じゃあ使え」
バルガルギルズ 「と、いうわけで、さーて行こうか」
ハイエスタット 「やはり殺し合いは好みませんねェ」
バルガルギルズ 「うるさい!!」
ハイエスタット 「私はやっぱり“チャーム”を使いますよ。戦闘すんなら」
バルガルギルズ 「勝手にやっとれ。チャームは発動までに4ラウンドかかるから、その間に全員ぶっ殺す!(笑)」
ダグラス 「・・・・・・。ちょっとわりィーけど、オレ買い物行って来るワ。先進めといて」
GM 「・・・わかった」

(ダグラスのプレイヤーは消えていく)
アポトリス 「じゃあ撃っていい?」
GM 「どーぞ」
アポトリス 「てい! 18!」
GM 「部屋の外から撃ったから矢がどうなったのか、結果は分からない」
アポトリス 「ダメージ振っていいでしょ?」
GM 「どーぞ」
アポトリス 「てい!!・・・クリティカルじゃないや・・・ダメージ6発ね、6発。あっ、やっぱ7発だ」
GM 「たいして変わらんような・・・」
バルガルギルズ 「というわけでオレは突っ込む。ハイエスタット歌うんだろ?」
ハイエスタット 「そう。歌を歌う~♪」
GM 「なに、突っ込むの?」
バルガルギルズ 「そう。オレはハルバートで突っ込む!」
ハイエスタット 「ラララ~♪」
レイバー (結局こーなるのね)
GM 「バルガルが突っ込んでくと、一応ゴブリン達は気づいたけど、戦う気はないらしく、また楽しそうに会話しはじめたよ(笑)」
バルガルギルズ 「なぁにぃぃぃぃ~!?」
GM 「で、一匹ゴブリンが寄って来て、何か訳の分からない言葉で、ペチャクチャと語りかけてきている」
レイバー 「この中にゴブリン語しゃべれる人は?」
ハイエスタット 「いません」
レイバー 「・・・。じゃァためしにその倒れている男に近づく」
GM 「近づいたよ」
レイバー 「そしたら?」
GM 「別にゴブリン達は反応を示さない」
レイバー 「じゃあ彼を起こして、部屋を出よう」
GM 「うん、わかった」
一同 「・・・・・・」
バルガルギルズ 「間抜けすぎる(笑)」
レイバー 「本当(笑)。なんなんだこの乾いた空気は? じゃあその男に話かける。『どうしたんだいったい?』」
GM 「彼は『私はネストール公国の騎士だ。オーガーから逃げて来て、ここで休んでいた』と言っている」
レイバー 「僕達も大公さんを捜しに来た者です。あなた方の話も聞いています。他の人達はどうしたんですか?」
GM 「『オーガーに全滅させられた』とくやしそうに言っとる」
バルガルギルズ 「大公さんは?」
GM 「まだ見つけてないそうだ」
レイバー 「じゃあ彼にもついて来てもらおう・・・何かあっけねえなあ」
ハイエスタット 「あっ、仕切ってるなぁ。レイバー君」
レイバー 「ハハハ・・・(おまえらが進めないからだろ!)。・・・で、部屋を出て通路を南へ行こう」

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