第1章

Reunion

序章 キャラクタメイク


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今日は土曜日。僕は連載リプレイ用のテーブルトークRPGをやりたいため、友達にわざわざ集まってもらった。といっても、いつも遊んでいるのだけれど。今回は「ソードワールドRPG」のルールブックを使って進めることにした。
GM 「じゃあまず皆さんには、プレイヤーキャラクターを作ってもらいましょー。今回は連載用リプレイにするという事なので、能力値を振り直していいよ。それと通常の経験値に、さらに 3000点を加えてキャラクターを作ってくれ」

 そこでプレイヤー達は、気合を込めて6面体ダイスを振り出した。サイの目が出るたびに一喜一憂するプレイヤー達・・・。そうこうしている内に、どうやらキャラクターも出来上がったようだ。
GM 「キャラクターが出来たところで、自己紹介どうぞ」
プレイヤー1 「オレの名はダグラス・モード。技能は、ファイター、プリーストだ。種族は人間で男。一応二刀流の使い手だ。ダグラスとか呼んでくれぃ」
プレイヤー2 「ダグラス? それって『太陽の牙ダグラス』からとったんでしょ!(笑)」
ダグラス 「それダグラムだワ!」
GM 「いいから次!!」
プレイヤー2 「はいはい、私の名はハイエスタットといいます。種族はエルフで、技能はファイター、シャーマン、バード、セージです。もちろん男。これは一週間前から考えていたキャラなんですよ。今回の売れせんであること間違いなし! ちなみに初心者プレイヤーなんで、お手柔らかに頼みますよ~☆」
プレイヤー3 「いちいち口数の多い奴だ。オレの名はバルガルギルズ。技能はプリースト、ファイター、セージ、人間で男。回復魔法は使わない」
ハイエスタット 「え~!? それじゃぁ、けがした時どーするんです?」
バルガルギルズ 「知らん、勝手に死ね。だいたいすぐ神に頼るような奴は、神官とはいえん! 男は黙ってハルバートだ!」
ダグラス 「ひ、ひでぇな、おい・・・」
プレイヤー4 「オレはアポトリス。中年の男で、レンジャー、シーフをやっている。甘いものが好きだ。ちなみにオレの名を呼ぶときは、トにアクセントをおいてくれよ」
プレイヤー5 「僕はレイバー。人間の男でね、技能はえーと、ファイターとセージ。冒険者家業におちぶれた没落貴族という事で」
アポトリス 「貴族をかたった『えせ貴族』じゃねえのかよ(笑)」
レイバー 「違うって!」
アポトリス 「ねェ、ところでオレ、盗賊ギルド入ってなきゃいけないの?」
GM 「この国のギルドとても強いからね。一人でナワバリ荒らしちゃったりしたら大変かもよ」
アポトリス 「じゃ、入ってるワ」

ギルドというのは、組合の事。つまり職業的な技術を教えてくれる所なのだ。なかでも盗賊ギルドは裏の世界を支配していると言われるほど強大な組織であり、国王でさえもバカにはできない。イタリアのマフィアみたいなものだと思ってくれ。
バルガルギルズ 「GM、オレの信仰している神の名は?」
GM 「ああ、そうか。もちろん戦の神だよね!?」
バルガルギルズ 「もちろん」
GM 「ルールでは『マイリー』なんだけど、今回は『ソード・ワールド』の世界と違ってオレのオリジナルの世界だから、神の名前も違うんだ。えーと、『ウォール』だ」
バルガルギルズ 「わかった」
ダグラス 「じゃあ、キャラクターも出来た事だし、早速始めようぜ!」

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