「都市と国家」
ハイエスタット 「じゃあ、次は『国』の話いきましょう。」
バルガルギルズ 「今、ルガーナには、北の軍事国家『ナルティシア』、その敵対国『ディファール』、大陸との交易で栄えている『ファルサラ』、古代帝国の末梢『フォールニア』、幾つかの国が連合して出来た『アブグアル』と5つの王国が、そして、島の中央ダルフの湖のほとりには、自治都市、商都『ウォータータウン』がある。現在は、ナルティシアとディファールが冷戦状態にあって、ここはいつ戦争が始まってもおかしくないな。しかもこの2国がぶつかるとなるとナルティシアの盟友ファルサラとディファールの縁者アブグアルも動く可能性がある。そうなるとルガーナ規模の戦争が起きるな。くっくっく。」
ハイエスタット {{{{( ▽|||)}}}}「ぞぉ~~~~~」
バルガルギルズ 「なんだハイエスタット。冒険者のくせに戦争が恐いのか。」
ハイエスタット 「い、いや、バルガルギルズが・・・・・。」
バルガルギルズ 「ふん。ウォータータウンとフォールニアはいたって平和だ、つまらん。」
ハイエスタット 「それぞれの国の特徴はというと、まず、『ナルティシア』。」
バルガルギルズ 「軍事国家と呼ばれているだけあって軍隊はルガーナで最強と言われている。ナルティシアでは職業軍人制度を採っているから不条理な徴兵などはない、それに軍が強力なため国内が戦場になる事はほとんど無い。そのためか国内での王家の人気が高い。税金とかは高めなんだがな。」
ハイエスタット 「なるほど。軍が強いから安心していられるってことだね。」
バルガルギルズ 「ふん、いつまで安心していられるかだな。」
ハイエスタット 「え?」
バルガルギルズ 「そのナルティシアと常に敵対しているが『ディファール』だ。最近国王が死んで、新国王が国を継いだばかりだ。新国王はいまだ10歳という子供。現在国政を仕切っているのは宰相だな。」
ハイエスタット 「その宰相の謀略で前国王が死んだって噂もあるけど・・・。」
バルガルギルズ 「それはないな。あの宰相がそういった謀略を企てるとは考えにくい、だが・・・・。」
ハイエスタット 「だが?」
バルガルギルズ 「やりかねんやつが一人いるな。宰相家の三男『リクトル・トロイアス』だ。しかしやつの立場は何も変わっていない、だから何か陰謀があったとは考えにくいのだ。もし、俺がやつの立場なら・・・・・。」
ハイエスタット 「へえ~。人間ってよく解らないなぁ。」
バルガルギルズ 「(小声)むぅ。・・・を密かに・・・、そしてやつを・・・・すれば・・・くっくっくっ」
ハイエスタット 「{{{{( ▽|||)}}}}・・・・・・・続き行きましょう!!」
ハイエスタット 「大陸交易で栄えている『ファルサラ』。この国の国王は元ナルティシアの将軍でルガーナ1の剣匠と言われている『ダリオス・ファール』という人物です。」
バルガルギルズ 「そう、ナルティシア王の許可を受けて荒野だったファルサラの地に剣一本で国を立てた男だ。尊敬するに足る人物だな。だがいつか倒す!!」
ハイエスタット 「・・・・・・・。ま、まあ、そんなわけなんでナルティシアとは盟友、というか主従関係にあるんですよこれが。」
ハイエスタット 「次は古代帝国の末梢『フォールニア』。昔に栄えた『魔法帝国ルガーナ』の末梢が建てた国という伝説のある国で、今ルガーナにある国の中では最古の国。長い事戦争がなかった国なんだけど、その理由は地形にあります。まず、北には「無の砂漠」、南には「大亀裂」、西には中央山塊を経て「炎の地」、東は海。」
バルガルギルズ 「確かに普通に考えれば無謀な攻撃はできん国だな。だがすきもある。ここを攻略するには・・・。」
ハイエスタット 「いや、攻めないから・・・・。」
バルガルギルズ 「む、つまらん」
ハイエスタット 「まあ、そんなわけで人外魔境みたいだけど、フォールニア自体はごくごく普通の国。ただ、そんな環境なだけあって冒険者がやたら多かったりします。」
ハイエスタット 「次はルガーナでもっとも広い国土を持つ国『アブグアル』、もともとは別の国だったところを協定によって連合した国です。今ではほとんどが自治権を持っていないけど、まだ「ネストール」とか「ナリト」とかいくつかの自治権を持った公国が残っています。」
バルガルギルズ 「この国には油断のならん組織がある。『闇の爪』だ。ギルドマスター『ロゼ・マスン』の元に数千人のギルドメンバーが集まり国のさまざまなところにその触手を伸ばしている。ただ、国家組織だけあって「盗賊ギルド」とはいわれているが、秘密警察みたいなこともやっている。しかしやつの事だ、裏ではいろいろ画策しているだろう。ぜひ一度相手をしてみたいものだな。くっくっく。」
ハイエスタット 「・・・。いや、恐いからよそうよ。」
バルガルギルズ 「ふん、軟弱者め。」
ハイエスタット 「最後に商都『ウォータータウン』。ルガーナ最大の商業都市です。ルガーナの中央にそびえる中央山塊の盆地にあって、東西南北の交通の要になってます。また、ダルフの湖での漁業、炎の地をターゲットにした観光業なんかも盛ん。温泉なんかもたくさん出ます。」
バルガルギルズ 「炎の地があれだけ近いくせに住民にはまったく危機感がない。それどころか観光なんぞ企画している。信じられんほど能天気な連中だ。」
ハイエスタット 「ん~、でも炎の地に行けば危険だけど離れてみる分にはいいんじゃないかなぁ、温泉だってあるしさ」
バルガルギルズ 「今に見ていろ目に物言わせてくれる・・・・。くっくっくっ」
ハイエスタット 「(゚_゚i)・・・・・・いや、別に君が目に物言わせなくても・・・・・」
バルガルギルズ 「はーはっはっはぁー!!」

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