「気候と文化」
ハイエスタット 「ルガーナは大体『北海道』くらいの大きさの島で、基本的には温帯に属する島です。ですからどこの国でもすごし易く『四季』があります。」
バルガルギルズ 「島なので海流に大きく影響もされている、北西側に寒流、南東側に暖流がある。そのため島の北側では冬に雪なども降るし夏でも比較的涼しい。逆に南側では雪はほとんど降らないし夏は馬鹿に暑い。中央山塊の南東のほうは雨季もある。」
ハイエスタット 「そうだねぇ。中央の山脈を境に結構、違うもんね。僕なんかは暖かくて雨も少ない島の南西なんか好きだなぁ。」
バルガルギルズ 「神の手抜きでだいぶ大きさとか変わるけどな。あと季節も感じん。」
ハイエスタット 「不思議だなぁ。で、そんな島でたくさんの『剣と魔法の冒険活劇』が生まれています。剣一本でグリフォンに立ち向かったり、魔法でゴブリン(小鬼)の集団を吹き飛ばしたり。」
バルガルギルズ 「小さいな」
ハイエスタット 「え?」
バルガルギルズ 「やはりそこは、ドラゴンを一撃でなぎ払ったり。数万の大軍団に一騎で突撃したり。それくらいのことはやらねば。」
ハイエスタット 「え、いや、その、あなたならね・・・・・。」
ハイエスタット 「もちろん、ルガーナにはこんな例外な人ばかりではなく、ごくごく普通の人たちも暮らしてますよ。ルガーナのほとんどの人間は狩猟・農耕など、いわゆる第一次産業でもって暮らしてます。大きな町へ行けば、商人や職人といった人たちも大勢暮らしています。そういった人たちがお店やバザーで食料品や日用雑貨なんかを売ってくれます。」
バルガルギルズ 「あとは宿屋や酒場みたいなサービス業だな。」
ハイエスタット 「そうだね。僕等みたいな冒険者が多いからかなり発展してます。ほとんどの宿屋は一階が酒場になっていて冒険者や旅人だけでなく、多くの人が集まってきます。情報収集をするときは大抵こういった宿屋兼酒場ですね。」
ハイエスタット 「町の生活で特別な所といえば、『神殿』と『ギルド』だね」
バルガルギルズ 「ああ、『神殿』は俺もよく顔を出す。神官だからな。」
ハイエスタット 「え・・・・?」
バルガルギルズ 「『神殿』は神を祭っているところだ。ルガーナでは生神『ティナス』を主神とする神々が祭られている。俺はもちろん戦神の神官だから顔を出す神殿は戦神の神殿だ。『神殿』は大きな町には必ずあって、町でさまざまな役割を果たしている。生神の神殿なら病院、戦神だと警察のようなことをすることもある。」
ハイエスタット 「『神殿』は市民の心の拠り所ってとこですね。」
ハイエスタット 「『ギルド』は職人組合の事で『鍛冶屋』や『大工』なんかのギルドがあります。で、同じギルドの仲間に「新しくこんな製法を見つけた」だのと情報交換したり、人を雇いたいとか求人情報だしたり、はたまた経営破綻で苦しいところに補助金出したり。」
バルガルギルズ 「弱者が集ったって感じだな。」
ハイエスタット 「い、いやちょっとそれは違いますよ・・・・・。」
バルガルギルズ 「違うのか?」
ハイエスタット 「それでいいです・・・・。」
ハイエスタット 「そんな『ギルド』だけど、もちろん強いギルド(?)もあります。盗賊たちのギルド『盗賊ギルド』なんかです。」
バルガルギルズ 『闇の爪』か。」
ハイエスタット 「そう、アブグアルを裏から牛耳っているっていう盗賊ギルドだね。まあでも、普通の盗賊ギルドは町で仕事をした盗賊の駆け込み寺みたいな感じです。」
バルガルギルズ 「だが、メンバーでないやつが縄張りを荒らせばそこのギルドにねらわれる事になる。(小声)そうすれば戦い放題だな・・・・。」
ハイエスタット 「いや、恐ろしいですね。」
バルガルギルズ 「試してみるか・・・。」
ハイエスタット 「え??」

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