第2章

Virgin Assassin

第1節 闇の爪

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GM 「黒装束の男達は、ゆっくりと君達に近ずいてくる」
バルガルギルズ 「まずはチャージ!!!」
アポトリス 「さァて、 弓矢(ロングボウ)撃とう!」
ハイエスタット 「待ってください。まずは話合いですよ」
GM 「彼らはちゃんと剣を収めてきてるよ」
ダグラス 「収めてきてる!?」
GM 「うん、そう」
ダグラス 「じゃあ、こちらも収めよう」
レイバー 「本当にいいのかい?」
ハイエスタット 「もしかしたら居合い抜きをして来るかもしれませんよ(笑)」
ダグラス 「んなわけねえだろ!!」
ハイエスタット 「じゃァ、一応は話しかけましょう」
ダグラス 「お前がか?」
レイバー 「そうだよ。リーダーだよ、リーダー」
GM 「誰でもいいだろう!」
アポトリス 「オレ、一応弓をかまえているからね」
ダグラス 「あなた達は、一体何者ですか?」
GM 「集団のリーダーらしき男が進み出て、『私達はアブグアル王国の盗賊ギルド、『闇の爪』から送られて来た暗殺者である』と言ってるよ」
ハイエスタット 「どこ? その国?」
GM 「ネストール公国が仕えている国だよ」
アポトリス 「ってことは仲間?」
GM 「そう、そんで彼らは国王の命により、ギルド長の指示でここに送られてきたの。『ふとどきにも我らの管轄下で事をはたらいた』という事でね」
バルガルギルズ 「お~っ、パチパチ」
ハイエスタット 「ちょっと待ってください。もしかして国王とつるんでるんですか?」
GM 「まァ、そうだよ」
ハイエスタット 「世の中恐ろしい・・・」
GM 「えっとね、『闇の爪』はこの国の先代国王が設立したの」
ハイエスタット 「強いの?」
GM 「うん、すごく強力なギルドだよ。でも国王の下で働いているんだからもちろん悪さはしないよ。よーするに徳川家康が服部半蔵を使い走りにしたのと同じ事」
バルガルギルズ 「ああ、忍者みたいなものか」
アポトリス 「じゃァ、もう弓を下ろしてもいいの?」
ダグラス 「下げろよ、さっさと」
レイバー 「ところで、あなた達が盗賊達を全員殺したんですか?」
GM 「『まだ全員ではないがな。残りの部屋へ行こうとしたのだが、その時お前達が来たので、我々もここに来たのだ』と言っている。そんで『わかっていることだが、お前達はネストール公に言われて来たのだな』」
ダグラス 「大正解」
GM 「その男はふむふむと頷いている。そんで、しばらくして『二階にはフィリナ様がおられるのだが、助けてやってはくれないか』と言ってきたよ」
レイバー 「誰? その人」
GM 「えっとね『我らがギルド長ロゼ・マスン様の一人娘だ』と言ってるよ」
ダグラス 「何で来ちゃってんの、その娘さんが?」
GM 「『ギルド長ロゼ・マスン様は、次期後継者とするために、愛娘のフィリナ様を物心つく頃から暗殺者として育てたのだが・・・。しかしお心やさしいフィリナ様は、それをよしとせず、お父上にお背きになられたのだ。そこでお怒りになられたマスン様は、フィリナ様に山賊退治を命じたというわけだ。かわいそうだが、これもギルド長の娘として生まれた宿命・・・』」
ハイエスタット 「これってエルフには関係のない話じゃないんでしょうか」
GM&ダグラス 「その通り、まったくもってその通り」
GM 「で、彼女は実戦は今回が初めてなんだけど、マスンから二階のものは一人で始末しろと言われたんだ。つまり試練を与えられたってわけだ」
ハイエスタット 「危ないんじゃないんですか?」
ダグラス 「まったくもってその通り。んじゃあ早速二階へ行こう」
GM 「『ではフィリナ様を頼みましたぞ。我々は彼女を助けることは止められているのです。今から一階の者を全て始末します』と言っている」
ダグラス 「行くぞ!」

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