第2章

Virgin Assassin

第3節 乙女の願い

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GM 「んで、フィリナさんが『ありがとうございます』と言っている」
レイバー 「いえいえどうも」
ハイエスタット 「これはみんなダグラスさんのおかげですよ。お礼ならダグラスさんに言ってください(笑)」
ダグラス 「悪かったな、ちきしょ~」
GM 「んで、彼女は突然『助けてください』と言ってきた」
ダグラス 「女の子の頼みとあらば、たとえ火のなか水のなか、助けよう」
ハイエスタット 「昔からそういう性格ですからねえ」
バルガルギルズ 「戦いがあるのなら、たとえ火のなか水のなか」
レイバー 「・・・君も相変わらずだね」
(そこへ、突如ダグラスがテレビのほうへ移動する)
GM 「それでね・・・ん? ダグラス、おーい」
ダグラス (遠くから)「いいよ、オレこっちでやるから」
レイバー 「今、ダグラス君は『ライガー』見てるんだよ」
ダグラス 「うるさい!!(笑)」
レイバー 「これで今、いつ頃の、どの時間帯にやってるのかわかるね」
GM 「あんまり音大きくしないでよ。テープに入っちゃうから!」
ハイエスタット 「・・・で、さっきの話ですけど、『美しい人にそうやってせまられると、やはり男としては・・・』とダグラスさんは言ってますよ」
ダグラス 「言ってない、言ってない!!(笑)」
アポトリス 「歳いくつ?」
GM 「16歳!」
ハイエスタット 「てことは、僕の人間的に見た場合の歳より上なのか」
アポトリス 「ちなみにオレ32歳ね。ところで、なんで助けてほしいの?」
GM 「理由? 理由はね、人を殺すのがイヤになったんだって」
バルガルギルズ 「なぜだぁ~!?(笑)」
ダグラス 「アサシンとしては失格だな」
GM 「『このままギルドに帰れば、私には暗殺者としての人生が待ってます。私は人殺しなんてしたくない。だからギルドへは帰りたくないんです・・・』なぁんて事を言っとるけど」
レイバー 「う~ん、それは困ったね。どうする?我々と一緒に旅をするとか」
アポトリス 「そしたらオレの立場が無くなるじゃないか!!」(フィリナはアポトリスよりレベルの高いシーフなのだ)
ダグラス 「わかった、わかった(笑)」
ハイエスタット 「これもエルフにとって関係のない話じゃないでしょうか」
レイバー 「だからといって、このまま見捨てるわけにはいかないよ」
ハイエスタット 「人間の男の人、どーぞどーぞ。だけど、今回の売れ線は『ハイエスタット』君だということを忘れないでほしいな」
バルガルギルズ 「てめえ一人で自惚れてろ!!」
GM 「・・・で、どないすんねん」
レイバー 「僕に聞かれても困るなあ・・・。真剣に考えよう。この残り少ない脳みそを使って・・・」
ハイエスタット 「残り少ない!?(笑)」
GM 「残り少ないって、消費してんのかぁ!?きさまぁ!!」
ダグラス 「つまるところ、ギルドから抜け出したいと」
GM 「そういうこと」
ダグラス 「素直にやめさせて下さいと言っても・・・」
GM 「ダメだよ、そんな事。ギルド長の娘だもん」
ダグラス 「そーだよなァ」
ハイエスタット 「じゃァ顔を焼いたりして別人になるとか・・・(笑)」
ダグラス 「やったろか、てめえ!!」
ハイエスタット 「ごめんごめん」
GM 「そのうち階段の下からドタドタっていう音が聞こえてきたよ」
レイバー 「例のアサシンじゃないのかい!?」
GM 「そうだよ」
バルガルギルズ 「じゃァ、こいつ殺されたことにしようか」
GM 「『というわけで私は死んだことにするんですか?』って言ってるよ」
レイバー 「あ、なるほど!」
GM 「じゃあ、彼女は腰から赤い染料を取り出して、頭からかぶったよ。んで自分からばたりと倒れた」(一同爆笑)
ダグラス 「うわ~、すばやいすばやい(笑)」
レイバー 「しかしこの事を前から計画してたなんて、けっこうちゃっかりしてるな」
GM 「んで、しばらくするとさっきのアサシン達が上がって来たよ。で、『おお!! フィリナ様、どうしたのです!!』と言っている」
ダグラス 「不幸なことに、この盗賊達に殺られました」
GM 「『おお、なんということだ!!』」
ダグラス 「ついでに公国で葬式もあげときますんで」
バルガルギルズ 「オレがやってやろうじゃないか」(忘れている人も多いだろうがバルガルギルズは神官なのである)
GM 「『いや、これはやはりギルド長の元に連れて帰らなければ』」
ハイエスタット 「え~っ、その間に腐ってしまうのではないですか?(笑)」
GM 「く、くさる~!?」
ハイエスタット 「それじゃァ自然のあるこの森で、埋葬してあげましょう」
GM 「『う~む、しかし~』と悩んでいるよ」
アポトリス 「しかしじゃねえんだ、このおっさんたちはァ~!!!」
ダグラス 「やめろって(笑)」
レイバー 「みんなが言うには『ギルド長に見せるのはかわいそーだ』と」
GM 「『しかし結局は伝えなければならぬことだ』」
ダグラス 「先に報告に行ってください。後から我々が持ち運びますので・・・」
レイバー 「も、持ち運ぶ・・・」
GM 「『いや、我々が・・・』と言ってるよ」
レイバー 「どうしよう、どうしよう」
GM 「ちょうどその時に、フィリナが芝居でね『私をこの森で火葬してください』と力のない声で言ったよ」
一同 「お~っ!!(笑)」
ハイエスタット 「やるなァ」
アポトリス 「森で火葬って、ハイエスタット怒らないの?」
ハイエスタット 「それはいいんじゃないかな?この場合」(エルフは森を大切にしているので、森に危害を加えるのを嫌うのだ)
GM 「その芝居がきいたらしくて『わかりました』と彼らは言うと、火の用意をしに下へ降りていったよ」
バルガルギルズ 「それじゃァ盗賊の死体を袋に詰め込んで火葬しよう」
ハイエスタット 「うまい!!」
レイバー 「それはいいアイディアだ!!」
GM 「いや、アサシン達は屋敷ごと燃やす気だよ」
ダグラス 「じゃあ、彼女には窓から裏へ飛び降りてもらおう。奴等に見つかるとまずいからな」
GM 「うん、彼女はそのまま飛び降りて、ポトンと・・・ポトンじゃないな?」
レイバー 「ポ、ポトンて、スタッだよスタッ!」
バルガルギルズ 「グシャッとかいったりして(笑)」
ハイエスタット 「じゃあ、我々も外に出ましょう」
GM 「出た? 出たらアサシン達が『これから火を付けるから手伝ってくれ』と言ってるよ」
ダグラス 「わかった」
GM 「すると十分位で、屋敷全体が燃え始めた。んで彼らは『我々はすぐに戻らねばならないので、これでさらばだ』とか言って、森の奥へ消えていったよ」
ハイエスタット 「フィリナさんは?」
GM 「すると家の裏から彼女が出て来て、『ありがとう』とか言ってるよん」
レイバー 「で、君はこれからどうするんだい?」
GM 「『あなた方ネストール公国の人たちでしょう?』」
レイバー 「まァ、そういうことだが」
GM 「『あたしも一緒についていくわ』と言っている」
アポトリス 「オレの立場がァァァ~!!」
GM 「『ネストール公にも会ってみたいわ』と言っている」
レイバー 「じゃ、じゃあ、リーダーに聞いてくれ」
アポトリス 「リーダー、連れてって~だって」
レイバー 「ネストール大公に会いたいと言ってるよ」
ダグラス 「会わしちゃっていいの、こいつ?・・・まあ、いいか」
GM 「じゃあ、経験点を分配しよう!」
一同 「まってました!」

一つのセクションをクリアし、経験点をもらったパーティーは、とりあえず公都に戻ることにした。
GM 「で、戻ってくるとね、側近のダグラス君」
ダグラス 「ハイハイ」
GM 「大公さんが行方不明だよ」
ダグラス 「ブッ、まじかよ!ちょーふざけてるよこの国~!!(笑)」

「大公が行方不明とはどういうことなのか!? 大公の身にいったい何が起こったのか!? 新展開、緊迫の次号へ!」
《TO BE CONTINUED!》
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